「実績ユニット」資産コスト配賦方法

「実績ユニット」資産コスト配賦方法は、プロジェクトに定義された実際のユニット数に基づきます。

この配賦方法は、資産の性質がほぼ同じで、主な違いが各資産の品目数にある場合に使用します。その場合、資産品目の数によってコスト配賦が決まります。数量が2である資産には、数量が1である(同じ価格の)資産のコストの2倍が配賦されることが論理的です。

「実績ユニット」は、プロジェクト資産の定義時の必須フィールドです。

たとえば、建物に次の暖房、通気および空調(HVAC)ユニットが必要であるとします:

  • 1階用に1台
  • 2階用に2台
  • 3階用に3台
  • 4階用に4台

ここには全部で4つの資産がリストされ、合計数量は10 (1+2+3+4)となります。プロジェクト・マネージャは、このコンテキストでは実績ユニット別に資産コストを配賦することを決定します。

プロジェクトの資産コスト配賦方法を指定する方法のガイダンスは、資産コスト配賦方法のトピックの、プロジェクト設定時の資産コスト配賦方法の指定の項を参照してください。

実績ユニット: プロジェクト資産の作成

プロジェクト・マネージャは、4つの資産を作成し、必要に応じて数量番号を追加します。次の表は、10台のHVACユニットを追跡する4つのプロジェクト資産のリストを示しています。

実績ユニット: プロジェクト資産詳細

資産 資産コスト配賦方法 実績ユニット 按分%
HVAC Units for Floor 1 実績ユニット 1 10%
HVAC Units for Floor 2 実績ユニット 2 20%
HVAC Units for Floor 3 実績ユニット 3 30%
HVAC Units for Floor 4 実績ユニット 4 40%
合計 10 100.00%

実績ユニット: プロジェクトまたはそのタスクへのプロジェクト資産の割当

これらの資産はプロジェクト・レベルで定義および割り当てられているため、タスク・レベルの割当はありません。

実績ユニット: プロジェクト・コストの作成および収集

資産がプロジェクトに関連付けられているため、プロジェクト・マネージャは、コストのインポートを開始し、これらの資産にコストを配賦できます。

たとえば、プロジェクト・マネージャが$1000のコストをインポートしてプロジェクトに追加するとします。インポートされたコストを表示するには:

  1. プロジェクト・マネージャは「プロジェクト」>「コスト」>サイド・パネル>「プロジェクト・コストの管理」にナビゲートし、インポートされたコストをプロジェクト別に検索します。
  2. 検索結果から、プロジェクト・マネージャは、インポートされたコストに関連付けられているトランザクション番号をクリックします。「プロジェクト・コスト・トランザクション」ページが表示されます。
  3. プロジェクト・マネージャは、「コスト計算」タブをクリックしてコスト詳細を表示します。
  4. プロジェクト・マネージャは、コストに関連付けられた「明細番号」を選択し、「会計の表示」をクリックして、インポートされたコストに関連する詳細を表示します。

実績ユニット: 資産明細の生成

ここで、プロジェクト・マネージャは、「資産」>パネル・ドロワー>「資産明細の生成」プロセスを実行します。

実績ユニット: プロジェクト資産明細のレビュー

プロセスが完了すると、プロジェクト・マネージャは、生成されたプロジェクト資産明細(「プロジェクト」>「資産」>「資産プロジェクトの管理」>「検索」>「処理」>「資産明細の管理」)をレビューして、インポートされたプロジェクト・コストが想定どおりに配分されているかどうかを確認します。インポートされたプロジェクト・コストに対して4つの資産明細が生成され、「分割率」列の値は上の表の「按分率」列で指定されたとおりになっていることがわかります。

次の表は、この例の各資産に配賦された按分済金額を示しています。

実績ユニット: 按分済配賦済金額

資産 分割率 プロジェクト支出 配賦済金額
HVAC Units for Floor 1 10.00% $1.000.00 $100.00
HVAC Units for Floor 2 20.00% $1,000.00 $200.00
HVAC Units for Floor 3 30.00% $1,000.00 $300.00
HVAC Units for Floor 4 40.00% $1,000.00 $400.00
合計 100.00% $1,000.00

実績ユニット: Oracle Assetsへの資産の転送

プロジェクト・マネージャは、これらの資産明細をOracle Assetsに転送する準備が整ったら、「プロジェクト」>「資産」>サイド・パネル・ドロワー>「Oracle Fusion Assetsへの資産の転送」プロセスを使用して、これらの資産明細をOracle Assetsに転送します。