「なし」資産コスト配賦方法

「なし」は、共通コストおよび間接費をプロジェクト資産に配賦しない資産コスト配賦方法です。

プロジェクト・マネージャが、プロジェクトで次の資産を必要としているとします:

なし: プロジェクト資産詳細

資産 資産コスト配賦方法 実績ユニット 按分%
Clay Tennis Court 1 実績ユニット 1 TBD%
Clay Tennis Court 2 実績ユニット 1 TBD%
Clay Tennis Court 3 実績ユニット 1 TBD%
Clay Tennis Court 4 実績ユニット 1 TBD%
合計 4 100.00%

このタスクには4つの資産が関連付けられています。したがって、各資産は、プロジェクト・コストのすべてまたは一部の受入先として適格です。

プロジェクトの資産コスト配賦方法を指定する方法のガイダンスは、資産コスト配賦方法のトピックの、プロジェクト設定時の資産コスト配賦方法の指定の項を参照してください。

なし: プロジェクト資産の作成

プロジェクト・マネージャがこれらの資産をプロジェクトに含める場合は、プロジェクトを作成し、「財務プロジェクト設定の管理」ページの「資産」タブを使用して、これらの資産をリストします。選択した資産コスト配賦方法は「実績ユニット」である必要があります。

また、これらの4つの資産すべてがプロジェクト・レベルで割り当てられていることに注意することも重要です。つまり、新しい共通プロジェクト支出項目がプロジェクトに追加されると、前述の表で計算された按分率を使用して、コストがこれらの資産に割り当てられます。

プロジェクト・マネージャは、他の資産に関連付けられた詳細も同様に追加します。

プロジェクト・マネージャは、Oracle Assetsを使用して、プロジェクト資産をプロジェクトに追加することもできます。そのためには、次のことが必要です:

  1. Oracle Assets >サイド・パネル>「資産プロジェクトの管理」にナビゲートします。
  2. プロジェクトを検索します。
  3. プロジェクトを選択し、「処理」>「資本資産の管理」をクリックします。

なし: プロジェクトまたはそのタスクへのプロジェクト資産の割当

各資産割当について、特に、プロジェクト・マネージャは次の詳細を取得します:

  • プロジェクト・タスク名 / 番号: プロジェクトまたはタスクの名前または番号。
  • プロジェクト資産名: プロジェクトまたはタスクに割り当てる必要がある資産の名前。

なし: プロジェクト・コストの作成および収集

「なし」が資産コスト配賦方法である場合、資産明細は生成されますが、どのプロジェクト資産にも割り当てられません。

「なし」を使用するユースケースは、他の5つの資産コスト配賦方法がプロジェクト資産へのプロジェクト・コストの割当についてのニーズを満たさない場合です。お客様は、これらの未割当資産明細をプロジェクト資産のUIを介して手動で割り当てるか、FBDIまたはVBAFE (REST)ツールを使用して大量に割り当てる必要があります。

通常、未割当資産明細が発生するのは、プロジェクトやそのタスクの1つなど、複数の資産が1つの資産割当レベルに割り当てられている場合です。お客様は、プロジェクト・コストをこれらのプロジェクト資産に配賦する最良の方法を決定できます。

資産がプロジェクトに関連付けられているため、プロジェクト・マネージャは、コストのインポートを開始し、これらの資産にコストを配賦できます。

たとえば、プロジェクト・マネージャが$1000のコストをインポートしてプロジェクトに追加するとします。インポートされたコストを表示するには:

  1. プロジェクト・マネージャは「プロジェクト」>「コスト」>サイド・パネル>「プロジェクト・コストの管理」にナビゲートし、インポートされたコストをプロジェクト別に検索します。
  2. 検索結果から、インポートされたコストに関連付けられているトランザクション番号をクリックします。「プロジェクト・コスト・トランザクション」ページが表示されます。
  3. 「コスト計算」タブをクリックして、コスト詳細を表示します。
  4. プロジェクト・マネージャは、コストに関連付けられた「明細番号」を選択し、「会計の表示」をクリックして、インポートされたコストに関連する詳細を表示します。

なし: 資産明細の生成

ここで、プロジェクト・マネージャは、「資産」>パネル・ドロワー>「資産明細の生成」プロセスを実行します。

なし: 資産明細のレビュー

プロセスが完了すると、プロジェクト・マネージャは、生成されたプロジェクト資産明細(「プロジェクト」>「資産」>「資産プロジェクトの管理」>「検索」>「処理」>「資産明細の管理」)をレビューして、インポートされたプロジェクト・コストが想定どおりに配分されているかどうかを確認します。インポートされたプロジェクト・コストに対して4つの資産明細が生成され、「分割率」列の値は上の表の「按分率」列で指定されたとおりになっていることがわかります。

資産明細の配賦済金額が想定どおりであることに注意してください。割当のない資産に対して追加の資産明細が作成されました。お客様が資産明細の分割を決定した場合、プロジェクト・コストを受入または共有可能な4つのプロジェクト資産があることに注意してください。

なし: 配賦済金額

資産 分割率 プロジェクト支出 配賦済金額
Clay Tennis Court 1 TBD% $4,000.00 TBD
Clay Tennis Court 2 TBD% $4,000.00 TBD
Clay Tennis Court 3 TBD% $4,000.00 TBD
Clay Tennis Court 4 TBD% $4,000.00 TBD
合計 100.00% $4,000.00

なし: Oracle Assetsへの資産の転送

プロジェクト・マネージャは、これらの資産明細をOracle Assetsに転送する準備が整ったら、「プロジェクト」>「資産」>サイド・パネル・ドロワー>「Oracle Fusion Assetsへの資産の転送」プロセスを実行して、これらの資産明細をOracle Assetsに転送します。