1 IBM DB2 Databaseプラグインの概要および前提条件
この項の内容は次のとおりです。
IBM DB2 Databaseプラグインの概要と機能のサマリー
System Monitoring Plug-in for IBM DB2 Databaseは、Enterprise Managerを拡張して、Linux、UNIXおよびWindows (LUW)データベース・インスタンス用にIBM DB2 Universal Database (UDB)を管理するためのプラグインです。このプラグインをEnterprise Manager環境にデプロイすることで、次の管理機能を使用できるようになります。
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DB2 Databaseインスタンスの監視。
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DB2データベース・インスタンスの構成データの収集および構成の変更の追跡。
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監視ターゲットおよび構成データに設定されたしきい値に基づくアラートおよび違反の表示。
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収集データに基づいた豊富なレポートの提供。
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リモート・エージェントによる監視のサポート。ローカル・エージェントは、DB2データベースと同じホストで稼働するエージェントです。リモート・エージェントは、DB2データベースが稼働するホストとは異なるホストで稼働するエージェントです。
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IBM DB2 DatabaseのCPU時間と実行数を含む最上位SQL文とそれらに関連する統計を収集および表示します。
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IBM DB2の表別の最上位待機数および最上位待機時間を含む最上位ロック待機イベントに関する情報を収集および表示します。
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IBM DB2データベースの起動および停止のためのEnterprise Managerジョブの利用。これらのジョブは、Enterprise Managerジョブ・ライブラリからのみでなく、IBM DB2プラグインのUIのホームページからもアクセスできます。
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使いやすいチャートや表の形式で重要なIBM DB2 Databaseのメトリックを公開します。
サポートされるプラットフォーム
プラグインでは、IBM DB2 Universal Databaseのインストールが可能なすべてのプラットフォームでIBM DB2 Universal Database (LUW)の監視をサポートします。
サポートされているバージョン
IBM DB2 Databaseプラグインでは、次のバージョンの製品がサポートされます。
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Enterprise Manager 24ai:
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このプラグインは、Oracle Enterprise Managerの最新リリース以降(Oracle Management Server (OMS)およびOracle Management Agent)で動作保証されています。
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Linux、UNIXおよびWindows (LUW)用の単一のパーティションのIBM DB2 Universal Database (UDB)のバージョン9.1、9.5、9.7、10.1および10.5。
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高可用性災害時リカバリ(HADR)用に構成されたIBM DB2。
JDBCドライバの設定
JDBCドライバはIBMから入手可能です。JDBCドライバは次のファイルで構成されており、エージェントからこれらのファイルへのアクセスを可能にする必要があります。
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db2jcc.jar
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db2jcc_license_cu.jar
IBM DB2 Universal Type 4 JDBCドライバにAGENT_BASE_DIR
ディレクトリを設定するには:
- 存在しない場合は、ディレクトリ
$AGENT_BASE_DIR/plugins/dependencies/oracle.em.sidb/jdbcdriver/
を作成します。 - 3つのJDBCドライバ・ファイルをディレクトリ
$AGENT_BASE_DIR/plugins/dependencies/oracle.em.sidb/jdbcdriver/
にコピーします。
ノート:
アクセス権を持っていないか、db2jcc.jar
ドライバを見つけられない場合は、IBMのサポート・サイトからコピーをダウンロードできます。
http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21363866
プラグインのデプロイ
プラグインは、Enterprise Managerコンソールを使用して、またはEnterprise Manager Command-Line Interface (EMCLI)を使用して、Oracle Management Serviceインスタンスにデプロイできます。コンソールでは一度に1つのプラグインをデプロイできますが、コマンドライン・インタフェース・モードでは一度に複数のプラグインをデプロイでき、デプロイメント時間と、該当する場合は停止時間が短くなります。
プラグインのデプロイの手順は、Oracle Enterprise Manager管理者ガイドのプラグインの管理の章を参照してください。
プラグインのアップグレード
自己更新機能は、新規または更新機能が使用可能になるたびに、Enterprise Managerコンポーネントを更新してEnterprise Managerの機能を拡張できます。更新されたプラグインは、Enterprise Managerストア(ダウンロード可能な更新についての情報を得るためにEnterprise Managerによって定期的にチェックされる外部サイト)から入手できます。プラグインを更新するステップは、Oracle Enterprise Manager管理者ガイドのEnterprise Managerの更新の章を参照してください。