フリート・メンテナンス・ハブを使用したパッチ・コンプライアンスへの準拠
フリート・メンテナンス・ハブを使用して、ターゲットのサブスクライブ、イメージへのパッチ推奨の組込み、およびターゲットのパッチ・コンプライアンスへの準拠を行います。
ターゲット・サブスクリプション
Oracle Enterprise Manager 13.5リリース更新16 (13.5.0.16)以降では、「エンタープライズ」移動して「フリート・メンテナンス・ハブ」をクリックすると、「フリート・メンテナンス・ハブ」ページにアクセスできます。
Oracle Enterprise Manager 13.5リリース更新21 (13.5.0.21)以降、フリート・メンテナンス・ハブを使用してゴールド・イメージを作成し、既存のイメージに新しいバージョンを追加できます。フリート・メンテナンス・ハブは、管理者に対してターゲット・レベルとイメージ・レベルの両方でメンテナンス・タスクに対応し、オペレータは更新またはアップグレード操作に使用できます。オペレータとして引き続き、これらの操作に既存のフリート・メンテナンスUIを使用することもできます。
図18-1 フリート・メンテナンスのターゲット・サブスクリプション

ターゲット・サブスクリプション・タブの中央セクションには、2つの異なる棒グラフのセットが表示され、各セットは、リリース固有のサブスクライブ解除済データベースおよびグリッド・インフラストラクチャを示します。いずれかの棒をクリックすると、グラフの下の表に、そのリリースで実行されており、特定のイメージにはサブスクライブされていないデータベースまたはグリッド・インフラストラクチャ(あるいはその両方)が表示されます。
次のフィルタ基準を使用して、使用可能なデータをさらにフィルタおよび絞り込むことができます: 「ターゲット・タイプ」またはファミリ(データベースまたはグリッド・インフラストラクチャ)、「リリース」(バージョン別フィルタ)およびデータベース名で検索するテキスト・フィールド。
ノート:
データベースをイメージにサブスクライブするには、データベースをサブスクライブするイメージをすでに特定しておくことをお薦めします。イメージへのターゲットのサブスクライブ
図18-2 イメージへのターゲットのサブスクライブ

選択したターゲットをゴールド・イメージに関連付けるには、「サブスクライブ」をクリックします。操作が完了したら、スライドを閉じたり、「続行」を選択してイメージにターゲットをさらに追加できます。
イメージのパッチ推奨
図18-3 イメージのパッチ推奨

ノート:
ターゲットを最近サブスクライブまたはサブスクライブ解除した場合は、「イメージのパッチ推奨」を選択する前に「パッチ推奨のリフレッシュ」を実行して、最新のターゲット情報の詳細が取得されるようにします。- イメージ名: ゴールド・イメージの名前。クリックすると、ポップアップにイメージの詳細が表示されます。
- リリース: イメージが作成されたリリース・バージョン(例: Oracle Database 12.1.0.2や19.0.0.17)。
- プラットフォーム: イメージの作成に使用されたプラットフォーム・オペレーティング・システム(例: Linux x86-64)。
- ターゲット・タイプ: イメージがデータベース用かグリッド・インフラストラクチャ用か。
- パッチ推奨: この列は、イメージの状態を示します。
- 緑色のチェック・マークは、イメージの現行バージョンに、Oracleから公開されている必要な最新の推奨パッチと、追加の個別パッチがすべて含まれていることを示します。イメージのシェイプが適切であり、このイメージを使用して更新またはアップグレード操作を実行する必要があります。
- 黄色の感嘆符は、イメージに含まれているバージョンの1つに、Oracleから公開されている必要な最新の推奨パッチがすべて含まれているが、"Current"としてマークされていないことを示します。現行バージョンのみをデプロイできます。イメージのバージョンをCURRENTに変更するには、管理者ロールが必要です。
- 赤色のXマークは、イメージに含まれているどのバージョンにも、最新の推奨パッチがすべて含まれていないことを示します。管理者は、推奨パッチを含む新しいバージョンを作成し、CURRENTとマークする必要があります。
- サブスクライブされたターゲット: 特定のイメージにサブスクライブされているターゲットの詳細が表示されます。数値をクリックすると、イメージにサブスクライブされているターゲットの詳細が表示されます。
- パッチ・コンプライアンス: この線形グラフには、サブスクライブされたターゲットのうち現行バージョンにあるものの数が表示されます。赤で表示されるターゲットは、イメージの現行バージョンにはないため、更新する必要があることを示します。
- アクション: このメニューから、サブスクライブされたターゲットに対してイメージ管理および更新/アップグレード操作を実行できます。
ノート:
FPPで直接作成され、Enterprise Managerと同期されたイメージには、イメージに含まれるバグ修正に関する情報がないため、これらのイメージのパッチ推奨に影響します。パッチ推奨に関するこの問題を回避するために、Enterprise Managerを使用してFPPイメージを作成することをお薦めします。イメージへのターゲット・パッチ・コンプライアンス
図18-4 イメージへのターゲット・パッチ・コンプライアンス

- 名前: データベースまたはグリッド・インフラストラクチャのターゲット名。
- タイプ: ターゲットのタイプ。データベースまたはグリッド・インフラストラクチャ。
- リリース: ターゲットが作成されたリリース・バージョン(例: Oracle Database 12.1.0.2や19.0.0.17)。
- プラットフォーム: ターゲットの作成に使用されたプラットフォーム・オペレーティング・システム(例: Linux x86-64)。
- サブスクライブされたイメージ: このターゲットがサブスクライブされているイメージ名。イメージ名をクリックすると、イメージの詳細が表示されます。
- パッチ・レベル: ターゲットのパッチ・ステータスが表示されます。可能なステータスのリストは次のとおりです:
- ターゲットが現行バージョンにある場合、"Current"と緑色で表示されます。
- ターゲットに保留中の追加パッチがある場合、「ドリフト済」と黄色で表示されます。
- 古い場合は、そのイメージ・バージョンの名前が赤色で表示されます。
- アクション: 更新操作を開始するUIを起動します。