「標準単位コスト」資産コスト配賦方法

標準単位コストは、資産台帳と資産カテゴリの組合せについて定義されます。

この方法を使用すると、Oracle Projectsでは、各資産の資産台帳および資産カテゴリに基づいて標準単位コストに実績ユニットを乗算して、コストを配賦するための按分基準が決定されます。標準単位コスト方法の詳細は、標準単位コスト方法とはを参照してください。

「標準単位コスト」のユースケースは、お客様がプロジェクト・コスト配賦を決定するときに、定義された標準コストを使用する場合です。

プロジェクトの資産コスト配賦方法を指定する方法のガイダンスは、資産コスト配賦方法のトピックの、プロジェクト設定時の資産コスト配賦方法の指定の項を参照してください。

標準単価コストを管理するために、プロジェクト・マネージャは、「プロジェクト」>「資産」>サイド・パネル・ドロワー>「標準単位コストの管理」ページにナビゲートして、資産台帳と資産カテゴリの組合せ別にユニット別コストを定義します。

プロジェクト・マネージャが、プロジェクトで次の資産を必要としているとします:

標準単位コスト: プロジェクト資産詳細

資産 資産台帳 資産カテゴリ 数量 資産コスト配賦方法 ユニット別コスト 合計コスト 按分%
Tennis Rolling Machine 1 Operations Corporate Book VO標準 2 標準単位コスト 22,000.00 44,000.00 57.895%
Tennis Rolling Machine 2 Operations Corporate Book VO贅沢品 1 標準単位コスト 32,000.00 32,000.00 42.105%
54,000.00 76,000.00 100.00%

各資産に関連付けられている資産カテゴリがどのように異なるか、および必要な資産の数も資産ごとにどのように異なるかに注意してください。ユニット別コストも異なり、関連するコストの全体的な割合も異なります。

標準単位コスト: プロジェクト資産の作成

各資産について、特に、プロジェクト・マネージャは次の詳細を取得します:

  • 資産名: 資産の名前。
  • 台帳: 資産に関連付けられた資産台帳の名前。
  • 資産カテゴリ: 資産に関連付けられた資産カテゴリの名前。
  • 実績ユニット: プロジェクトに必要なその資産のユニット数。

「資産コスト合計」フィールドは、プロジェクト・マネージャが選択した資産の2つのユニットに関連付けられたコストの読取り専用の表示です。

プロジェクト・マネージャは、2番目の資産に関連付けられた詳細も同様に追加します。

プロセスが完了すると、プロジェクト・マネージャは、生成されたプロジェクト資産明細(「プロジェクト」>「資産」>「資産プロジェクトの管理」>「検索」>「処理」>「資産明細の管理」)をレビューして、インポートされたプロジェクト・コストが想定どおりに配分されているかどうかを確認します。インポートされたプロジェクト・コストに対して2つの資産明細が生成され、「分割率」列の値は上の表の「按分率」列で指定されたとおりになっていることがわかります。

標準単位コスト: プロジェクトまたはそのタスクへのプロジェクト資産の割当

これらの資産はプロジェクト・レベルで定義および割り当てられているため、タスク・レベルの割当はありません。

標準単位コスト: プロジェクト・コストの作成および収集

資産がプロジェクトに関連付けられているため、プロジェクト・マネージャは、コストのインポートを開始し、プロジェクトに関連付けられた資産にコストを配賦できます。

たとえば、プロジェクト・マネージャが$1000のコストをインポートしてプロジェクトに追加するとします。インポートされたコストを表示するには:

  1. プロジェクト・マネージャは「プロジェクト」>「コスト」>サイド・パネル>「プロジェクト・コストの管理」にナビゲートし、インポートされたコストをプロジェクト別に検索します。
  2. 検索結果から、インポートされたコストに関連付けられているトランザクション番号をクリックします。「プロジェクト・コスト・トランザクション」ページが表示されます。「コスト計算」タブをクリックして、コスト詳細を表示します。
  3. プロジェクト・マネージャは、コストに関連付けられた「明細番号」を選択し、「会計の表示」をクリックして、インポートされたコストに関連する詳細を表示します。

標準単位コスト: 資産明細の生成

ここで、プロジェクト・マネージャは、「資産」>パネル・ドロワー>「資産明細の生成」プロセスを実行します。

標準単位コスト: 資産明細のレビュー

プロセスが完了すると、プロジェクト・マネージャは、生成されたプロジェクト資産明細(「プロジェクト」>「資産」>「資産プロジェクトの管理」>「検索」>「処理」>「資産明細の管理」)をレビューして、インポートされたプロジェクト・コストが想定どおりに配分されているかどうかを確認します。インポートされたプロジェクト・コストに対して2つの資産明細が生成され、「分割率」列の値は上の表の「按分率」列で指定されたとおりになっていることがわかります。

資産明細の計算済金額が想定どおりであることに注意してください。

標準単位コスト: 按分済配賦済金額

資産 分割率 プロジェクト支出 配賦済金額
Tennis Rolling Machine 1 57.895% $1.000.00 $578.95
Tennis Rolling Machine 2 42.105% $1,000.00 $421.05
合計 100.00% $1,000.00

標準単位コスト: Oracle Assetsへの資産の転送

プロジェクト・マネージャは、これらの資産明細をOracle Assetsに転送する準備が整ったら、「プロジェクト」>「資産」>サイド・パネル・ドロワー>「Oracle Fusion Assetsへの資産の転送」プロセスを使用して、これらの資産明細をOracle Assetsに転送します。