Exadataフリート・コンポーネントの容量

エンジニアド・システム・レベルでの容量およびパフォーマンス・メトリックに焦点を当てたExadataフリートの容量ダッシュボードとは対照的に、Exadataフリート・コンポーネントの容量ダッシュボードでは、個々のコンポーネント・レベルでのフリートの容量およびパフォーマンス・メトリックの全体像を示します。これを使用すると、過去31日間で平均されたデータにより、過剰に利用されているまたは十分に利用されていないコンポーネントの特定および比較が可能になります。


Exadataフリート・コンポーネントの容量ダッシュボード

ダッシュボードは、データベース・サーバー、ストレージおよびストレージのI/Oに関するセクションに分かれており、それぞれ様々なコンポーネント・タイプのパフォーマンス面に焦点を当てています。各セクションの詳細な説明を次に示します:

データベース・サーバーのCPUおよびメモリー

このチャートには、過去31日間のホストでのCPUおよびメモリーの平均使用率が表示されます。


データベース・サーバーのCPUおよびメモリー

  • Y軸: CPU使用率(%)
  • X軸: メモリー使用率(%)
  • バブル: 各バブルは、エンジニアド・システム・フリート内の1つのホストを表します。バブルのサイズは、ホストのCPUコアの数に比例します。

記憶域

このセクションでは、4つの散布図によってストレージ使用率の概要を示し、ディスクの使用状況および増加の様々な側面についてのインサイトを提供します。


記憶域

  • ASMデータ・ディスク・グループの使用量: チャートには、過去1か月間のASMクラスタ内のデータファイルの格納に使用されたすべてのASMディスク・グループでの平均使用量が表示されます。

    • Y軸: データベース表領域の使用率
    • X軸: 使用された使用可能領域に対するデータ・ディスク・グループの割合
    • バブル: 各バブルは、エンジニアド・システム・フリート内の1つのASMクラスタを表します。バブルのサイズは、ASMクラスタ内のデータファイルの格納に使用されたすべてのディスク・グループの合計容量に比例します。
  • データベース・ストレージの使用量の増加: チャートには、過去1か月間のデータベース・ストレージの平均使用量の増加が表示されます。

    • Y軸: データベース表領域の使用率
    • X軸: データベース表領域の増加率(GB/月)
    • バブル: 各バブルは、エンジニアド・システム・フリート内の1つのデータベースを表します。バブルのサイズは、データベースの割当て容量に比例します。
  • ASMデータ・ディスク・グループの使用量の増加チャート: チャートには、過去1か月間のASMクラスタ内のデータファイルの格納に使用されたすべてのASMディスク・グループでの平均使用量の増加が表示されます。

    • Y軸: 安全な使用可能領域に対するディスク・グループによって使用された領域の割合
    • X軸: ディスク・グループの使用済領域の増加率(GB/月)
    • バブル: 各バブルは、エンジニアド・システム・フリート内の1つのASMクラスタを表します。バブルのサイズは、ASMクラスタ内のデータファイルの格納に使用されたすべてのディスク・グループの合計容量に比例します。
  • ASMリカバリ領域ディスク・グループの使用量の増加: チャートには、過去1か月間のASMクラスタ内のリカバリ・ファイルの格納に使用されたすべてのASMディスク・グループでの平均使用量の増加が表示されます。

    • Y軸: 安全な使用可能領域に対するディスク・グループによって使用された領域の割合
    • X軸: ディスク・グループの使用済領域の増加率(GB/月)
    • バブル: 各バブルは、エンジニアド・システム・フリート内の1つのASMクラスタを表します。バブルのサイズは、ASMクラスタ内のリカバリ・ファイルの格納に使用されたすべてのディスク・グループの合計容量に比例します。

これらのチャートのディスク・グループ・コンテンツ・タイプは、ASMのcontent.type属性の値(dataはデータファイルを、recoveryはリカバリ・ファイルを示します)を調べることで判明します。

ストレージ・サーバーのI/O

このセクションでは、すべてのエンジニアド・システム・ストレージ・サーバーのフラッシュ・ディスクおよびハード・ディスクによって処理されるI/Oに関連する様々なパフォーマンス・メトリックの概要を示します。各チャートは、レイテンシ、使用率、IOPSおよびスループットの様々な側面についてインサイトを提供します。各バブルは、エンジニアド・システム・フリート内の1つのストレージ・サーバーを表します。バブルのサイズは、ストレージ・サーバーのストレージ容量に比例します。


ストレージ・サーバーのI/O

  • ディスク読取りレイテンシおよび使用率: チャートには、過去31日間のディスク・ストレージの平均読取りレイテンシおよび使用率の値が表示されます。

    • Y軸: 平均ディスクI/O使用率
    • X軸: 平均ディスク読取りレスポンス時間
  • ディスク書込みレイテンシおよび使用率: チャートには、過去31日間のディスク・ストレージの平均書込みレイテンシおよび使用率の値が表示されます。

    • Y軸: 平均ディスクI/O使用率
    • X軸: 平均ディスク書込みレスポンス時間
  • ディスクIOPSおよびスループット- 読取り: チャートには、過去31日間のディスク・ストレージに対する読取り操作の平均IOPSおよびスループットの値が表示されます。

    • Y軸: 平均ディスク読取りスループット
    • X軸: 平均ディスク読取りIOPS
  • ディスクIOPSおよびスループット- 書込み: チャートには、過去1か月間のディスク・ストレージに対する書込み操作の平均IOPSおよびスループットの値が表示されます。

    • Y軸: 平均ディスク書込みスループット
    • X軸: 平均ディスク書込みIOPS
  • フラッシュ読取りレイテンシおよび使用率: チャートには、過去31日間のフラッシュ・ストレージの平均読取りレイテンシおよび使用率の値が表示されます。

    • Y軸: 平均ディスクI/O使用率
    • X軸: 平均ディスク読取りレスポンス時間
  • フラッシュ書込みレイテンシおよび使用率: チャートには、過去31日間のフラッシュ・ストレージの平均読取りレイテンシおよび使用率の値が表示されます。

    • Y軸: 平均ディスクI/O使用率
    • X軸: 平均ディスク書込みレスポンス時間
  • フラッシュIOPSおよびスループット- 読取り: チャートには、過去31日間のフラッシュ・ストレージに対する読取り操作の平均IOPSおよびスループットの値が表示されます。

    • Y軸: 平均ディスク読取りスループット
    • X軸: 平均ディスク読取りIOPS
  • フラッシュIOPSおよびスループット- 書込み: チャートには、過去31日間のフラッシュ・ストレージに対する書込み操作の平均IOPSおよびスループットの値が表示されます。

    • Y軸: 平均ディスク書込みスループット
    • X軸: 平均ディスク書込みIOPS
  • ディスクIOPSおよびスループット- 合計: チャートには、過去31日間のディスク・ストレージの平均IOPSおよびスループットの値が表示されます。

    • Y軸: スループット(合計)
    • X軸: IOPS (合計)
  • フラッシュIOPSおよびスループット- 合計: チャートには、過去31日間のフラッシュ・ストレージの平均IOPSおよびスループットの値が表示されます。

    • Y軸: スループット(合計)
    • X軸: IOPS (合計)

データベース・サーバーのCPUおよびメモリーの詳細

データベース・サーバーのCPUおよびメモリーの詳細表は、エンジニアド・システム・フリート内のホストのCPUおよびメモリーの使用率をまとめたものです。この表を使用すると、様々なホスト間でCPUおよびメモリーの使用量を比較できるようになり、リソースの再割当てまたは最適化が必要な可能性のあるシステムの特定に役立ちます。使用率を視覚的に表現することで、個々のホスト・レベルで潜在的なボトルネックまたは十分に利用されていないリソースを簡単に見分けることができます。


データベース・サーバーのCPUおよびメモリーの詳細

表には、次の列があります。

  • ターゲット: ホストの名前。名前をクリックすると、ホストのホーム・ページに移動します。
  • エンジニアド・システム: ホストが属するエンジニアド・システムの名前。名前をクリックすると、ターゲットのホーム・ページに移動します。
  • CPU数: ホストに割り当てられたCPUの数
  • CPU使用率(%): 過去31日間で平均された、平均CPU使用率
  • メモリー使用率(%): 過去31日間で平均された、平均メモリー使用率

記憶域詳細

「記憶域詳細」表には、エンジニアド・システム・フリート内のASMクラスタに関するストレージの詳細の概要が示されます。この表は、ASMクラスタ・レベルの汎用ストレージと特定のデータベース表領域の両方における空き領域の可用性、コンテンツの配分および領域使用率の効率についてインサイトを提供します。データベース表領域使用率列に詳細を表示するには、データベース・ターゲットをOracle Enterprise Managerで検出する必要があります。


記憶域詳細

表には、次の列があります。

  • ターゲット: ASMクラスタの名前
  • エンジニアド・システム: クラスタが属するエンジニアド・システムの名前。名前をクリックすると、ターゲットのホーム・ページに移動します。
  • 使用可能な空き領域(TB): 使用可能な空き領域(TB)
  • コンテンツ・タイプ: 格納されたコンテンツのタイプ。指定可能な値は、「データ」および「リカバリ」です。
  • 使用可能な領域使用率(%): 使用可能な領域使用量の割合
  • データベース表領域使用率(%): データベース表領域使用量の割合

ストレージ・サーバーのI/Oの詳細

ストレージ・サーバーのI/Oの詳細表には、過去31日間のエンジニアド・システム・フリート内のストレージ・サーバーに対する読取り操作について合計ストレージ容量、平均レイテンシ、平均IOPSおよび平均スループットが表示されます。この表を使用すると、個別のストレージ・サーバー・レベルで様々なエンジニアド・システム間のI/Oパフォーマンスおよび使用率を比較できるため、ディスク・ストレージとフラッシュ・ストレージの両方における格納効率およびパフォーマンスのボトルネックについてインサイトを得ることができます。


ストレージ・サーバーのI/Oの詳細

表には、次の列があります。

  • ターゲット: ストレージ・サーバーの名前。名前をクリックすると、ターゲットのホーム・ページに移動します。
  • エンジニアド・システム: ストレージ・サーバーが属するエンジニアド・システムの名前。名前をクリックすると、ターゲットのホーム・ページに移動します。
  • 容量(TB): ストレージ容量(TB)
  • ディスク読取りレイテンシ(ms): ディスク読取りのレイテンシ(ミリ秒)
  • ディスクIOPS (読取り): ディスク読取りに対する1秒当たりの入出力操作数
  • ディスク・スループット(読取り): ディスク・ストレージの読取りスループット
  • ディスク使用率(%): ディスク使用量の割合
  • フラッシュ読取りレイテンシ(ms): フラッシュ読取りのレイテンシ(ミリ秒)
  • フラッシュIOPS (読取り): フラッシュ読取りに対する1秒当たりの入出力操作数
  • フラッシュ・スループット(読取り): フラッシュ・ストレージの読取りスループット
  • フラッシュ使用率(%): フラッシュ使用量の割合