Database Impact Advisor用のAHF構成
Database Impact Advisorでは、Oracle Enterprise Managerから構成および管理される特定のAutonomous Health Framework (AHF)インストールを使用します。このAHFインストールは、クラスタおよびクラスタ・データベースに対してAHFバランス・レポートを実行するために使用されます。
トピック:
前提条件
- 必要なロールの付与:
- AHF構成へのアクセスの制御には、2つのEMロールを使用します:
- EM_AHF_ADMINは、AHFインストールを実行および更新するのに必要です。このロールを持つOracle Enterprise Managerユーザーは、AHFインストールに対する完全な読取り/書込み権限を持ち、他のユーザーのかわりにそれを管理できます。
- EM_AHF_USERは、AHFインストールの詳細を表示するのに必要です。このロールを持つOracle Enterprise Managerユーザーは、AHFインストールを管理できませんが、Database Impact Advisorで使用されるすべてのAHF機能にアクセスできます。Database Impact Advisorを任意のDatabase Machineターゲットとともに使用するすべてのユーザーに、この権限を付与する必要があります。
- 前述のロールをユーザーに付与するには、Enterprise Managerメニューから、「エンタープライズ」をクリックし、「設定」、「セキュリティ」の順に選択し、「管理者」ページに移動します。どちらのロールも、Oracle Enterprise Managerスーパー管理者に自動的に付与されます。
- AHF構成へのアクセスの制御には、2つのEMロールを使用します:
- Oracle Enterprise Manager自己更新を構成する必要があります。自己更新がオフライン・モードで構成されている場合は、AHFインストール・バイナリをダウンロードしてOracle Enterprise Managerソフトウェア・ライブラリにインポートする必要があります。ソフトウェア・ライブラリの構成、およびオフライン・モードでのダウンロードしたソフトウェアのインポートについては、Enterprise Manager拡張プログラマーズ・ガイドのソフトウェア・ライブラリの理解を参照してください。
- AHFは、Oracle Enterprise Managerによってモニタリングされるホストのうち、ホストが管理リポジトリ・データベースへのSQLNet接続が可能であるという要件を満たす任意のホストにインストールできます。また、ホストには、Oracle Instanceクライアント(データベース、グリッド、ミドルウェア・ホームなど)を含むOracleホームがインストールされている必要があります。ホストで起動されるAHFコマンドは、リポジトリ・データベースへのリモート接続を行います。
- Oracle Enterprise Managerのデフォルト(グローバル)またはターゲット固有のホストの名前付き資格証明が必要です。資格証明では、選択したインストール・ホストにログインでき、指定したAHFインストール・ディレクトリまたは親ディレクトリに対する書込み権限を持つオペレーティング・システム・ユーザーを指定する必要があります。名前付きホスト資格証明の作成方法の詳細は、『Enterprise Managerセキュリティ・ガイド』のターゲット資格証明の構成と使用を参照してください。
AHFインストールの管理
Enterprise Managerメニューから、「エンタープライズ」に移動し、「設定」を選択し、「Autonomous Health Framework」をクリックします。
「Autonomous Health Framework」ページが表示されます。このページは、EM_AHF_ADMINユーザーに対しては完全に機能し、EM_AHF_USERユーザーに対しては読取り専用です。

「インストール」オプションが有効で、AHFが構成されていない場合、または構成がリセットされている場合、「アップグレード」はデフォルトで無効になっています。
次のステップを使用した新しいAHFインストールの実行:
- ホストにAHFインストールがすでに存在する場合は、「既存のAHFインストールの使用」を選択します。これは、Oracle Enterprise Managerの外部でインストールすることも、Oracle Enterprise Managerから実行された以前のインストールからインストールすることもできます。インストール・プロシージャでは、指定されたホストおよび場所に既存のインストールが存在するかどうか検証し、Oracle Enterprise Managerソフトウェア・ライブラリのバージョンの方が高い場合は自動的にアップグレードされます。
- AHFをインストールする前提条件を満たすホスト、または(「既存のAHFインストールの使用」が選択されている場合は)既存のAHFインストールがあるホストを指定します。デフォルトでは、Oracle Enterprise Manager管理サーバー・ホストは定義上、Oracle Enterprise Managerリポジトリ・データベースにアクセスできるため、これらのホストのいずれかが選択されます。
- 目的のAHFインストールの場所を指定します。ディレクトリがまだ存在していない場合は、作成されます。
- 前提条件を満たす名前付きホスト資格証明を選択します。
- 「送信」をクリックして、選択したホストおよび場所にAHFをインストールします。インストール・デプロイメント・プロシージャの名前とともに、メッセージが表示されます。
- インストール・デプロイメント・プロシージャが完了すると、インストール・ステータス(成功または失敗)を示す通知がページの上部に表示されます。
次のステップを使用した既存のAHFインストールのアップグレード:
AHFが正常にインストールされると、「アップグレード」オプションが有効になります。「送信」ボタンは、ホストの名前付き資格証明に変更がない場合、または「最新AHFバージョン」が「インストールされているAHFバージョン」と一致する場合は無効になります。
AHFコマンドの起動に使用されるホスト資格証明は、別のホストの名前付き資格証明を指定することで変更できます。その場合、「送信」ボタンが有効になります。