「見積コスト」資産コスト配賦方法

「見積コスト」資産コスト配賦方法は、プロジェクト資産の見積コストまたは予算計上コストに基づきます。

プロジェクト資産の最終コストを非常に厳密に見積もることができる場合は、「見積コスト」資産コスト配賦方法を使用します。見積コストが$200万のプロジェクト資産には、見積コストが$100万のプロジェクト資産の共通コストの2倍が配賦されます。

たとえば、このプロジェクトが、クレー・テニス・コート4面の資産コスト合計として反映される「見積コスト」の資産コスト配賦方法を使用して定義されるとします:

  • Clay Tennis Court 1の見積コストは$30,000です。
  • Clay Tennis Court 2の見積コストは$40,000です。
  • Clay Tennis Court 3の見積コストは$60,000です。
  • Clay Tennis Court 4の見積コストは$70,000です。

プロジェクトの資産コスト配賦方法を指定する方法のガイダンスは、資産コスト配賦方法のトピックの、プロジェクト設定時の資産コスト配賦方法の指定の項を参照してください。

見積コスト: プロジェクト資産の作成

プロジェクト資産の見積コストは、その予算計上コストまたは予想コストです。前述の例で、Clay Tennis Court 1の見積コストは$60,000です。

プロジェクト・マネージャが、プロジェクトで次の資産を必要としているとします:

見積コスト: プロジェクト資産詳細

資産 資産コスト配賦方法 見積ユニット 見積コスト 按分%
Tennis Court 1 見積コスト 1 30,000.00 15%
Tennis Court 2 見積コスト 1 40,000.00 20%
Tennis Court 3 見積コスト 1 60,000.00 30%
Tennis Court 4 見積コスト 1 70,000.00 35%
合計 4 200,000.00 100.00%

4つの資産の違いは見積コストのみであることに注意してください。これは、共通コストをプロジェクト資産に配賦する際に使用される計算済按分率を決定するために使用されます。

見積コスト: プロジェクトまたはそのタスクへのプロジェクト資産の割当

また、これらの4つの資産すべてがプロジェクト・レベルで割り当てられていることに注意することも重要です。つまり、新しい共通プロジェクト支出項目がプロジェクトに追加されると、前述の表で計算された按分率を使用して、コストがこれらの資産に割り当てられます。

これらの4つの各資産は、施工完了時である必要があり、プロジェクト・マネージャは、プロジェクトに必要な各資産の実績ユニットも指定します。

各資産について、特に、プロジェクト・マネージャは次の詳細を取得します:

  • 資産名: 資産の名前。
  • 見積ユニット: プロジェクトに必要なその資産のユニット数

プロジェクト・マネージャは、Oracle Assetsを使用して、プロジェクト資産をプロジェクトに追加することもできます。そのためには、次のことが必要です:

  1. Oracle Assets >サイド・パネル>「資産プロジェクトの管理」にナビゲートします。
  2. プロジェクトを検索します。
  3. プロジェクトを選択し、「処理」>「資本資産の管理」をクリックします。

見積コスト: プロジェクト・コストの作成および収集

資産がプロジェクトに関連付けられているため、プロジェクト・マネージャは、コストのインポートを開始し、これらの資産にコストを配賦できます。

たとえば、プロジェクト・マネージャが$1000のコストをインポートしてプロジェクトに追加するとします。インポートされたコストを表示するには:

  1. プロジェクト・マネージャは「プロジェクト」>「コスト」>サイド・パネル>「プロジェクト・コストの管理」にナビゲートし、インポートされたコストをプロジェクト別に検索します。
  2. 検索結果から、インポートされたコストに関連付けられているトランザクション番号をクリックします。「プロジェクト・コスト・トランザクション」ページが表示されます。
  3. 「コスト計算」タブをクリックして、コスト詳細を表示します。
  4. プロジェクト・マネージャは、コストに関連付けられた「明細番号」を選択し、「会計の表示」をクリックして、インポートされたコストに関連する詳細を表示します。

見積コスト: 資産明細の生成

ここで、プロジェクト・マネージャは、「資産」>パネル・ドロワー>「資産明細の生成」プロセスを実行します。

見積コスト: 資産明細のレビュー

プロセスが完了すると、プロジェクト・マネージャは、生成されたプロジェクト資産明細(「プロジェクト」>「資産」>「資産プロジェクトの管理」>「検索」>「処理」>「資産明細の管理」)をレビューして、インポートされたプロジェクト・コストが想定どおりに配分されているかどうかを確認します。インポートされたプロジェクト・コストに対して4つの資産明細が生成され、「分割率」列の値は上の表の「按分率」列で指定されたとおりになっていることがわかります。

資産明細の計算済金額が想定どおりであることに注意してください。

見積コスト: 按分済配賦済金額

資産 分割率 プロジェクト支出 配賦済金額
Clay Tennis Court 1 15.00% $1.000.00 $150.00
Clay Tennis Court 2 20.00% $1,000.00 $200.00
Clay Tennis Court 3 30.00% $1,000.00 $300.00
Clay Tennis Court 4 35.00% $1,000.00 $350.00
合計 100.00% $1,000.00

見積コスト: Oracle Assetsへの資産の転送

プロジェクト・マネージャは、これらの資産明細をOracle Assetsに転送する準備が整ったら、「プロジェクト」>「資産」>サイド・パネル・ドロワー>「Oracle Fusion Assetsへの資産の転送」プロセスを使用して、これらの資産明細をOracle Assetsに転送します。