11 エンタープライズ・デプロイメント用のWeb層の構成
エンタープライズ・デプロイメントでは、Oracle HTTP Serverを各Web層ホストにインストールし、各ホストでOracle HTTPスタンドアロン・ドメインとして構成する必要があります。
このエンタープライズ・デプロイメントでは、LBRは、よりセキュアな構成のためにOHS over SSLプロトコルと通信します。また、OHSインスタンスは、アプリケーション層の特定の管理対象サーバーとSSLプロトコルを介して通信します。SSLは、LBRからバックエンドWLSサーバーまでのすべてで構成されます。
Oracle HTTP Serverを構成する前に、「Web層の理解」を確認してください。
ノート:
Fusion Middleware 14.1.2.0.0では、Oracle Traffic Directorは非推奨になりました。エンタープライズ・デプロイメントでは、Oracle HTTP Serverを使用してください。この章では、Web層の構成とWeb層ドメインのインストールおよび構成の際に使用される変数について説明します。
Web層の構成時に使用される変数
Web層の構成中に、この項に示すディレクトリ変数を参照します。
いくつかのディレクトリ変数の値は、「このガイドで使用するファイル・システムとディレクトリ変数」で定義されています。
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WEB_ORACLE_HOME
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WEB_DOMAIN_HOME
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WEB_KEYSTORE_HOME
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JAVA _HOME
また、次の仮想IP (VIP)アドレスとホスト名を参照する必要があります。
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ADMINVHN
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WEBHOST1
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WEBHOST2
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WCCHOST1
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WCCHOST2
Web層ドメインについて
エンタープライズ・デプロイメントでは、各Oracle HTTP Serverインスタンスは個別のホストの専用スタンドアロン・ドメインに構成されます。これにより、実行および管理に必要な構成およびリソースを最小限に抑えた簡素な管理が可能になります。アプリケーション層とは異なり、Web層のノード・マネージャはローカルでのみアクセスされるため、プレーン・ソケットでリスニングします(localhostでのみリスニングします)。
Web層のOracle HTTP Serverインスタンスのロールと構成の詳細は、「Web層の理解」を参照してください。
サポートされているJDKのインストール
Oracle Fusion Middlewareでは、動作保証されたJava Development Kit (JDK)がシステムにインストールされている必要があります。
JDKソフトウェアの検索とダウンロード
動作保証されているJDKを調べるには、Oracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成ページで、ご使用のリリース向けの動作保証ドキュメントを参照してください。
現在のOracle Fusion MiddlewareリリースのOracle JDKを特定したら、Oracle Technology Networkの次の場所からOracle JDKをダウンロードできます。
https://www.oracle.com/java/technologies/downloads/
Java SE JDKのダウンロードに必ず移動してください。
JDKソフトウェアのインストール
Oracle Fusion Middlewareでは、動作保証されたJava Development Kit (JDK)をシステムにインストールする必要があります。
JDKを次の場所にインストールする必要があります。
Web層の各ホスト・コンピュータのローカル記憶域デバイスDMZに配置されるWeb層ホスト・コンピュータは、アプリケーション層の共有記憶域に必ずしもアクセスできるとはかぎりません。
「エンタープライズ・デプロイメント用の推奨ディレクトリ構造の理解」を参照してください。
WEBHOST1へのOracle HTTP Serverのインストール
Web層にOracle HTTP Serverソフトウェアをインストールする手順を理解することが重要です。
Oracle HTTP Serverのインストール画面のナビゲート
次の表では、インストール・プログラムによって表示される順序で画面を示します。
インストール画面に関して詳細な情報が必要な場合は、画面名をクリックしてください。
表11-1 Oracle HTTP Serverのインストール画面
| 画面 | 説明 |
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UNIXオペレーティング・システムでは、このホストにOracle製品を初めてインストールする場合に、この画面が表示されます。中央インベントリを作成する場所を指定します。この画面で選択したオペレーティング・システム・グループ名には、中央インベントリの場所への書込み権限があることを確認してください。 『Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』のOracleセントラル・インベントリに関する項を参照してください。 ノート: 製品ディレクトリ内で中央インベントリの場所を構成することをお薦めします。例: インストーラが完了した後、 |
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製品のインストーラの紹介画面です。 |
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この画面を使用して、使用可能なパッチを「My Oracle Support」で自動的に検索するか、ユーザーの組織のためにすでにダウンロードされているパッチをローカル・ディレクトリで自動的に検索します。 |
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この画面を使用してOracleホーム・ディレクトリの位置を指定します。 エンタープライズ・デプロイメントのためには、表7-3に示すWEB_ORACLE_HOME変数の値を入力します。 |
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「スタンドアロンHTTPサーバー(WebLogic Serverとは切り離して管理)」を選択します。 このインストール・タイプでは、他の既存のOracle WebLogic Serverドメインとは別にOracle HTTP Serverインスタンスを構成できます。 |
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JDKホームには、JDKソフトウェアのインストール時に設定したJAVA_HOMEの値を入力します。 |
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この画面では、ご使用のシステムが最小要件を満たしていることを検証します。 警告またはエラー・メッセージが表示された場合、ホスト・コンピュータおよび必須ソフトウェアが「ホスト・コンピュータのハードウェア要件」および「エンタープライズ・デプロイメント・トポロジのオペレーティング・システム要件」に示すシステム要件および動作保証情報を満たしていることを確認してください。 |
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この画面を使用して、選択したインストール・オプションを検証できます。これらのオプションをレスポンス・ファイルに保存する場合は、「レスポンス・ファイルの保存」をクリックし、レスポンス・ファイルの場所と名前を指定します。レスポンス・ファイルは、今後、サイレント・インストールを実行する場合に使用できます。 『Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』で、サイレント・モードにおけるOracle Universal Installerの使用方法に関する項を参照してください。 |
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この画面では、インストールの進行状況を参照できます。 |
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インストールが完了すると、この画面が表示されます。この画面の情報を確認してから、「終了」をクリックしてインストーラを終了します。 |
Oracle HTTP Serverインストールの確認
WEB_ORACLE_HOMEフォルダのコンテンツを検証することにより、Oracle HTTP Serverのインストールが正常に完了したことを確認します。
次のコマンドを実行して、インストール後のフォルダ構造を次のリストと比較します。
ls --format=single-column $WEB_ORACLE_HOME
次のファイルおよびディレクトリが、Oracle HTTP Server Oracleホームにリストされています。
assistants
bin
cfgtoollogs
clone
crs
crypto
css
cv
deinstall
drdaas
env.ora
has
hs
install
instantclient
inventory
javavm
jdbc
jlib
jpub
ldap
lib
network
nls
odbc
ohs
olap
OPatch
opmn
oracle_common
oracore
oraInst.loc
ord
oss
oui
perl
plsql
plugins
precomp
QOpatch
racg
rdbms
root.sh
schagent.conf
sdk
slax
sqlcl
sqlj
sqlplus
srvm
suptools
ucp
unixODBC
usm
utl
webgate
wlserver
xdkWEBHOST1でのWeb層ドメインの作成
最初のWeb層ホストで新しいOracle HTTP Serverスタンドアロン・ドメインを作成する方法を理解することが不可欠です。
WEBHOST1での構成ウィザードの起動
ノート:
前の章では、SSLストアのカスタマイズがドメインのsetDomainEnv.shスクリプトに追加されました。これらのカスタマイズは、ドメイン拡張操作ごとに構成ウィザードによって上書きされます。ドメイン内のすべてのサーバーに適用されるサーバー起動パラメータをカスタマイズするには、setUserOverridesLate.shというファイルを作成し、カスタム・ライブラリ、サーバーを実行するための追加のJAVAコマンドライン・オプション、または追加の環境変数などのカスタマイズを追加します。このファイルに追加するカスタマイズはドメインの拡張操作時に保持され、packコマンドとunpackコマンドの使用時にリモート・サーバーに継承されます。
構成ウィザードを開始するには、次のディレクトリに移動して、次のようにWebLogic Server構成ウィザードを起動します。
cd $WEB_ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin./config.sh
Oracle HTTP Serverドメインの構成ウィザード画面のナビゲート
各Web層ホストにOracle HTTP Serverインスタンス用のスタンドアロン・ドメインを作成することをお薦めします。
次の項では、新しいスタンドアロンOracle HTTP Serverドメインを作成する方法を説明します。
- タスク1 ドメイン・タイプとドメイン・ホームの場所の選択
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「構成タイプ」画面で、「新規ドメインの作成」を選択します。
「ドメインの場所」フィールドに、WEB_DOMAIN_HOME変数に割り当てる値を入力します。
次の点に注意してください。
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ここに指定した新しいディレクトリが構成ウィザードによって作成されます。
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WebサーバーがDMZ外部の記憶域デバイスに対して依存関係を持たないように、このディレクトリをローカル記憶域に作成してください。
重要:
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ドメイン・ホーム・ディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』のドメイン・ホーム・ディレクトリに関する項を参照してください。
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この画面のその他のオプションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の構成タイプに関する項を参照してください。
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Web層とDMZの詳細は、「標準的なエンタープライズ・デプロイメントのファイアウォールとゾーンの理解」を参照してください。
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WEB_DOMAIN_HOMEディレクトリ変数の詳細は、「このガイドで使用するファイル・システムとディレクトリ変数」を参照してください。
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- タスク2 構成テンプレートの選択
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「テンプレート」画面で、Oracle HTTP Server (スタンドアロン) - [ohs]を選択します。
ヒント:
この画面のその他のオプションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のテンプレートに関する項を参照してください。
- タスク3 Web層ドメインのJDKの選択。
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Oracle HTTP Serverのインストールの前に
/u02/oracle/products/jdkディレクトリにインストールされたOracle HotSpot JDKを選択します。 - タスク4 システム・コンポーネントの構成
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「システム・コンポーネント」画面で、1つのOracle HTTP Serverインスタンスを作成します。この画面ではデフォルトで1つのインスタンスが定義されています。作成する必要のあるインスタンスは、これ1つのみです。
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「システム・コンポーネント」フィールドのデフォルトのインスタンス名は
ohs1です。WEBHOST1の構成時にこのデフォルト名を使用します。 -
「コンポーネント・タイプ」フィールドで
OHSが選択されていることを確認します。 -
アプリケーションが応答しない場合、「再起動間隔秒数」フィールドを使用して、再起動を試行する前に待機する秒数を指定します。
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「再起動遅延秒数」フィールドを使用して、再起動を再度試行する前に待機する秒数を指定します。
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- タスク5 OHSサーバーの構成
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「OHSサーバー」画面を使用して、ドメイン内のOHSサーバーを構成します。
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「システム・コンポーネント」ドロップダウン・メニューから、ohs1を選択します。
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「リスニング・アドレス」フィールドに
WEBHOST1の値を入力します。残りのフィールドはすべて事前に移入されていますが、組織での必要に応じて値を変更できます。『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のOHSサーバーに関する項を参照してください。
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「サーバー名」フィールドで、リスニング・アドレスとリスニング・ポートの値を確認します。
正しくは次のようになります。
http://WEBHOST1:7777
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- タスク6 ノード・マネージャの構成
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ノード・マネージャのタイプとして「ドメインごとのデフォルトの場所」を選択し、ノード・マネージャのユーザー名とパスワードを指定します。
ノート:
この画面に示されるオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のノード・マネージャに関する項を参照してください。
ノード・マネージャの構成については、『Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』の複数マシンでのノード・マネージャの構成に関する項を参照してください。
- タスク7 構成の仕様の確認とドメインの構成
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「構成サマリー」画面には、これから作成するドメインの構成情報の詳細が表示されます。この画面に示された各項目の詳細を調べて、情報に間違いがないことを確認します。
変更が必要な場合は、「戻る」ボタンを使用するか、ナビゲーション・ペインで画面を選択することで、任意の画面に戻れます。
ドメイン作成は、「作成」をクリックするまでは開始されません。
終了したら、「構成の進行状況」画面で「次へ」をクリックします。
ヒント:
この画面のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の構成サマリーに関する項を参照してください。
- タスク8 ドメイン・ホームのメモ
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「構成に成功しました」画面に、ドメイン・ホームの場所が表示されます。
ここに表示される情報は、サーバーの起動時や管理サーバーへのアクセス時に必要になるため、ノートにとっておいてください。
「終了」をクリックして、構成ウィザードを閉じます。
WEBHOST2でのWeb層ドメインのインストールおよび構成
WEBHOST1でOracle HTTP ServerをインストールしてWeb層ドメインを構成したら、同じタスクをWEBHOST2でも実行する必要があります。
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WEBHOST2にログインし、「WEBHOST1でのOracle HTTP Serverのインストール」の手順を使用してOracle HTTP Serverをインストールします。
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「WEBHOST1でのWeb層ドメインの作成」の手順を使用して、WEBHOST2で新しいスタンドアロン・ドメインを構成します。
WEBHOST2上のインスタンスに
ohs2という名前を使用して、各例におけるWEBHOST1の出現箇所をすべてWEBHOST2に置き換え、ohs1の出現箇所をすべてohs2に置き換えるようにしてください。
WEBHOST1およびWEBHOST2でのノード・マネージャおよびOracle HTTP Serverインスタンスの起動
WEBHOST1およびWEBHOST2でOracle HTTP Serverインスタンスを起動する方法を理解することが重要です。
WEBHOST1およびWEBHOST2でのノード・マネージャの起動
Oracle HTTP Serverインスタンスを起動する前に、WEBHOST1およびWEBHOST2でノード・マネージャを起動する必要があります。
Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理のノード・マネージャの高度な構成を参照。
管理サーバーのフロントエンド・アドレスおよびWebLogicプラグインの設定
セキュリティのベスト・プラクティスとして、Oracleでは管理サーバーのフロントエンド・アドレスを設定することをお薦めします。初期ドメインの作成ステップでは、OHSおよびフロントエンド・ロード・バランサがまだ構成されていない可能性があるため、個々のサーバー・アドレスを使用して検証できるように、フロントエンド設定は回避されます。ただし、この時点で、OHS (およびまだ構成されていない場合はフロントエンド・ロード・バランサ)を構成する前に、関連するアドレスを追加する必要があります。
- 管理サーバーのフロントエンドおよびWebLogicプラグインを設定するには、次のようにWebLogicリモート・コンソールを使用します。
- 「ツリーの編集」をクリックします。
- 「環境」→「サーバー」→「AdminServer」をクリックします。
- 「プロトコル」タブを選択してから、「HTTP」タブを選択します。
- 「フロントエンド・ホスト」で、Enterprise Managementおよびリモート・コンソールへのアクセスに使用するフロントエンドLBRアドレスを入力します(このガイドで使用される例では、admin.example.comです)。
- 「フロントエンドHTTPポート」は0に設定したままにします。
- 「フロントエンドHTTPSポート」では、LBRの管理リスナー・ポート(445)を入力します。
- 「保存」をクリックします。
- 右上の「カート」アイコンをクリックし、変更をコミットします。
- 次のようにWebLogicリモート・コンソールを使用して、ドメインのプロキシ・プラグインを有効にします。
- 「ツリーの編集」をクリックします。
- 「環境」→「ドメイン」をクリックします。
- 「Webアプリケーション」タブを選択します。
- 「WebLogicプラグインの有効化」ボタンをクリックします。
- 「保存」をクリックします。
- 右上の「カート」アイコンをクリックし、変更をコミットします。
OHS SSLリスナーに必要な証明書の生成
OHSリスナーではSSLが使用されるため、適切な証明書を作成し、使用するサーバー名に関連するSANも追加する必要があります。WEBHOSTアドレスごとに証明書を用意し、それらで使用される異なるサーバー名をSANとして追加する必要があります。
このエンタープライズ・デプロイメントでは、フロントエンド・アドレスとしてwccinternal.example.com、wcc.example.comおよびadmin.example.comが使用されます。これらのアドレスは、異なるクラスタおよびサーバーのフロントエンド・アドレスとしてWLSドメイン構成で使用されます。
Oracleでは、アプリケーション層で使用されるすべてのCAおよび証明書に同じアイデンティティ・ストアおよびトラスト・ストア・ファイルを使用することをお薦めします。OHSノードは共有記憶域を使用しないため、ストアをアプリケーション層からプライベート・フォルダにコピーする必要があります。本番システムの証明書は、正式な認証局から取得する必要があります。
Oracle FMW 14.1.2.0では、Oracle WebLogicでドメインごとの認証局(CA)を使用できます。ドメインごとのCAを使用して、WebLogic ServerのOHS SSLリスナーのアイデンティティ・ストアとトラスト・ストアを更新するには、次のステップを実行します。次のステップを任意のWLSノードで実行し(OHSノードではCerGenおよびkeytoolユーティリティがインストールされないため)、ストアをOHSノードに転送します:
リクエストをアプリケーション層にルーティングするOracle HTTP Serverの構成
Webサーバー・インスタンスがリクエストをドメインのサーバーにルーティングするようにOracle HTTP Server構成ファイルを更新する方法を理解することが重要です。
エンタープライズ・デプロイメント用のOracle HTTP Server構成について
次の各項では、エンタープライズ・デプロイメントのOracle HTTP Server構成ファイルに必要な変更に関する概要情報を提供します。
Oracle HTTP Server仮想ホストの目的
このガイドの参照用トポロジでは、ハードウェア・ロード・バランサで一連の仮想サーバーを定義することが必要になります。その後、Oracle HTTP Serverインスタンスの構成ファイルに<VirtualHost>ディレクティブを追加して、(ロード・バランサ仮想サーバーにマップされた)個別の仮想ホストへのリクエストを認識するようにOracle HTTP Serverを構成できます。
各Oracle HTTP Server仮想ホストについては、後で、ロード・バランサからOracle HTTP Serverインスタンスを経由してOracle WebLogic Serverドメイン内の該当する管理サーバーまたは管理対象サーバーにリクエストをルーティングする特定のURL (またはコンテキスト文字列)のセットを定義します。
<VirtualHost>ディレクティブのWebLogicClusterパラメータについて
Oracle HTTP Serverの<VirtualHost>ディレクティブのキー・パラメータは、Oracle HTTP ServerのWebLogicプロキシ・プラグインの一部であるWebLogicClusterパラメータです。エンタープライズ・デプロイメント用にOracle HTTP Serverを構成する場合は、Oracle HTTP Server構成ファイルにこのパラメータを追加するときに次の情報を考慮してください。
WebLogicClusterパラメータで指定したサーバーは、起動時のプラグインに対してのみ重要な役割を持ちます。このノードのリストには、実行しているクラスタ・メンバーを1つ以上記述しておく必要があります。記述しておかないと、このプラグインで他のクラスタ・メンバーを検出できません。Oracle HTTP Serverを起動するときには、リストされたクラスタ・メンバーが実行されている必要があります。Oracle WebLogic Serverとこのプラグインの連携により、クラスタに発生した新規のクラスタ・メンバー、失敗したクラスタ・メンバーおよびリカバリしたクラスタ・メンバーを反映してサーバーのリストが自動的に更新されます。
シナリオの例:
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例1: 2つのノードで構成したクラスタに3番目のメンバーを追加する場合、そのメンバーを追加するために構成を更新する必要はありません。3番目のメンバーは、実行時に自動的に検出されます。
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例2: クラスタは3つのノードで構成されていても、構成に記述されているノードはそのうちの2つのみであるとします。Oracle HTTP Serverを起動するときにこの2つのノードが両方とも停止していると、プラグインはクラスタを検出できません。Oracle HTTP Serverを起動するときは、リストに記述したノードを1つ以上実行している必要があります。
クラスタのメンバーをすべてリストに記述した場合は、Oracle HTTP Serverの起動時にそのうちの1つ以上を実行しておくことで、クラスタに確実に到達できます。
Oracle HTTP Server構成ファイルの推奨構造
httpd.confファイルに複数の仮想ホスト定義を追加するのではなく、デプロイする製品に必要な各仮想サーバーに対してより小さくより具体的な別個の構成ファイルを作成することをお薦めします。そうすることで、すでに大きなhttpd.confファイルに追加のコンテンツを移入するのを回避できます。また、構成の問題のトラブルシューティングが容易になることがあります。
たとえば、通常のOracle Fusion Middleware Infrastructureドメインでは、admin_vh.confという名前の特定の構成ファイルを追加できます。この構成ファイルには、管理サーバー仮想ホスト(ADMINVHN)の仮想ホスト定義が含まれています。
仮想ホスト構成ファイルを追加するためのhttpd.confファイルの変更
次のタスクを実行して、エンタープライズ・トポロジに必要な追加の仮想ホストのhttpd.confファイルを準備します。
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WEBHOST1にログインします。
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ドメイン・ディレクトリで最初のOracle HTTP Serverインスタンス(
ohs1)のhttpd.confファイルを見つけます。cd $WEB_DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/components/OHS/ohs1/
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httpd.confファイルが次のように正しく構成されていることを確認します。-
次のコマンドを実行して、
ServerNameパラメータが正しく設定され、現在のWEBHOSTn用の正しい値が代入されていることを確認します。grep "ServerName http" httpd.conf ServerName http://WEBHOST1:7777 -
次のコマンドを実行してmoduleconfサブディレクトリからすべての
*.confファイルをインクルードするinclude文があることを確認します。grep moduleconf httpd.conf IncludeOptional "moduleconf/*.conf" -
いずれかの検証で結果が返されなかった場合、またはコメント・アウトされた結果が返された場合は、
httpd.confファイルをテキスト・エディタで開き、正しい場所に必要な変更を加えます。# # ServerName gives the name and port that the server uses to identify itself. # This can often be determined automatically, but we recommend you specify # it explicitly to prevent problems during startup. # # If your host doesn't have a registered DNS name, enter its IP address here. # ServerName http://WEBHOST1:7777 # and at the end of the file: # Include the admin virtual host (Proxy Virtual Host) related configuration include "admin.conf" IncludeOptional "moduleconf/*.conf" -
httpd.confファイルを保存します。
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ssl.confがhttpd構成に含まれていることを確認します。grep ssl.conf httpd.conf include "ssl.conf" -
ssl.confファイルを別のファイル名にコピーします。ノート:
これは、他のモジュール構成ファイルのテンプレートとして使用されます。cp $WEB_DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/components/OHS/ohs1/ssl.conf $WEB_DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/components/OHS/ohs1/moduleconf/ssl.template -
ssl.confファイルを編集して、次の行のみを含めます(ファイルから他のコンテンツを削除します):<IfModule ossl_module> # # Some MIME-types for downloading Certificates and CRLs AddType application/x-x509-ca-cert .crt AddType application/x-pkcs7-crl .crl # Inter-Process Session Cache: # Configure the SSL Session Cache: First the mechanism # to use, second the expiring timeout (in seconds) and third # the mutex to be used. SSLSessionCache "shmcb:${ORACLE_INSTANCE}/servers/${COMPONENT_NAME}/logs/ssl_scache(512000)" SSLSessionCacheTimeout 300 </IfModule> -
$WEB_DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/components/OHS/ohs1/mod_wl_ohs.confを変更して、次のように(SSLでのWLSバックエンドへのルーティングに必要とされる)適切なWLSSWalletファイルを含めます:# NOTE : This is a template to configure mod_weblogic. LoadModule weblogic_module "${PRODUCT_HOME}/modules/mod_wl_ohs.so" # This empty block is needed to save mod_wl related configuration from EM to this file when changes are made at the Base Virtual Host Level <IfModule weblogic_module> WLIOTimeoutSecs 900 KeepAliveSecs 290 FileCaching OFF WLSocketTimeoutSecs 15 ErrorPage http://www.oracle.com/splash/cloud/index.html WLRetryOnTimeout NONE WLForwardUriUnparsed On SecureProxy On WLSSLWallet "/u02/oracle/config/keystores/orapki/" </IfModule> -
WEBHOST2にログインし、ステップ2および3をhttpd.confファイルに対して実行します(必要に応じてWEBHOST1またはohs1のオカレンスをWEBHOST2またはohs2に置き換えてください)。
仮想ホスト構成ファイルの作成
仮想ホスト構成ファイルを作成するには:
ノート:
仮想ホスト構成ファイルを作成する前に、「Oracle HTTP Server仮想ホストの目的」の説明に従って、ロード・バランサで仮想サーバーを必ず構成しておいてください。ロード・バランサでの仮想サーバー構成の検証
ロード・バランサから次のURLにアクセスして、ロード・バランサとOracle HTTP Serverが正しく構成されていることを確認します。これらのURLは、Oracle HTTP Server 12cの初期Webページを示しています。
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https://admin.example.com:445/index.html -
http://wccinternal.example.com:444/index.html
管理コンソールおよび管理サーバーへのアクセスの検証
この章で行った変更を確認するには:
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次のURLを使用して、Fusion Middleware Controlにアクセスします:
https://admin.example.com:445/em
フロントエンドLBRを介してドメイン構成にアクセスするためのWebLocicリモート・コンソールでの新規プロバイダの構成
フロントエンド・ロード・バランサおよびOHSを介してドメインの管理サーバーに接続する新しい管理サーバー接続プロバイダを作成します。この接続を確立するには、WebLogicリモート・コンソールが、管理フロントエンド・アドレスのロード・バランサによって使用される証明書を信頼する必要があります。
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WebLogicリモート・コンソールで使用されるトラスト・ストアに、管理仮想サーバーのフロントエンド・ロード・バランサで使用される証明書またはCA証明書が含まれていることを確認します。
ヒント:
スクリプトgenerate_perdomainCACERTS-ohs.shを使用した場合は、ドメインからappTrustKeyStore.pkcs12ファイルをダウンロードし、WebLogicリモート・コンソールのトラスト・ストアとして使用できます。これには、信頼できるエンティティとしてフロントエンド・ロード・バランサの証明書が含まれます。 -
WebLogicリモート・コンソールを開き、「管理サーバー接続プロバイダの追加」をクリックします。
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新しいプロバイダには次の値を使用します:
-
接続プロバイダ名:
接続を識別する名前を使用します。たとえば、
wccedg_domain_lbrproviderです。 -
「ユーザー名」および「パスワード」:
WebLogicドメイン管理ユーザーおよびパスワードを入力します。
-
URL: フロントエンド・アドレスおよびポートを使用します。たとえば、
https://admin.example.com:445です -
セキュアでない接続の確立: 適切なトラスト・ストア設定が完了した場合、このフィールドを選択する必要はありません。
ノート:
ロード・バランサでデモ証明書を使用している場合、状況によってはWebLogicリモート・コンソール設定で「ホスト名検証の無効化」フィールドを選択する必要があります。
-
-
「OK」をクリックしてプロバイダを追加します。
-
新しいプロバイダをクリックします。
これらの設定を使用して、フロントエンドLBRを介してドメインをリモート管理できる必要があります。