即時利用可能なルール・セット

Enterprise Managerは、一般的なシナリオに基づくインシデント作成やイベントのクリア用に即時利用可能なルール・セットを提供します。即時利用可能なルール・セットは編集も削除もできませんが、無効にすることができます。ベスト・プラクティスとして、即時利用可能なルール・セットの独自のコピーを作成し、即時利用可能なルール・セットに直接サブスクライブするのではなく、そのルール・セットのコピーにサブスクライブする必要があります。事実上、ルール・セットのコピーを作成し、適切なターゲットのグループ(管理グループが望ましい)を選択することによって企業のニーズに合うようターゲット基準を変更しています。

即時利用可能なルール・セット定義および実行するアクションは、Oracleによりいつでも変更される可能性があり、パッチ適用中またはソフトウェアのアップグレード中に適用されることに注意してください。

通常のEnterprise Manager管理者はルール・セットで次の操作を実行できます。

  • 電子メール通知をサブスクライブ

  • 電子メール通知をサブスクライブ解除

  • 有効化

  • 無効化

ノート:

管理者はルール・セットにサブスクライブできますが、少なくとも「ターゲットの表示」権限のあるターゲットから通知を受信するのみです。

Enterprise Managerスーパー管理者にはルール・セットを並べ替えできる機能が追加されています。

エンタープライズ・ルール・セットは順次評価され、必要に応じて複数のパスを通過します。処理中のエンティティに変更があるとき(イベントに作成中のインシデントや、ルールのために変更中のインシデント優先度など)、一致がなくなるまですべてのルールを最初から再実行します。前のパスで一致したルールは、もう一致しません(無限ループを防ぐため)。

たとえば、新しいイベント、インシデントまたは問題が発生したときに、リストの最初のルール・セットがチェックされ、そのメンバー・ルールのいずれかが適用されるかどうかが判断され、それらのルールで指定されている適切なアクションが実行されます。2番目のルールがチェックされ、ルールが適用されるかが判断される、などと続きます。プライベート・ルール・セットは、すべてのエンタープライズ・ルール・セットの評価が完了してからのみ評価され、特定の順番はありません。

ノート:

ルール・セットの順番はイベント、インシデントおよび問題の処理ワークフローを定義しているため、並べ替えるときは注意してください。システムへの影響を十分に理解せずにルール・セットを並べ替えると、発生するイベント、インシデントおよび問題に対して意図しないアクションが実行されてしまうことがあります。