Oracle Projectsで使用可能な資産コスト配賦方法

次の表は、Oracle Projectsで使用可能な資産コスト配賦方法の要約を示しています:

Oracle Projectsで使用可能な資産コスト配賦方法

資産コスト配賦方法 摘要 一般的なユースケース
実績ユニット 「実績ユニット」資産コスト配賦方法は、プロジェクトに定義された実際のユニット数に基づきます。 この配賦方法は、資産の性質がほぼ同じで、主な違いが各資産の品目数にある場合に使用します。その場合、資産品目の数によってコスト配賦が決まります。数量が2である資産には、数量が1である(同じ価格の)資産のコストの2倍が配賦されることが論理的です。
現行コスト 「現行コスト」資産コスト配賦方法は、賦課された現行の建設仮勘定(CIP)コストに基づくものであり、プロジェクトまたはタスク内の個々の資産ごとに資産会計明細が作成されます。

既存の資産の現行コストに基づいて共通コストをプロジェクト資産に配賦する場合、この配賦方法を使用します。

これは通常、資産プロジェクトの完了時に行われます。

見積コスト 「見積コスト」資産コスト配賦方法は、プロジェクト資産の見積コストまたは予算計上コストに基づきます。 「見積コスト」を使用するユースケースは、お客様がプロジェクト資産の最終コストを非常に厳密に見積もることができる場合です。見積コストが$200万のプロジェクト資産には、見積コストが$100万のプロジェクト資産の共通コストの2倍が配賦されます。
なし 「なし」は、共通コストおよび間接費をプロジェクト資産に配賦しない資産コスト配賦方法です。

「なし」を使用するユースケースは、他の5つの資産コスト配賦方法がプロジェクト資産へのプロジェクト・コストの割当についてのニーズを満たさない場合です。お客様は、プロジェクト資産のUIを介して手動でこれらの未割当資産明細を割り当てるか、またはFBDIを使用して大量に割り当てる必要があります。

タスクに割り当てられたプロジェクト資産が1つのみである場合は、使用される資産コスト配賦方法に関係なく、そのプロジェクト資産にプロジェクト資産明細が自動的に割り当てられます。

標準単位コスト 標準単位コストは、資産台帳と資産カテゴリの組合せについて定義されます。この方法を使用すると、Oracle Fusion Projectsでは、各資産の資産台帳および資産カテゴリに基づいて標準単位コストに実績ユニットを乗算して、コストを配賦するための按分基準が決定されます。 「標準単位コスト」のユースケースは、お客様がプロジェクト・コスト配賦を決定するときに、定義された標準コストを使用する場合です。
均等に分割

「均等に分割」方法は、共通コストおよび間接費を資産に配賦するために使用される資産コスト配賦方法です。

「均等に分割」資産コスト配賦方法では、プロジェクト・コストを受け取るプロジェクト資産の数を考慮して、コストがそれらの資産と均等に共有されます。

「均等に分割」を使用するユースケースは、お客様が非常に類似した資産を保有し、かつそれらの各資産に共通コストを均等に配賦できると判断した場合です。食料品店が500台の同じディスプレイ・ケースを組み立てて、各店舗に配分したとします。コストは500台のディスプレイ・ケースすべての分となり、それぞれの資産に対して均等に分割する必要があります。
ノート:
  • 共通コストとして定義されているプロジェクトまたはタスクには、プロジェクト資産がリストされることはありません。すべての共通コストをプロジェクトに直接割り当てるか、共通コストを収集するための専用のタスクを作成できます。
  • 特定のタスクに割り当てられたプロジェクト資産が1つである場合、そのタスクに関連付けられたプロジェクト・コストは、その1つの資産に自動的に割り当てられます。ここでは、プロジェクト・コストを配賦するために資産コスト配賦方法は使用されません。
  • お客様は通常、重要なマイルストーン、つまりプロジェクトの完了を待って、適切なプロジェクト資産に共通コストを配賦します。
  • プロジェクトに関連付けられた資産コスト配賦方法はいつでも更新できます。プロジェクトのライフサイクルの特定のステージで、他の資産コスト配賦方法のいずれかがより適切であると判断されることがあります。ただし、配賦方法の更新は新しいプロジェクト資産明細の配賦にのみ影響し、Oracle Assetsにすでに転送されている、以前に生成された資産明細には影響しないことに留意してください。