問題管理
問題管理には、インシデントの基礎となる根本原因の追跡を支援する機能が含まれます。インシデントで表される即時サービス中断が解決されると、問題の基礎となる根本原因の理解と解決に進むことができます。
Enterprise Manager 12cにおける問題は、診断インシデントおよび拡張診断リポジトリ(ADR)に格納される問題診断インシデント/問題に照準が絞られており、そのような問題は、ソフトウェアにクリティカルなエラーが発生したときにOracleソフトウェアにより自動的に生成されます。このため、問題は、すべてのOracleソフトウェア・インシデントの根本原因を表します。診断インシデントでは、根本原因に対処するため、診断インシデントの根本原因を表す問題オブジェクトが作成されます。問題は、ソフトウェアにおける個別のエラーを一意に識別する問題キーで識別されます。エラーは発生するたびに診断インシデントとなり、問題オブジェクトと関連付けられます。
Oracleソフトウェアに問題が発生した場合、オラクル社の推奨する問題解決の手続きは、サービス・リクエスト(SR)をオープンしてサポートに診断ログを送信してもらい、最終的にオラクル社からソリューションを提供することです。インシデントとして、Enterprise Managerは問題管理のためにすべての追跡、診断およびレポート機能を使用可能にします。インシデント・マネージャまたはターゲット/グループのホームページのいずれを使用するにしても、オープンしているすべてのインシデントおよび問題を表示すれば、管理対象ターゲットに実際に影響を与えている問題を簡単に判断できます。
問題を管理するには、サポート・ワークベンチを使用して、ADRで収集された診断詳細をまとめてSRをオープンできます。ユーザーはインシデント・マネージャで問題を管理する必要があります。サポート・ワークベンチ機能は、問題のコンテキストに応じて、インシデント・マネージャを介して(「ガイドされた解決」領域)使用できます。