環境変数の管理

環境変数を管理するには、Fusion Middleware Controlの「環境構成」ページを使用します。このページでは、必要に応じて環境変数の追加、編集または削除を行うことができます。

Formsランタイム実行可能ファイル(Windowsの場合はfrmweb.exe、UNIXの場合はfrmweb)の環境変数(PATHORACLE_HOMEFORMS_PATHなど)は、default.envに定義されています。Formsリスナー・サーブレットは、実行可能ファイルをコールし、デフォルトで$DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/WLS_FORMS/applications/formsapp_14.1.2/configディレクトリにある環境ファイルに指定された変数値で初期化します。

default.envで定義されていない環境変数は、Oracle WebLogic管理対象サーバーから継承されます。「Web構成」ページの「デフォルト」セクションのenvFileパラメータで環境ファイル名を指定する必要があります。

環境変数をカスタマイズする際には、次の事項を考慮してください。

  • 環境変数は、Windowsのレジストリでも指定できます。環境ファイルの値はレジストリの設定をオーバーライドします。変数が環境ファイルで設定されていない場合は、レジストリ値が使用されます。
  • サーバーを再起動しなくても、構成の変更は反映されます。
  • Formsプロセスを開始した後で環境変数を定義しても、開始済のFormsプロセスはその影響を受けません。
  • 環境ファイルまたはWindowsのレジストリで設定されていない環境変数は、Oracle WebLogic管理対象サーバーである親プロセスの環境から継承されます。

環境構成ファイルの管理

「環境構成」ページにアクセスするには:

  1. Fusion Middleware Controlを起動します。
  2. Fusion Middleware Controlのメイン・ページで、構成するForms Servicesインスタンスへのリンクをクリックします。
  3. 「Forms」メニュー・リストから「環境構成」を選択します

    図-10 「環境構成」ページ


    図-10の説明が続きます
    「図-10 「環境構成」ページ」の説明

環境構成ファイルを複製するには:

  1. 「環境構成」ページで、「重複ファイル」をクリックします。

    「重複ファイル」ダイアログが表示されます。

  2. 複製するファイルを選択して、ファイルの一意な名前を入力します。
  3. 「重複」をクリックしてファイルを作成します。

環境構成ファイルを削除するには:

  1. 「環境構成」ページで「表示」メニュー・リストから、削除する環境構成ファイルを選択します。
  2. 「ファイルの削除」をクリックします。

    「確認」ダイアログが表示されます。

  3. 「はい」をクリックして削除を確認します。

    ノート:

    default.envは削除できません。削除できる環境構成ファイルはユーザーが定義したもののみです。

環境構成ファイルを表示するには:

  1. 「環境構成」ページで「表示」メニュー・リストから、表示する環境構成ファイルを選択します。
  2. パラメータとその値が表示されます。

環境変数の構成

環境変数を編集するには:

  1. 「環境構成」ページで、編集する環境変数を含むパラメータの行を選択します。

  2. 「値」と「コメント」に入力します。

  3. 変更を保存する場合は「適用」をクリックし、破棄する場合は「元に戻す」をクリックします。

環境変数を追加するには:

  1. 「表示」メニュー・リストから、変数を追加する環境構成ファイルを選択します。

  2. 「追加」をクリックしてパラメータを追加します。

    「追加」ダイアログが表示されます。

  3. 「名前」、「値」および「コメント」に入力します。

  4. 「作成」をクリックします。

  5. 変更を保存する場合は「適用」をクリックし、破棄する場合は「元に戻す」をクリックします。

環境変数を削除するには:

  1. 「表示」メニュー・リストから、環境変数を削除する環境構成ファイルを選択します。
  2. 削除するパラメータの行を選択します。複数のパラメータを同時に削除できます。
  3. 「削除」をクリックします。
  4. 変更を保存する場合は「適用」をクリックし、破棄する場合は「元に戻す」をクリックします。

Forms環境変数

Formsランタイムの構成環境変数には、次のものがあります。
  • ファイル名、URL、ホスト、ポートなど、リソースの場所を指定する環境変数。
  • メモリーやディスク・スペースなどのリソースの消費を制限するために使用される環境変数。
  • パフォーマンス・チューニングに使用される環境変数。
  • トレースに使用される環境変数。
  • アプリケーション・セマンティクス、具体的にはFORMS_ALLOW_DB_CONNECT_STRINGFORMS_DBALIAS_SPECIAL_CHARSおよびFORMS_RESTRICT_ENTER_QUERYに影響を与えずに、エンド・ユーザーのデータベースへのアクセスを制限する環境変数。これらの環境変数については、Form Builderのオンライン・ヘルプにも記載されています。

ランタイム構成環境変数の説明は、「環境変数」を参照してください。

ランタイム・アプリケーションのセマンティクスに影響する環境変数については、Form Builderのオンライン・ヘルプに記載されています。オンライン・ヘルプで、「環境変数」の下のアプリケーション・セマンティクスの環境変数のリストに移動して、詳細を確認します。ここには、言語や書式マスクなど、ロケール固有の動作を指定する環境変数が含まれています。

Form Builder、CompilerまたはAPIに影響する環境変数については、Form Builderのオンライン・ヘルプに記載されています。オンライン・ヘルプで、「環境変数」の下のBuilderの環境変数のリストに移動して、詳細を確認します。