Forms Servicesの構成

formsweb.cfgを変更することでFormsアプリケーションのデプロイメントを構成するには、Fusion Middleware Controlの「Web構成」ページを使用します。

Fusion Middleware Control (FMC)によって管理されている構成ファイルを変更する場合は、確実にFMC内からファイルを編集してください。外部テキスト・エディタを使用してファイルを変更しないでください。そうすると、変更が保存されなかったり、失われたりする可能性があります。

「Web構成」ページにアクセスするには:

  1. Fusion Middleware Controlにアクセスします。
  2. Fusion Middleware Controlのメイン・ページから、「ターゲット・ナビゲーション」リンクをクリックし、ナビゲーション側のパネルを開きます。
  3. ツリー内で、「Forms」ノードを開き、構成するインスタンスをクリックします。
  4. Formsページ内の「Formsデプロイメント」表で、「Web構成」をクリックします。

    「Web構成」ページ(図-8)が表示されます。

    図-8 「Web構成」ページ

    図-8の説明が続きます
    「図-8 「Web構成」ページ」の説明
  5. 実行できるタスクは、表-15および表-16を参照してください。

    ノート:

    ほとんどのWebアプリケーションでは、ページを移動するだけで、保存されていない変更は簡単に失われてしまいます。Fusion Middleware ControlでFormsの構成ファイルまたは環境ファイルに変更を加えた場合は、必ず保存してから他のページへ移動してください。

    変更の保存に必要な時間は、変更を加えた行数によって異なります。たとえば、50行のコメントを追加した変更は、単一のエントリを削除した変更よりも保存に時間がかかります。

「Web構成」ページでの一般的なタスク

「Web構成」ページでの構成ファイルおよびパラメータの編集と変更に使用できるタスクについて一読してください。

次の表に、構成ファイルとそのパラメータのセクションで構成を編集するために実行できる一般的なタスクに関する情報を示します。

表-15 構成セクションで行う一般的なタスク

タスク 説明 コメント

類似作成

構成セクションのコピーを作成します。

既存の構成セクションのパラメータに基づいて構成セクションを作成する際に使用します。

編集

「説明の編集」ダイアログを開きます。

構成セクションの説明テキストを編集できます。

削除

構成セクションの削除時に「確認」ダイアログを開きます。

「確認」ダイアログで「削除」をクリックすると、構成セクションとその内容が無条件に削除されます。

作成

「セクションの作成」ダイアログを開きます。

構成セクションを作成します。必要な名前とオプションの説明を入力する必要があります。

次の表に、名前付き構成セクション内のパラメータを変更するために実行できるタスクに関する情報を示します

表-16 パラメータに対して行う一般的なタスク

タスク 説明 コメント

表示

構成セクション内の名前を付けたパラメータ・グループを選択するためのドロップダウン・リスト。

パラメータ・グループの表示および編集に使用します(詳細は、「Forms構成パラメータ」を参照)。パラメータ・グループには、次のものがあります。

  • 基本

  • シングル・サインオン

  • トレース

  • プラグイン

  • HTML

  • アプレット

  • 詳細

  • すべて

元に戻す

前回の変更適用以後に構成セクションでパラメータに対して指定したすべての変更を取り消して元に戻すことができます。

構成セクション内の個々の変更を元に戻すことはできません。

適用

構成セクション内のパラメータに対するすべての変更を適用およびアクティブ化します。

一度適用すると、個々のパラメータへの変更を元に戻すことはできません。

継承の非表示

親構成セクションから継承されたパラメータを表示または非表示にすることができます。

構成セクションに明示的に追加したパラメータの表示または(デフォルト・セクションから継承したものも含めて)すべてのパラメータの表示にはこれを使用します。

追加

「パラメータの追加」ダイアログを表示します。

必須の名前とオプションの値および説明に基づき、構成セクションにパラメータを追加します。

削除

パラメータを削除します。

「確認」ダイアログは表示されません。一度適用すると、個々のパラメータへの変更を元に戻すことはできません。

オーバーライド

デフォルト・セクションから継承したパラメータをオーバーライドして編集できます。

「適用」をクリックして、変更を保存し有効にします。

Fusion Middleware Controlによるパラメータの構成

Formsサーブレットの構成ファイル(formsweb.cfg)の説明と場所は、「構成ファイル」を参照してください。

ファイルを指定する構成パラメータがいくつかあります。通常は、表-17に示す値とそのパラメータがデフォルトの構成セクションに表示されます。

ノート:

パラメータbasejnlpは、デフォルトの構成セクションには含まれていませんが、インストールで提供されるサンプル・セクションには表示されます。

表-17 ファイルを指定するデフォルトの構成パラメータ

パラメータ デフォルトの場所(パスが指定されていない場合)
baseHTML base.htm FORMS_INSTANCE/server
baseHTMLjpi basejpi.htm FORMS_INSTANCE/server
basejnlp NULL FORMS_INSTANCE/server
envFile default.env DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/WLS_FORMS/applications/formsapp_14.1.2/config
baseSAAfile basesaa.txt FORMS_INSTANCE/server

これらのすべてのパラメータでファイル名が指定されています。デフォルトのパスは前述の表に指定されています。

構成セクションの管理

名前付き構成セクションを作成、編集、複製および削除することで、構成セクションを管理できます。

この節の内容は以下のとおりです。

構成セクションの作成

formsweb.cfgに構成セクションを作成するには、Fusion Middleware Controlの「Web構成」ページを使用します。これらの構成は、フォームを実行するエンド・ユーザーのURL問合せ文字列からリクエストできます。

構成セクションを作成するには:

  1. Fusion Middleware Controlを起動します。
  2. Fusion Middleware Controlのメイン・ページで、構成するForms Servicesインスタンスへのリンクをクリックします。
  3. 「Forms」メニュー・リストから「Web構成」を選択します。
  4. 「チェンジ・センター」メニューで、「ロックして編集」を選択して、構成の編集を開始します。

    ノート:

    ロックと編集により、他の変更を上書きしないようにします。トランザクション単位ごとに変更を行うことができるのは1人のユーザーのみです。

    変更を保存しない場合は、「チェンジ・センター」メニューで「すべての変更を取消し」をクリックします。

  5. 「Web構成」リージョン上部の「作成」をクリックします。

    「セクションの作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  6. 構成セクションの名前と説明を入力し、「作成」をクリックします。

    ノート:

    この名前には、#、*などの特殊文字を含めることはできません。

    構成セクションが追加されます。

  7. 変更内容をアクティブ化するには、「変更のアクティブ化」をクリックします。

たとえば、Oracleに似たルック・アンド・フィールを備えた別のブラウザ・ウィンドウでFormsを実行する構成を作成するには、sepwinというセクションを作成し、次の表-18のパラメータを追加します。

表-18 構成セクションに追加するサンプル・パラメータ

パラメータ

form

<module>

separateFrame

True

lookandfeel

Oracle

たとえば、ユーザーがsepwin(または適用した名前)構成を使用するフォームを起動するには、次のURLを入力します。

http://server:port/forms/frmservlet?config=sepwin

名前を付けた構成の説明の編集

名前を付けた構成の説明(コメント)は、「Web構成」ページで編集できます。

ノート:

編集する構成セクションは、事前に複製することでバックアップできます(詳細は、「名前を付けた構成の複製」を参照)。

名前を付けた構成の説明を編集するには:

  1. 「Web構成」リージョンで、編集する構成セクションを含む行を選択します。
  2. 「編集」をクリックします。
  3. 「説明の編集」ダイアログが表示されます。
  4. コメントのテキストを入力します。
  5. 「保存」をクリックします。

    「説明の編集」ダイアログ・ボックスが閉じ、変更内容が保存されます。

名前を付けた構成の複製

バックアップ用に、名前を付けた構成のコピーを作成できます。または、既存の構成や他の複製から構成セクションを作成できます。

名前を付けた構成を複製するには:

  1. 「Web構成」リージョンで、「類似作成」を選択します。
  2. 「類似作成」ダイアログで、「複製するセクション」メニュー・リストから複製する既存の構成セクションの名前を選択します。
  3. 「新規セクション名」フィールドに構成セクションの名前を入力します。この構成セクションには、一意の名前を指定する必要があります。
  4. 「作成」をクリックします。

    複製元のセクションと同じパラメータ、パラメータ値およびコメントを備えたセクションが作成されます。

名前付き構成の削除

名前を付けた構成を削除すると、構成セクション内の情報はすべて削除されます。特定のパラメータのみを削除する方法は、「パラメータの管理」を参照してください。

名前を付けた構成を削除するには:

  1. 「Web構成」リージョンで、削除する構成セクションの行を選択します。
  2. 「削除」をクリックします。

    「確認」ダイアログが表示されます。

  3. 「削除」をクリックします。

    構成セクションが削除されます。

    Oracle Enterprise Manager「Web構成」ページに戻り、残りの構成が表示されます。

ノート:

デフォルト構成セクションは削除できません。

パラメータの管理

名前を付けた構成内のパラメータを管理するには、Fusion Middleware Controlを使用します。Fusion Middleware Controlの「セクション」ペインで、パラメータの追加、編集または削除を行うことができます。

構成セクションで新しいパラメータまたはオーバーライドされたパラメータを編集するには:

  1. 「Web構成」リージョンで、編集するパラメータを含む構成セクションの行を選択します。

  2. 「セクション」リージョンで、「表示」メニュー・リストからパラメータ・グループを選択します。そのグループのパラメータが表示されます。

  3. 編集するパラメータの行を選択します。「値」と「コメント」に入力します。

    ノート:

    新しいパラメータまたはオーバーライドされたパラメータを編集できます。継承されたパラメータを編集するには、事前にオーバーライドする必要があります。図-9では、オーバーライドされるパラメータの例として、formheightおよびwidthがあります。

  4. 変更を保存する場合は「適用」をクリックし、破棄する場合は「元に戻す」をクリックします。

構成にパラメータを追加するには:

  1. Fusion Middleware Controlの「Web構成」リージョンで、パラメータを追加する構成セクションの行を選択します。

  2. 「追加」をクリックしてパラメータを追加します。

    「追加」ダイアログが表示されます。

  3. パラメータの「名前」、「値」、および「コメント」に入力します。

  4. パラメータを追加するには、「作成」をクリックします。

  5. 変更を保存する場合は「適用」をクリックし、破棄する場合は「元に戻す」をクリックします。

構成からパラメータを削除するには:

  1. Fusion Middleware Controlの「Web構成」リージョンで、削除するパラメータを含む構成セクションの行を選択します。
  2. 「セクション」リージョンの「表示」メニュー・リストから、削除するパラメータを含むパラメータ・グループを選択します。
  3. 削除するパラメータを含む行を選択します。
  4. 「削除」をクリックします。
  5. 変更を保存する場合は「適用」をクリックし、破棄する場合は「元に戻す」をクリックします。

ノート:

ユーザー定義パラメータのみを削除できます。継承されたパラメータ(図-9envFileなど)は、削除できません。

ノート:

オーバーライドされたパラメータを削除すると、そのパラメータは削除されるのではなく、継承したステータスを再び取得します。

図-9 パラメータの状態

図-9の説明が続きます
「図-9 パラメータの状態」の説明

この図は、Fusion Middleware Controlの様々なパラメータの状態の各種のアイコンが表示されたスクリーンショットを示しています。

Forms構成パラメータ

この項では、Formsの構成パラメータについて説明します。

前述の項で説明したように、これらのパラメータはForms Web構成(formsweb.cfg)で指定できます。また、これらのパラメータの多くはURLでも指定できます。URL内の値は、formsweb.cfgからの値をオーバーライドします。

いくつかの構成パラメータはアプレット・パラメータで、Oracle提供のアプレット定義テンプレート・ファイルで定義されます。これらのパラメータの値は、アプレット・パラメータと同じ名前を持つ構成パラメータに基づいています。これらの構成パラメータとアプレット・パラメータの説明は、「Web構成パラメータ」を参照してください。Web構成の一部のパラメータはサーブレット・パラメータであるため、テンプレート・ファイルに追加しないでください。