3 IBM DB2 Databaseターゲットの検出

この章では、Enterprise ManagerにIBM DB2 Databaseターゲットを追加する方法について説明します。

内容は次のとおりです。

監視対象インスタンスの追加

プラグインを正常にデプロイできたら、次のステップに従って、集中監視および管理のためのプラグイン・ターゲットをEnterprise Managerに追加します。

  1. 「設定」メニューから、「ターゲットの追加」「ターゲットの手動追加」の順に選択します。
  2. 「ターゲットの手動追加」ページで、「ターゲット・モニタリング・プロパティを指定してターゲットを宣言的に追加」を選択し、「ターゲット・タイプ」として「IBM DB2データベース」を選択して「監視エージェント」を選択、「手動追加」をクリックします。
  3. 「IBM DB2 Databaseの追加」ページ(図3-1)で、プロパティに関する次の情報を指定します。
    • ターゲット名: すべてのEnterprise Managerターゲットに使用される一意のターゲット名(例: DB2_Hostname)。これはEnterprise Managerの表示名です。

    • 監視データベースのホスト資格証明

      • データベース・ホスト・ユーザー名: DB2データベース・ホストのオペレーティング・システム・アカウント。

      • データベース・ホストのパスワード: データベース・ホストのユーザー名に対応するパスワード。

      • データベース・ホストのパスワードの確認: データベース・ホストのパスワードを確認します。

    • データベース資格証明の監視

      • データベースのユーザー名: データベースの有効なユーザー名。

      • データベース・パスワード: データベースのユーザー名のパスワード。

      • データベース・パスワードの確認: データベース・パスワードを確認します。

    • プロパティ

      • JDBCドライバ: DB2 Universal JDBCドライバの名前(オプション)。たとえば:

        com.ibm.db2.jcc.DB2Driver
        
      • JDBC URL: IBM DB2 JDBCドライバの接続URLの名前。たとえば:

        jdbc:db2://<server>:<port>/<database>
        

        JDBC URLの引数はデータソースを表します。表3-1に、パラメータ定義を示します。

        表3-1 JDBCのURLパラメータの定義

        JDBCのURLパラメータ 定義

        jdbc:db2

        接続先がDB2 UDBサーバーであることを示します。

        server

        完全修飾ホスト名またはデータベース・サーバーのIPアドレス。

        port

        データベース・サーバーに割り当てられたTCP/IPサーバー・ポート番号(0〜65535の整数)。IBM DB2 Databaseのデフォルト・ポートは50000です。

        database

        DB2クライアントのDB2データベース・カタログ・エントリを参照する、データベースの別名。

        database引数は、DB2 UDB (LUW)のインストール時に定義したデータベース名です。

    図3-1 IBM DB2 Databaseの追加ページ


    IBM DB2データベースの追加ページ

  4. 「接続テスト」をクリックして、入力したパラメータが正しいことを確認します。

ノート:

プラグインをデプロイして、環境内で1つ以上のターゲットを監視するように構成した後、プラグインの監視設定をカスタマイズできます。これにより、環境の特別な要件を満たすようにメトリックの収集間隔およびしきい値の設定を変更できます。メトリックの収集を1つ以上無効にした場合、メトリックなどに関するレポートに影響を与える可能性があります。

プラグインの検査および検証

プラグインがデータの収集を開始するまで数分間待機したら、次のステップを実行して、プラグイン・ターゲットがEnterprise Managerで適切に監視されているかどうかを確認および検証します。

  1. 「すべてのターゲット」ページで「IBM DB2データベース」ターゲット・リンクをクリックします。

    図3-2に示すように、IBM DB2 Databaseのホームページが表示されます。

    図3-2 IBM DB2 Databaseターゲットのホームページ


    IBM DB2 Databaseターゲットのホームページ

  2. 「ターゲット」メニューから「監視」「メトリック収集エラー」の順にクリックして、トリック収集エラーが報告されていないことを確認します。
  3. 「ターゲット」メニューで「情報パブリッシャ・レポート」をクリックして、「IBM DB2データベース」ターゲット・タイプのレポートを表示し、レポートが表示されていること、およびエラーが報告されていないことを確認します。
  4. 「ターゲット」メニューで、「構成」「最新収集」をクリックし、構成データが表示されていることを確認します。構成データがすぐに表示されない場合は、「最新の構成」ページで「リフレッシュ」をクリックします。
  5. 「ターゲット」メニューで「分析」をクリックすることによって分析ページを表示できることを確認してください。図3-3に示すように、IBM DB2 Databaseの分析ページが表示されます。

    図3-3 IBM DB2 Databaseプラグインの分析ページ


    IBM DB2 Databaseプラグインの分析ページ

  6. 「ターゲット」メニューで「パフォーマンス」をクリックすることによってパフォーマンス・ページを表示できることを確認してください。図3-4に示すように、IBM DB2 Databaseのパフォーマンス・ページが表示されます。

    図3-4 IBM DB2 Databaseプラグインのパフォーマンス・ページ


    IBM DB2 Databaseプラグインのパフォーマンス・ページ