1 Microsoft IISプラグインの概要および前提条件

このトピックでは、Oracle System Monitoring Plug-in for Microsoft Internet Information Services (IIS)の概要を説明し、構成の前に必要となる前提条件をまとめます。

この項の内容は次のとおりです。

Microsoft IISプラグインの概要

Microsoft IIS用のシステム・モニタリング・プラグインにより、Oracle Enterprise Managerが拡張されて、Microsoft IISインスタンスの管理がサポートされるようになります。このプラグインをEnterprise Manager環境にデプロイすることで、次の管理機能を使用できるようになります:
  • IISインスタンスのモニター。
  • IISインスタンスの構成データの収集および構成の変更の追跡。
  • 監視対象メトリックおよび構成データに設定されたしきい値に基づくアラートおよび違反の表示。
  • Enterprise Managerの情報パブリッシャ・レポート機能を介した、収集されたデータに基づく、充実した即時利用可能レポートの提供。
  • Microsoft IISと同じホストで実行されているローカルWindowsエージェントによるモニタリングのサポート。
  • 次のようなMicrosoft IIS管理ができるOracle Enterprise Managerジョブ:
    • アプリケーション・プールの再起動
    • W3SVCサービスの再起動
    • FTPサービスの停止と起動

サポートされているバージョン

このプラグインでは、次のバージョンの製品がサポートされます。

  • Enterprise Manager 24.1:

    このプラグインは、Oracle Enterprise Manager 24ai (24.1)の最新リリースで動作保証されています。

  • Microsoft Windows Serverで実行されているMicrosoft Internet Information Services 10。

動作保証されている製品をすべて示すリストを表示するには、次のステップに従ってEnterprise Manager動作保証マトリックスにアクセスします:

  1. My Oracle Supportにサインインします: http://support.oracle.com
  2. 「動作保証」タブをクリックします。
  3. 「動作保証検索」で、「製品」リストから、次のいずれかを選択します:
    • Enterprise Managerベース・プラットフォーム - OMS: OMSの動作保証を表示します。
    • Enterprise Managerベース・プラットフォーム - エージェント: 管理エージェントの動作保証を表示します。
  4. 「リリース」リストから、リリース・バージョンを選択し、「検索」をクリックします。

Microsoft IISプラグインの前提条件

このプラグインをデプロイするには、次の前提条件を満たしている必要があります:

  • パッチはMy Oracle Support (https://support.oracle.com)から入手できます:

    1. Enterprise Manager Cloud Control (Oracle Management ServerおよびOracle Management Agent)がインストールされている必要があります。
    2. プラグインは、Oracle Management Agentを32ビットまたは64ビットのWindowsで稼働している場合にのみサポートされます
    3. Oracle Management Agentを、Microsoft IISインスタンスと同じホストにデプロイする必要があります。

Microsoft IISプラグインのダウンロード

Enterprise Mangerリリース24.1では、Microsoft IISプラグインはOracle Shiphomeにありません。既存のMicrosoft IISターゲットを使用してEnterprise Managerリリース13.5からアップグレードする場合、それらのMicrosoft IISターゲットはEnterprise Managerリリース24.1でも表示されます。

このプラグインは、Enterprise Mangerで「拡張性」ページからダウンロードできます。

Microsoft IISプラグインをダウンロードするには:
  1. Enterprise Managerで、「設定」に移動し、「拡張性」「自己更新」の順に選択します。
  2. 「プラグイン」フォルダを展開し、「ミドルウェア」に移動します。

    ノート:

    検索オプションでMicrosoft IISと入力すると、使用可能なすべてのバージョンが表示されます。
  3. Microsoft IISプラグインを見つけて、最新バージョンをダウンロードしデプロイします。

プラグインをオンライン・モードまたはオフライン・モードでダウンロードできます。オンライン・モードとは、インターネット接続があり、My Oracle SupportからEnterprise Managerを通してプラグインを直接ダウンロードできる環境のことです。オフライン・モードとは、インターネット接続がない、またはMy Oracle Supportからプラグインを入手できない環境のことです。

このプラグインのダウンロードの詳細は、Oracle Enterprise Manager管理者ガイドのプラグインの管理を参照してください。

プラグインをオンライン・モードまたはオフライン・モードでダウンロードできます。オンライン・モードとは、インターネット接続があり、My Oracle SupportからEnterprise Managerを通してプラグインを直接ダウンロードできる環境のことです。オフライン・モードとは、インターネット接続がない、またはMy Oracle Supportからプラグインを入手できない環境のことです。

どちらかのモードでこのプラグインをダウンロードする方法の詳細は、Oracle Enterprise Manager管理者ガイドプラグインの管理の章を参照してください。

Microsoft IISプラグインのデプロイ

Enterprise Manager Cloud Controlコンソールを使用して、またはEM Command Line Interface (EMCLI)を使用して、Microsoft IISプラグインをOracle Management Service (OMS)インスタンスにデプロイできます。コンソールでは一度に1つのプラグインをデプロイできますが、コマンドライン・インタフェース・モードでは一度に複数のプラグインをデプロイでき、デプロイメント時間と停止時間が短くなります。

このプラグインのデプロイ手順については、Oracle Enterprise Manager管理者ガイドプラグインの管理の章を参照してください。

Microsoft IISプラグインのアップグレード

自己更新機能は、新規または更新機能が使用可能になるたびに、Enterprise Managerコンポーネントを更新してEnterprise Managerの機能を拡張できます。更新されたプラグインはEnterprise Managerストアから入手できます。この外部サイトは、ダウンロード可能な更新について情報を得るためにEnterprise Managerによって定期的にチェックされます。プラグインを更新するステップについては、Oracle Enterprise Manager管理者ガイド更新の章を参照してください。

Microsoft IISプラグインのアンデプロイ

プラグインをアンデプロイするステップについては、Oracle Enterprise Manager管理者ガイドプラグインの管理の章を参照してください。