エンジニアド・システムAutonomous Health Framework管理
エンジニアド・システムAutonomous Health Framework (AHF)管理は、エンジニアド・システム・フリート全体のOracle Autonomous Health FrameworkおよびOracle Exachkの包括的なモニタリングおよび管理を実現します。
これらの機能により、ExadataおよびZero Data Loss Recovery Applianceの管理者はベスト・プラクティスに従ってシステムを構成およびメンテナンスできるため、停止時間が短縮されてパフォーマンスが最大化します。
エンジニアド・システムAHF管理には、次の機能があります:
- フリート・レベルのAHFおよびExachkのモニタリング: 次の詳細を含む、エンジニアド・システム・フリート(Database Machine、Exadataインフラストラクチャおよびリカバリ・アプライアンス・ターゲット)全体のAHFインストールの詳細で包括的なビュー。
- AHFアップグレードのステータスおよび履歴
- AHFサービス・ステータス
- AHF自動実行および自動アップグレード構成
- Exachk実行のステータスおよび履歴
- フリート・レベルのAHFおよびExachkの管理: 1つのジョブで複数のDatabase Machineターゲットに対して次の管理操作を実行できます:
- AHFのアップグレード: 複数のExadataコンピュート・ホスト(データベース・サーバー)に最新のAHFリリースをオンデマンドでデプロイしたり、AHF自動アップグレード・スケジュールを構成します。
- 自動アップグレード用のAHFソフトウェアのステージング: スケジュールされた自動アップグレードによって後で使用するために、最新のAHFインストールzipファイルを複数のExadataホストのステージング場所にダウンロードします。
- AHFアップグレード設定の構成: 複数のExadataクラスタで既存のアップグレード設定に対して追加または更新します。
- Exachk実行のスケジュール: 複数のExadataクラスタで、オンデマンド・コンプライアンス・チェックを実行したり、Exachk自動実行をスケジュールします。
- コマンドの実行: 複数のExadataホストで、個別の事前定義済または自由形式の
ahfctl
、tfactl
およびexachk
コマンドを実行します。
トピック:
前提条件
- AHF管理ページには、Exadata管理パックが有効になっているDatabase MachineおよびExadataインフラストラクチャ・ターゲットと、Zero Data Loss Recovery Appliance管理パックが有効になっているリカバリ・アプライアンス・ターゲットのデータのみが表示されます。
- Oracle Enterprise Manager Exadataおよびリカバリ・アプライアンス・プラグインのバージョンは、エージェントと管理サーバーの両方で13.5.0.23以降である必要があります。
- Database Machineターゲットをモニタリングするすべてのエージェントについて、Oracle Enterprise Managerエージェントの個別パッチ36795631を13.5リリース更新23の上に適用する必要があります。
- AHF 23.5以降をすべてのエンジニアド・システムにインストールする必要があります。
- AHFソフトウェアのアップグレードを管理するには、Oracle Enterprise Manager自己更新を構成する必要があります。『Enterprise Manager管理者ガイド』の「自己更新の設定」を参照してください。
- 収集は、すべてのDatabase Machine、Exadataインフラストラクチャおよびリカバリ・アプライアンスのホスト・ターゲットで、Oracle Enterprise Managerメトリック:
AHF自動実行のステータス
、AHFステータス
、AHF自動実行
、AHFインストール
、AHF設定
、AHFアップグレード履歴
およびAHFコンプライアンス結果
に対して有効にする必要があります。これらのメトリックはすべて、単一のメトリック収集に含まれます。「必要なメトリックの有効化」を参照してください。
必要なメトリックの有効化
AHFモニタリングは、Exadataおよびリカバリ・アプライアンスのホスト・ターゲットで実行されるAHF関連のメトリック・セットに基づいています。これらのメトリックを含むメトリック収集は、デフォルトでは無効になっています。AHF管理ページの機能を使用するには、Database Machine、Exadataインフラストラクチャおよびリカバリ・アプライアンス・ターゲットに関連付けられているすべての基礎となるホスト・ターゲットでこの収集を有効にする必要があります。これは、次のいずれかの方法を使用して、1つのプロシージャですべてのターゲットに対して実現できます:
- 警告メッセージ・バナー: モニタリング対象のエンジニアド・システムに関連付けられた1つ以上のホスト・ターゲットで必要な収集が無効になっている場合、AHF管理ページに警告メッセージが表示されます。「AHF管理用のメトリックの有効化」をクリックして、警告メッセージ・バナーからメトリックを有効にし、指示に従います。AHFメトリックが無効になっているホスト・ターゲットのリストを表示するには、「メトリックが無効化されているターゲットの表示」をクリックします。
- 選択したターゲットの「アクション」メニュー:「エンジニアド・システム」タブに移動し、表で関連するターゲットを選択し、「アクション」をクリックして「AHFメトリックの有効化」を選択し、指示に従います。
「AHFメトリックの有効化」ページが開き、メトリック収集有効化ジョブが実行されるすべてのホストが示されます。このジョブにより、指定したエンジニアド・システムのすべてのホスト・ターゲットについて収集が有効になり、AHF管理ページで即時機能を提供するために、これらのターゲットに対してオンデマンド収集が実行されます。

「発行」をクリックします。ジョブIDは、ジョブの発行時に表示されます。ジョブIDをクリックして「プロシージャ・アクティビティ」ページに移動します。このページには、ジョブ実行の詳細が表示されます。

AHF管理ページへの移動
AHF管理ページにアクセスするには、Enterprise Managerメニューから、「エンタープライズ」を選択し、「コンプライアンス」をクリックし、「エンジニアド・システムAHF管理」を選択します。
別の方法では、このページにアクセスするには、Enterprise Managerメニューから「ターゲット」、「Exadata」の順に選択します。「アクション」メニューで、「エンジニアド・システムAutonomous Health Framework管理」を選択します。