Oracle Formsでのスクリーン・リーダーおよびJava Access Bridgeの使用

Oracle FormsはJava Access Bridgeをサポートしているため、Javaをサポートするスクリーン・リーダーの支援技術と統合できます。

デフォルトでは、Java Access Bridgeは有効にされていません。Java Access Bridgeを有効にする方法は、Javaアクセシビリティ・ガイドを参照してください。Oracle Forms、Java Runtime Environment (JRE)およびJava対応スクリーン・リーダーが連携して動作するには、Java Access Bridgeを有効にする必要があります。

キーボードのみを使用する方法は、次を参照してください。

キーボード・アクセス

Oracle E-Business Suiteの機能

アクションおよび値のLOV

Oracle E-Business Suiteに組み込まれた機能により、ユーザーが現在の画面をLOV (値リスト)と呼ばれる圧縮されたテキストのみのポップアップ・ウィンドウ形式で見ることができます。ナビゲーションが不可能なためフォーカスを取得できないフィールドの場合は、スクリーン・リーダーで値とプロンプトを読み上げることはできません。これに対処するため、Oracle E-Business Suiteには特別なコードが用意され、現在のウィンドウのすべてのフィールドに加えて、ウィンドウのナビゲーション不可能なフィールドも特殊なLOVによって表現します。LOVには、キーボードでナビゲーションできないため、スクリーン・リーダーでは簡単に認識できない表示アイテムの値が含まれます。このような特殊なテキストのみのポップアップ・ウィンドウによって、スクリーン・リーダーのユーザーが現在のウィンドウのすべてのウィジェットを素早く識別できます(ただし、複数行のブロックの場合は現在の行のみ)。

アクションLOVはKEY-F8機能によって起動されますが、これは現在のウィンドウのすべてのプッシュ・ボタンのリストです。値LOVはKEY-F9機能によって起動されますが、これはテキスト・アイテム、ラジオ・ボタン、チェック・ボックス、ポップリストなど、現在のウィンドウのその他すべてのウィジェットのリストです。LOVの各行がスクリーン・リーダーによって読み上げられます。LOVはアルファベット順です。両方のLOVによって、ラジオ・ボタン、チェック・ボックスおよびプッシュ・ボタンのアクセス・キーも表示されます。アクションLOVまたは値LOVから値を選択しても、フォーカスはそのフィールドまたはボタンには移動しません。

LOVに表示されるアクセス・キーは、翻訳のために中カッコで囲まれています。たとえば、アクセス・キーのcは{C}と表示され、スクリーン・リーダーはこのテキストをbrace C brace (中カッコC中カッコ)と読み上げます。これを「brace C brace」ではなく「Alt C」と読み上げる方法があるかどうかは、スクリーン・リーダーのメーカーにご確認ください。

KEY-Fn機能はキーボードの[Fn]ボタンとはかぎらないため、注意してください。機能の現在のキー・マッピングは「キーボード・ヘルプ」ウィンドウに示されます。通常、KEY-Fn機能はOracle Terminalリソース・ファイルによって[Ctrl]+[Shift]+[Fn]にマップされます。

アクションおよび値LOV用のOracle Forms汎用コードを使用して、Oracle E-Business Suite以外の開発者が同じような機能をコーディングできます。このコードはご要望に応じて提供されます。

フォームのパーソナライズ

Oracle E-Business Suiteユーザーが音声プロンプトを使用しない場合は、フォームのパーソナライズと呼ばれる強力な機能を活用できます。フォームのパーソナライズ機能を使用して、プロパティの変更、ビルトインの実行、メッセージの表示、メニュー項目の追加など、Formsベースの画面の動作を宣言的に変更できます。