12 生成AIアシスタント

Enterprise Manager生成AIアシスタントである「EMに質問」とその構成について学習します。

トピック:

「EMに質問」について

「EMに質問」は、チャットやテキスト生成、情報検出の簡素化、生産性の向上など、様々なユースケースに対応するEnterprise Manager生成AIアシスタントです。

バージョン24.1以降、Oracle Enterprise Managerでは、OCI生成AIサービスとの統合が導入され、Enterprise Manager関連の自然言語問合せに回答するための「EMに質問」という強力な新しいソリューションが提供されます。「EMに質問」では、検索拡張生成(RAG)テクノロジを活用して、レスポンスの正確性と関連性を最大限に高めています。生成AIアシスタントは、Enterprise Manager固有のバージョンのEnterprise Manager技術コンテンツに基づいて特別にトレーニングされており、幅広い構成、使用状況および分析の質問に対する迅速かつ信頼性の高い回答を保証します。

「EMに質問」は、ユーザー・エクスペリエンスを合理化するための2つの独立したインタフェースを特徴としています。

  1. テレメトリ: 関連するEnterprise Managerウィジェットおよび堅牢なデータ・ビジュアライゼーション・ツールへの直接リンクを提供し、ユーザーがモニタリングおよび分析リソースにすばやくアクセスできるようにします。


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    図genai-askem-architecture-tel.pngの説明

  2. ドキュメント: 包括的なEnterprise Manager製品ドキュメントの関連項目への直接アクセスを提供し、より深い探査および学習をサポートします。


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    図genai-askem-architecture.pngの説明

これらの機能により、「EMに質問」は、すべてのEnterprise Managerユーザーに対して情報検出を簡素化し、生産性を向上させます。

「EMに質問」の構成

「EMに質問」を構成するには、次のステップを実行します:

  1. スーパー管理者としてEMにログインし、右上隅の「EMに質問」アイコンEMに質問をクリックして、設定ウィザードを自動的に起動します。
  2. 生成AIリージョンのOracle CloudアカウントおよびOpsインサイト・サブスクリプション(ホストまたはデータベースで有効化)は必須です。

    すでにクラウドの顧客ではあるが、生成AIリージョンにまだ属していない場合は、「インフラストラクチャ・リージョンのサブスクライブ」を参照してください。アカウントにログインしたら、次の情報を書き留めます:

    1. テナンシOCID。詳細は、テナンシOCIDの検索を参照してください。
    2. ユーザーOCID。詳細は、ユーザーOCIDの検索を参照してください。
    3. 公開キー・フィンガープリント。詳細は、公開キー・フィンガープリントの検索を参照してください。
    4. 秘密キー・フィンガープリント。詳細は、秘密キー・フィンガープリントの検索を参照してください。
  3. 新しいOCI名前付き資格証明を作成するか、既存のものを使用します。先ほど書き留めた値を使用します。
  4. セッションの作成または終了を監査する場合は、監査を有効にします。デフォルトでは、監査は無効になっています。
  5. 生成AIが有効になっているリージョンを選択します。
  6. 接続をテストして保存します。
  7. デフォルトでは、すべてのスーパー管理者にEM_ASKEM_ADMINロールが付与されます。オプションで、「EMに質問」にアクセスできるようにするすべての管理者にEM_ASKEM_ADMINロールを付与して保存することもできます。これらのEM管理者は、「テレメトリ」インタフェースと「ドキュメント」インタフェースの両方にアクセスできます。

スーパー管理者は、「EMに質問」に対してきめ細かいアクセス制御を構成できます。「リソース権限」を使用すると、個々のユーザーが「テレメトリ」タブのみ、または「ドキュメント」タブのみ、あるいはその両方にアクセスできるかどうかを指定できます。たとえば、ユーザーのアクセスを「EMに質問」の「ドキュメント」インタフェースのみに制限するには、管理者アカウントを作成または編集し、「その他のリソース権限」にナビゲートし、リソース・タイプ「EMに質問アシスタント」で「ドキュメント」権限を割り当てます。

デフォルトでは、「EMに質問」インタフェースはEnterprise Managerで有効になっています。

これを無効にするには、プライマリOMSホストで次のコマンドを実行します: 

emctl set property -name enable_genai_assistant -value false

これを再度有効にするには、プライマリOMSホストで次のコマンドを実行します: 

emctl set property -name enable_genai_assistant -value true