Exadataフリートの容量
Exadataフリートの容量ダッシュボードには、Exadataおよびリカバリ・アプライアンス・フリート全体またはフリートのフィルタ処理されたサブセット全体の過去31日間で平均された個々のExadataの容量が表示され、システム別の比較が可能です。

ダッシュボードは、ホスト使用率、ストレージ使用率、I/Oパフォーマンス、CPU、メモリー、ディスクの使用状況、IOPS(1秒当たりの入出力操作)など、フリート・リソース容量の特定のディメンションについて詳細なインサイトを提供する複数のセクションで構成されています。各セクションの詳細な説明を次に示します:
データベース・サーバーのCPUおよびメモリー
このセクションの「ホスト使用率」バブル・チャートでは、過去1か月間のエンジニアド・システム内のすべてのホスト(データベース・サーバー)でのCPUおよびメモリーの平均使用率がビジュアル化されます。

- X軸(メモリー使用率 %): 0%から100%の範囲のメモリー使用率を表します
- Y軸(CPU使用率 %): 0%から100%の範囲のCPU使用率を表します
- バブル: 各バブルは、別個のエンジニアド・システムに対応します。
- バブルのサイズは、エンジニアド・システム内のデータベース・サーバーの合計CPU数を示し、バブル大きいほど、CPU数が多いエンジニアド・システムを表します。
- バブルの色は、「グループ化基準」フィルタ設定によって決まります。
- ツールチップ: マウスを重ねると、ツールチップに特定のエンジニアド・システムの詳細情報が表示されます。たとえば、前述の例に示されているDatabase MachineターゲットのCPU使用率は65.34%、メモリー使用率は22.46%、CPU数は336です。このターゲットのライフサイクル・ステータスは設定されていません。
すべてのバブル・チャートで、ツールチップには、「グループ化基準」フィルタで指定されたターゲット・プロパティの値が表示されます。バブルの色は、指定されたターゲット・プロパティの値によって決まります。
記憶域
このセクションでは、4つの散布図によってストレージ使用率の概要を示し、ディスク領域の使用状況および増加についてのインサイトを提供します。

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ASMデータ・ディスク・グループの使用量: チャートには、過去1か月間のエンジニアド・システム内のすべてのクラスタでのデータファイルの格納に使用されたすべてのASMディスク・グループでの平均使用量が表示されます。
- Y軸: データベース表領域の使用率
- X軸: 使用された使用可能領域に対するデータ・ディスク・グループの割合
- バブル: 各バブルは、1つのエンジニアド・システムを表します。バブルのサイズは、エンジニアド・システム内のすべてのASMクラスタでのデータファイルの格納に使用されたすべてのディスク・グループの合計容量に比例します。
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データベース・ストレージの使用量の増加: チャートには、過去1か月間のフリートにおけるエンジニアド・システムのデータベース・ストレージの平均使用量の増加が表示されます。
- Y軸: データベース表領域の使用率
- X軸: データベース表領域の増加率(GB/月)
- バブル: 各バブルは、1つのエンジニアド・システムを表します。バブルのサイズは、エンジニアド・システムのすべてのデータベースの割当て済ストレージ容量に比例します。
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ASMデータ・ディスク・グループの使用量の増加チャート: チャートには、過去1か月間のエンジニアド・システム内のすべてのクラスタでのデータファイルの格納に使用されたすべてのASMディスク・グループでの平均使用量の増加が表示されます。
- Y軸: 安全な使用可能領域に対するディスク・グループによって使用された領域の割合
- X軸: ディスク・グループの使用済領域の増加率(GB/月)
- バブル: 各バブルは、1つのエンジニアド・システムを表します。バブルのサイズは、エンジニアド・システム内のすべてのASMクラスタでのデータファイルの格納に使用されたすべてのディスク・グループの合計容量に比例します。
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ASMリカバリ領域ディスク・グループの使用量の増加: チャートには、過去1か月間のエンジニアド・システム内のすべてのクラスタでのリカバリ・ファイルの格納に使用されたすべてのASMディスク・グループでの平均使用量が表示されます。
- Y軸: 安全な使用可能領域に対するディスク・グループによって使用された領域の割合
- X軸: ディスク・グループの使用済領域の増加率(GB/月)
- バブル: 各バブルは、1つのエンジニアド・システムを表します。バブルのサイズは、エンジニアド・システム内のすべてのASMクラスタでのリカバリ・ファイルの格納に使用されたすべてのディスク・グループの合計容量に比例します。
これらのチャートのディスク・グループ・コンテンツ・タイプは、ASMのcontent.type
属性の値(dataはデータファイルを、recoveryはリカバリ・ファイルを示します)を調べることで判明します。
ストレージ・サーバーのI/O
このセクションでは、すべてのエンジニアド・システム・ストレージ・サーバーでのフラッシュ・ディスクおよびハード・ディスクによって処理されるI/Oに関連する様々なパフォーマンス・メトリックの概要を示します。各チャートは、レイテンシ、使用率、IOPS、スループットなど、ストレージ・パフォーマンスの様々な側面について詳細なインサイトを提供します。チャートの各バブルは、1つのエンジニアド・システムを表します。バブルのサイズは、エンジニアド・システムのストレージ・サーバーの数に比例します。

- ディスク読取りレイテンシおよび使用率: チャートには、過去1か月間のストレージ・サーバー・ディスクの平均読取りレイテンシおよび使用率の値が表示されます。
- Y軸: 平均ディスクI/O使用率
- X軸: 平均ディスク読取りレスポンス時間
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ディスク書込みレイテンシおよび使用率: チャートには、過去1か月間のディスク・ストレージの平均書込みレイテンシおよび使用率の値が表示されます。
- Y軸: 平均ディスクI/O使用率
- X軸: 平均ディスク書込みレスポンス時間
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ディスクIOPSおよびスループット- 読取り: チャートには、過去1か月間のディスク・ストレージに対する読取り操作の平均IOPSおよびスループットの値が表示されます。
- Y軸: 平均ディスク読取りスループット
- X軸: 平均ディスク読取りIOPS
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ディスクIOPSおよびスループット- 書込み: チャートには、過去1か月間のディスク・ストレージに対する書込み操作の平均IOPSおよびスループットの値が表示されます。
- Y軸: 平均ディスク書込みスループット
- X軸: 平均ディスク書込みIOPS
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フラッシュ読取りレイテンシおよび使用率: チャートには、過去1か月間のフラッシュ・ストレージの平均読取りレイテンシおよび使用率の値が表示されます。
- Y軸: 平均ディスクI/O使用率
- X軸: 平均ディスク読取りレスポンス時間
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フラッシュ書込みレイテンシおよび使用率: チャートには、過去1か月間のフラッシュ・ストレージの平均読取りレイテンシおよび使用率の値が表示されます。
- Y軸: 平均ディスクI/O使用率
- X軸: 平均ディスク書込みレスポンス時間
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フラッシュIOPSおよびスループット- 読取り: チャートには、過去1か月間のフラッシュ・ストレージに対する読取り操作の平均IOPSおよびスループットの値が表示されます。
- Y軸: 平均ディスク読取りスループット
- X軸: 平均ディスク読取りIOPS
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フラッシュIOPSおよびスループット- 書込み: チャートには、過去1か月間のフラッシュ・ストレージに対する書込み操作の平均IOPSおよびスループットの値が表示されます。
- Y軸: 平均ディスク書込みスループット
- X軸: 平均ディスク書込みIOPS
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ディスクIOPSおよびスループット- 合計: チャートには、過去1か月間のディスク・ストレージに対する読取りと書込みの両方の操作の平均IOPSおよびスループットの値が表示されます。
- Y軸: スループット(合計)
- X軸: IOPS (合計)
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フラッシュIOPSおよびスループット- 合計: チャートには、過去1か月間のフラッシュ・ストレージに対する読取りと書込みの両方の操作の平均IOPSおよびスループットの値が表示されます。
- Y軸: スループット(合計)
- X軸: IOPS (合計)
データベース・サーバーのCPUおよびメモリーの詳細
データベース・サーバーのCPUおよびメモリーの詳細表は、エンジニアド・システムのCPUおよびメモリーの使用率をまとめたものです。この表を使用すると、様々なシステム間でリソース使用量を比較できるため、パフォーマンスのモニタリング、容量計画、CPUおよびメモリー使用率の潜在的なボトルネックの特定に役立ちます。

この表の列は、次のとおりです。
- エンジニアド・システム: エンジニアド・システムの名前。ターゲット名をクリックしてそのホーム・ページに移動します。
- CPU数: 各システムのCPUの数
- CPU使用率(%): 過去31日間で平均された、平均CPU使用率
- メモリー使用率(%): 過去31日間で平均された、メモリー使用率
記憶域詳細
「記憶域詳細」表には、エンジニアド・システムに関するストレージの詳細の概要が示されます。この表を使用すると、様々なシステム間でストレージ使用率を比較できるため、汎用ストレージと特定のデータベース表領域の両方における空き領域の可用性、コンテンツの配分および領域使用率の効率についてインサイトを得ることができます。

表には、次の列があります。
- エンジニアド・システム: エンジニアド・システムの名前。ターゲット名をクリックしてそのホーム・ページに移動します。
- 使用可能な空き領域(TB): 使用可能な空き領域の量(TB)
- コンテンツ・タイプ: 格納されたコンテンツのタイプ(「データ」や「リカバリ」など)。
- 使用可能な領域使用率(%): 使用可能な領域使用量の割合
- データベース表領域使用率(%): データベース表領域使用量の割合
ストレージ・サーバーのI/Oの詳細
ストレージ・サーバーのI/Oの詳細表には、様々なエンジニアド・システムのI/Oパフォーマンス・メトリックの詳細な概要が表形式で示されます。この表を使用すると、様々なシステム間でI/Oパフォーマンスおよび使用率を比較できるため、ディスク・ストレージとフラッシュ・ストレージの両方における格納効率およびパフォーマンスのボトルネックについてインサイトを得ることができます。

表には、次の列があります。
- エンジニアド・システム: エンジニアド・システムの名前。ターゲット名をクリックしてそのホーム・ページに移動します。
- 容量(TB): ストレージ容量(TB)
- ディスク読取りレイテンシ(ms): ディスク読取りのレイテンシ(ミリ秒)
- ディスクIOPS (読取り): ディスク読取りに対する1秒当たりの入出力操作数
- ディスク・スループット(読取り): ディスク・ストレージの読取りスループット
- ディスク使用率(%): ディスク使用量の割合
- フラッシュ読取りレイテンシ(ms): フラッシュ読取りのレイテンシ(ミリ秒)
- フラッシュIOPS (読取り): フラッシュ読取りに対する1秒当たりの入出力操作数
- フラッシュ・スループット(読取り): フラッシュ・ストレージの読取りスループット
- フラッシュ使用率(%): フラッシュ使用量の割合