I/Oヘッドルームの決定

焦点を当てるデータベースが特定されたら、大規模なI/Oワークロードを処理する容量があるかどうかを分析できます。これを行うには、ピーク・フラッシュI/O使用率とこれらのデータベースの有効なI/O制限を比較して、十分なヘッドルームがあるかどうかを判断します。前述のヒートマップに加えて、過去24時間におけるデータベースのピーク・フラッシュI/O使用率および有効なI/O制限セクションには、Exadataシステムで実行されているデータベースの階層表ビューも表示されます。表に表示されるI/O使用率の値は、過去24時間以内の対応する行のピーク値です。

この表をヒートマップに相関付けて、クリティカルの範囲にあるCDBを分析する際に、この階層ビューを使用して、それらのCDB内のそれぞれのI/O制限に達しているPDBを特定できます。たとえば、コンテナ・データベースASM1.CDB1を使用する次のシナリオを考えてみます:

  • 「表示方法」「データベース/CDB」と指定し、「色の基準」「CDBの使用率」と指定します。ASM.CDB1のタイルは、そのピークI/O使用率が10%であるため緑であり、これは警告しきい値の50%をはるかに下回っています。
  • 「色の基準」「PDB使用率」に変更すると、ASM.CDB1タイルの色が緑から赤に変化します。表には、色が変化した理由、つまり、ASM1.CDB1内のPDBの1つ(ASM1.CDB1.PDB2)がI/O制限に達したため、クリティカルしきい値の75%を超えたことが示されています。
  • 「色の基準」コンテナ内で最も高い使用率に変更した場合、ASM.CDB1のピークI/O使用率がその3つのPDBのピークI/O使用率とともに考慮され、少なくとも1つのPDB (ASM1.CDB1.PDB2)がクリティカルしきい値を超えたため、ASM1.CDB1タイルは赤のままです。

プラガブル・データベースASM1.CDB1.PDB2のI/O制限の下限が懸念事項である場合、CDBプランを使用してそのI/O制限を増やすことができます。


過去24時間におけるデータベースのピーク・フラッシュI/O使用率および有効なI/O制限


過去24時間におけるデータベースのピーク・フラッシュI/O使用率および有効なI/O制限表の制限

デフォルトでは、Exadataシステムで実行されているすべてのデータベースに対して履歴パフォーマンス・チャートがレンダリングされます。前述の表で1つ以上の行を選択して、選択したデータベースのみにチャートを制限できます。

  • CDBを選択し、「チャートの同期」をクリックして、そのすべてのPDBの履歴パフォーマンス・チャートを表示します。
  • CDB内のPDBを1つ以上選択し、「チャートの同期」をクリックして、選択したPDBの履歴パフォーマンス・チャートを表示します。
  • 非CDBデータベースを選択し、「チャートの同期」をクリックして、そのデータベースの履歴パフォーマンス統計を表示します。