Oracle Assetsに転送されたプロジェクト資産は削除できますか。

プロジェクト資産は、一度Oracle Assetsに転送されると削除できません。ただし、資産計上済資産に関連付けられたコストを戻し処理できます。

Oracle Projectsで資産計上済資産を戻し処理すると、プロジェクトでは戻し処理(マイナス)資産明細が作成され、以前にOracle Assetsにインタフェースされた資産明細が相殺されます。資産はOracle Assetsに値ゼロで残ります。プロジェクトによりOracle Assetsから資産が削除されることはありません。戻し処理する資産を再び資産計上する予定がない場合は、Oracle Assets内の機能を使用して資産を除・売却できます。

通常、資産計上済資産は、次の場合に戻し処理する必要があります:
  • プロジェクト資産が誤って事業供用されました。
  • プロジェクト資産により誤りのある資産コストがOracle Assetsに送信されました。たとえば、次のような誤った情報がプロジェクト資産から送信された場合です:
    • 資産の事業供用実績日
    • 資産台帳名
    • 資産カテゴリ
    • 減価償却費勘定

プロジェクト内で資産の資産計上を戻し処理し、戻し処理資産明細を修正としてOracle Assetsに送信できます。ただし、これを実行できるのは、資産明細が「Oracle Fusion Assetsへの資産の転送」プロセスを使用してOracle Assetsに転送され、Oracle Assetsのソース資産明細で一括追加の転記プロセスが正常に実行された場合のみです。

プロジェクト原価計算内での資産計上済資産の戻し処理

資産の資産計上を戻し処理するには:
  1. 「プロジェクト」> 「資産」> 「資産プロジェクトの管理」にナビゲートします。
  2. 資産に関連付けられているプロジェクトを検索し、「処理」>「資本資産の管理」を選択します。
  3. 資産計上を戻し処理する資産を選択します。資産に対して償却修正が作成されていないことを確認してください。
    ノート: プロジェクト資産を定義または更新するときに、プロジェクト資産に対する修正を償却するかどうかを指定できます。詳細は、資本資産に対する修正を償却する方法を参照してください。
  4. 右クリックするか「処理」に移動して、「資産計上資産の戻し処理」を選択します。

    警告メッセージが表示され、選択した資産とトランザクション・コストを共有している資産があり、選択した資産だけでなく、すべての資産が戻し処理に含まれることを伝えられます。

  5. すべての資産を含めるか、戻し処理用に選択した資産のみを含めるかのいずれかを選択できます。他のどの資産にも戻し処理のマークを付けない場合は、「取消」をクリックします。
  6. プロジェクトでは、資産計上を戻し処理する資産の「戻し処理」チェック・ボックスが自動的に有効になります。上部で選択した資産の数を確認します。

    間違った資産を戻し処理してしまった場合、または資産の戻し処理を解除したうえで「資産明細の生成」プロセスを実行する場合は、資産を選択し、「処理」>「資産計上資産の戻し処理」にナビゲートして、戻し処理の対象としての資産選択を解除します。

  7. 変更内容を保存します。
  8. 「資産明細の生成」プロセスを実行して資産から事業供用実績日を削除し、Oracle Assetsに送信可能な戻し処理エントリを作成します。