Enterprise ManagerのSNMPのサポート方法

Enterprise Managerでは、サードパーティ製管理システムと統合し、SNMPトラップによってイベント情報やインシデント情報を共有し、SNMPを使用して新しいデバイスおよびターゲットをモニタリングしてEnterprise Managerのモニタリング範囲を広げることで、SNMPがサポートされています。

図-1に示すように、Enterprise ManagerでのSNMPの使用方法は多数あります:

  1. Enterprise ManagerからSNMP管理ステーションへのSNMPトラップ通知の生成による、サードパーティ製管理システムとのイベント情報やインシデント情報の共有。たとえば、SNMPを使用して、選択済メトリックがしきい値を超えていることをサード・パーティ・アプリケーションに通知できます。

    この方法は、SNMPバージョン1 (SNMPv1)およびSNMPバージョン3 (SNMPv3)をサポートします。

    詳細は、「SNMPトラップ通知の送信」および「通知の使用」を参照してください。

  2. 管理対象エンティティとの間でのSMNPトラップの受信またはSNMPデータのフェッチにより、Enterprise Managerのモニタリング範囲を新しいエンティティに拡張します。SNMPトラップを受信するようにメタデータ・プラグインを開発することで、Enterprise ManagerがSNMPトラップをスローできる製品をモニターするようにできます。

    この方法は、SNMPバージョン1 (SNMPv1)、SNMPバージョン2 (SNMPv2c)およびSNMPバージョン3 (SNMPv3)をサポートします。

    詳細は、「SNMPを使用した外部デバイスのモニタリング」およびOracle Enterprise Manager拡張プログラマーズ・リファレンスを参照してください。

  3. SNMPアダプタを使用してSNMPエージェントに問い合せる新しいメトリックを作成することで、Enterprise Manager管理エージェントは、メトリック・データとして使用されるManagement Information Base(MIB)変数情報をホスト・ターゲット上のネイティブSNMPエージェントに問い合せることができます。

    この方法は、SNMPバージョン1 (SNMPv1)、SNMPバージョン2 (SNMPv2c)およびSNMPバージョン3 (SNMPv3)をサポートします。

    詳細は、「メトリック拡張について」および「メトリック拡張の使用」を参照してください。

図-1 Enterprise ManagerでのSNMPのサポート方法