ユーザー・セッションの管理

管理者は、Fusion Middleware Controlを使用して、ユーザー・セッションとそれに関連する監視、デバッグ、トレースなどの機能を管理できます。

ユーザー・セッションはfrmwebプロセスの開始によって始まります。Formsインスタンス内でFormsセッションを監視およびトレースするには、「Formsユーザー・セッション」ページを使用します。「Formsユーザー・セッション」ページにアクセスするには、「Forms」メニュー・リストから「ユーザー・セッション」を選択します。

Formsユーザー・セッションを表示するには:

  1. Fusion Middleware Controlを起動します。
  2. 「Forms」メニュー・リストから「ユーザー・セッション」を選択します。「ユーザー・セッション」ページが表示されます。

    図-11 「ユーザー・セッション」ページ

    図-11の説明が続きます
    「図-11 「ユーザー・セッション」ページ」の説明

表-19 「ユーザー・セッション」ページのフィールド

フィールド 説明
プロセスID ユーザー・セッションのプロセスID。
データベース Formsアプリケーションでユーザー・セッションのために使用するデータベース名。データベース名をクリックすると、「データベース・セッション」ページが表示されます。
CPU使用率 ランタイム・プロセスによって使用されるCPUの使用率。
プライベート・メモリー(KB) ランタイム・プロセスによって使用されるメモリー。Linuxプラットフォームでは、プライベート・メモリーは実際にはプライベート・メモリーではなく、常駐セット・サイズ(RSS)を表します。
IPアドレス Forms Servicesへの接続で使用されるクライアント・コンピュータのIPアドレス。
DBユーザー名 データベース・ユーザー名。
SSOユーザー名 シングル・サインオン・ユーザー名。
接続時間 ユーザーがForms Servicesに接続した時間。クライアント接続時間とクライアントIPが空白の場合、そのセッションは、まだどのクライアントにも接続していない事前開始済セッションです。
トレース・グループ

ユーザー・セッションのトレースに使用されるトレース・グループ。トレースが有効になっている場合、この列にはトレース・グループ名またはトレースされているイベントが表示されます。イベントが表示されるのは、セッションに対して有効になっているトレース・グループのイベントが後から「トレース構成」で変更された場合です。

ビルトインを使用してトレースが制御されている場合、表示されるトレース・グループ名は、トレースされているイベントとは正確には異なることがあります。

トレース・ログ ユーザー・セッションのトレース・ログが存在する場合は、そのログを表示します。
構成セクション Formsアプリケーションによって使用される構成セクションを示します。
フォーム名 フォーム・アプリケーションのモジュール名を示します。
CPU時間 接続時間後にFormsアプリケーションによって使用される合計CPU時間を示します。

新しいFormsユーザー・セッションを有効にするには:

新しいFormsユーザー・セッションはデフォルトで開始できます。Fusion Middleware Controlを使用してallowNewConnectionsパラメータをfalseに設定することで、新規ユーザー・セッションの開始を無効化または防止できます。

  1. Fusion Middleware Controlを起動します。
  2. 「Forms」メニューから「Web構成」を選択します。
  3. デフォルトの構成セクションを選択します。名前付きセクションでは、allowNewConnectionsをオーバーライドできません。
  4. 「セクション」リージョンで、allowNewConnectionsパラメータの値を探して編集します。値true (デフォルト)を指定すると新しいユーザー・セッションが有効になり、falseを指定すると無効になります。
  5. 「適用」をクリックして変更を保存します。

新規ユーザー・セッションが無効の場合、接続の試行はformsweb.cfgパラメータconnectionDisallowedURL(デフォルト・セクション)で識別されるURLへ向けられます。完全で有効なURLを値として指定する必要があります。

connectionDisallowedURLが指定されていない場合は、次のメッセージがブラウザに表示されます。

The Forms Servlet is not allowing new connections.

新規ユーザー・セッションを無効化しても、既存のFormsセッションは影響を受けず、Oracle WebLogic管理対象サーバー・インスタンスは起動した状態を維持します。

Formsユーザー・セッションを終了するには:

  1. 終了するユーザー・セッションを含むForms Servicesインスタンスへのリンクを選択します。
  2. 「Forms」メニューから「ユーザー・セッション」を選択します。
  3. 削除するユーザー・セッションの行をクリックします。
  4. 「停止」をクリックします。
  5. 「確認」ダイアログが表示されます。
  6. 「はい」をクリックします。

    ユーザー・セッションが削除され、ランフォーム・インスタンスが終了します。

Formsユーザー・セッションを検索するには:

  1. 「Forms」メニューから「ユーザー・セッション」を選択します。
  2. 検索する列名を選択します。
  3. 検索文字列を入力します。
  4. 青色の矢印をクリックして検索します。検索結果が表示されます。

Formsユーザー・セッションのリストをソートするには:

  1. 「Forms」メニューから「ユーザー・セッション」を選択します。
  2. マウスを列に合せます。
  3. 上矢印または下矢印をクリックして、昇順または降順にソートします。ページが更新され、ソートされたユーザー・セッションが表示されます。「トレース・ログ」を除くすべての列を基準にしてソートできます。

Formsユーザー・セッションの表示をカスタマイズするには:

  1. 「ユーザー・セッション」ページで「表示」をクリックします。
  2. 「表示」メニューから、次を選択できます。
    • 「すべて表示」: すべての列を表示します。
    • 表示する特定の列。
    • 「列の並替え」: 列の表示順序を変更します。
    • 「列を増やす」: 特定の列を表示または非表示にします。

Formsユーザー・セッションのデータベース・セッションを表示にするには:

  1. 「Forms」メニューから「ユーザー・セッション」を選択します。
  2. 「データベース」列でデータベース名をクリックします。

    ログインして「データベース・セッション」ページを表示します。「データベース・セッション」ページにログインするにはデータベース管理者権限が必要です。

    図-12 「データベース・セッション」ページ

    図-12の説明が続きます
    「図-12 「データベース・セッション」ページ」の説明
  3. 次の3つの表で、「データベース・セッション」ページに表示される情報について説明します。

    表-20 「データベース・セッション」ページ

    フィールド 説明
    ユーザー名 データベースへの接続に使用されるデータベース・ユーザー名。
    セッションID データベース・セッション識別子。
    ログオン時間 ユーザーがセッションにログオンした日時。
    シリアル番号 セッション・シリアル番号。セッションのオブジェクトを一意に識別するために使用されます。この番号により、あるセッションの終了と別のセッションの開始が同じセッションIDで行われる場合に、セッション・レベルのコマンドが正しいセッション・オブジェクトに適用されるようになります。
    ステータス セッションがアクティブかどうかを示します。
    SQLハッシュ 実行されたSQL文を識別するために使用されます。
    CPU使用率(%) 特定セッションによるデータベース・システムのCPU使用率(%)。
    論理読取り 特定セッションでの論理読取りの数。
    物理読取り 特定セッションでの物理読取りの数。
    PGA (プログラム・グローバル領域)メモリー 間隔が終了した時点でのPGA(プログラム・グローバル領域)メモリーのサイズ。

    表-21 選択したデータベース・セッションの詳細

    フィールド 説明
    選択したデータベース・セッションのSQL文 最新のSQL文を表示します。

    表-22 選択したデータベース・セッションの実行計画

    フィールド 説明
    操作 実行ステップで実行された内部操作の名前(TABLE ACCESSなど)。
    オブジェクト 表または索引の名前です。
    オブジェクト・タイプ オブジェクトのタイプ。
    ID 実行計画の各ステップに割り当てられた番号です。
    親ID 現在のステップの出力に基づいて実行される次の実行ステップのID。
    深さ ツリー内の操作の深さ(レベル)。レベル情報を取得するために、必ずしもCONNECT BY文(通常、PLAN_TABLE表からの行をインデントするために使用)を発行する必要はありません。ルート操作(文)は、レベル0です。
    位置 同じPARENT_IDを持つすべての操作の処理順序。
    操作によって生成された行数のコストベース・オプティマイザによる見積り。
    サイズ(KB) 操作によって生成されたバイト数のコストベース・オプティマイザによる見積り。
    コスト オプティマイザのコストベース・アプローチによって見積られた操作のコスト。ルールベースのアプローチを使用する文の場合、この列はNULLです。
    時間(秒) オプティマイザのコストベース・アプローチによって見積られた操作の経過時間(秒)。ルールベースのアプローチを使用する文の場合、この列はNULLです。
    CPUコスト オプティマイザのコストベース・アプローチによって見積られた操作のCPUコスト。ルールベースのアプローチを使用する文の場合、この列はNULLです。
    I/Oコスト オプティマイザのコストベース・アプローチによって見積られた操作のI/Oコスト。ルールベースのアプローチを使用する文の場合、この列はNULLです。

通知メッセージをFormsユーザー・セッションに送信するには:

  1. Fusion Middleware Controlを起動します。
  2. 「Forms」メニューから「ユーザー・セッション」を選択します。
  3. 通知を受信するのに必要なユーザー・セッションを選択します。

    [Ctrl]キーを使用しながら追加のユーザー・セッションを選択すると、複数のセッションを選択できます。

  4. 表の上にある「通知」ボタンをクリックします。
  5. ダイアログ・ボックスで、ユーザーに送信する「通知値」を選択します。

    ノート:

    アプリケーションで管理者通知を受信する方法の詳細は、Form Builderのヘルプを参照してください。
  6. 「OK」をクリックすると、通知が送信されます。