起動の例

この例では、複数のアプリケーションで複数のJVMを使用する環境を示します。

次の表に示すように、formsweb.cfgは4つの構成セクションで構成されます。

表-39 複数のアプリケーションで使用する複数のJVM

名前付き構成セクション JVM構成

default

jvmcontroller=commonJVM

ordersApp

なし

hrApp

jvmcontroller=hrJVM

salesApp

jvmcontroller=

ユーザーがordersAppアプリケーションを起動し、アプリケーションがJavaコードを実行すると、Formsランタイム・プロセスはそのリクエストをcommonJVMという名前のJVMコントローラにルーティングします。[ordersApp]アプリケーション・セクションでは使用するJVMコントローラが指定されていないので、Formsランタイム・プロセスはグローバルなJVMコントローラを使用します。JVMコントローラが起動していない場合は、動的に起動します。別のユーザーが同じアプリケーションを起動すると、同様にcommonJVMに接続します。

ユーザーがhrAppアプリケーションを起動し、アプリケーションがJavaコードを実行すると、Formsランタイム・プロセスはそのリクエストをhrJVMという名前のJVMコントローラに送ります。これは、[hrApp]アプリケーション・セクションがグローバル設定をオーバーライドするためです。JVMコントローラが起動していない場合は、動的に起動します。別のユーザーが同じアプリケーションを起動すると、同様にhrJVMに接続します。

ユーザーがsalesAppアプリケーションを起動し、アプリケーションがJavaコードを実行すると、Java ImporterがJVMプーリングなしで機能するのと同様に、Formsランタイム・プロセスはインプロセスJVMを起動します。2人目のユーザーが同じアプリケーションを起動すると、そのアプリケーションは自身のインプロセスJVMを取得するため、次の図に示すようにメモリーの消費量が多くなります。

図-43 複数のアプリケーションで使用する複数のJVM

図-43の説明が続きます
「図-43 複数のアプリケーションで使用する複数のJVM」の説明