使用するグループのタイプの選択
ターゲットを管理するために選択できる主要なグループ・タイプは、静的グループ/動的グループ(ユーザーが定義する1つ以上のグループ)と、管理グループ(テンプレートを使用してモニタリング設定を自動化するグループ)の2つがあります。
どのタイプのグループを使用するかを決定する前に、グループの用途とその機能をよく検討する必要があります。
次の表に、管理グループと動的グループの使用場面について説明します。
表9-1 管理グループと動的グループの使用場面
グループのタイプ | 主要目的 | 基準に基づくメンバーシップ | 追加のメンバーシップ要件 | 権限伝播 |
---|---|---|---|---|
管理グループ |
モニタリング・テンプレートの自動適用 |
可(ターゲット・プロパティに基づく) |
ターゲットは、最大1つの管理グループに属することができます。 |
可(常時) |
動的グループ |
あらゆるグループ操作を実行します。 |
可(ターゲット・プロパティに基づく) |
ターゲットは、1つ以上のグループに属することができます。 |
ユーザー指定オプション |
管理グループの主要目的は、設定のモニタリングやコンプライアンス標準などの管理設定のアプリケーションを自動化することです。ターゲットがグループに追加されると、Enterprise Managerはテンプレートを使用して自動的にこれらの設定を適用し、管理操作の必要性を排除します。
これに対し、動的グループは、グループを構成するプロパティを定義することによって、グループのメンバーシップを定義できる単一ユニットとして多数のターゲットを管理するために使用できます。たとえば、動的グループを使用すると、様々なサポート・チーム用に管理されるターゲットを含む権限またはグループを作成して管理できます。