5 Oracle Internet Directory高可用性環境のアップグレード

Oracle Internet Directory高可用性環境を12c (12.2.1.4.0)からOracle Internet Directory 14c (14.1.2.1.0)にアップグレードするプロセスについて説明します。

内容は次のとおりです

OIDマルチノード・アップグレードのアップグレード前タスクの実行

既存の12c (12.2.1.4.0)デプロイメントでOracle Internet Directory (OID)がOracle WebLogic Server と統合されている状態にします。

opmnctl registerinstanceコマンドを使用して、OID高可用性設定のすべてのノードをWebLogic Serverに登録する必要があります。

WebLogic Serverが12c (12.2.1.4.0)にインストールされていなかった場合は、Oracle WebLogic Serverをインストールして、Enterprise Managerテンプレートを選択してドメインを作成し、opmnctl registerinstanceコマンドを使用してすべてのOIDノードを登録します。アップグレード・プロセスは、AdminServerマシンで実行される必要があります。

OIDHOST1でのドメインのパック

アップグレード済みのドメイン構成をOIDHOST1でパックします。これらのドメイン構成を、後でOIDHOST2で解凍します。

次のステップを実行します。
  1. OIDHOST1で、次のコマンドを$MW_HOME/oracle_common/common/binから実行して、アップグレード済のドメインをパックします。
    • UNIXの場合:

      sh pack.sh -domain=<Location_of_OID_domain> -template=<Location_where_domain_configuration_jar_to_be_created> -template_name="OID Domain" -managed=true

    • Windowsの場合:

      pack.cmd -domain=<Location_of_OID_domain> -template=<Location_where_domain_configuration_jar_to_be_created> -template_name="OIDM Domain" -managed=true

  2. OIDHOST1でpackコマンドで作成されたドメイン構成のjarファイルを、OIDHOST2のアクセス可能な場所にコピーします。

OIDHOST2でのドメイン構成のレプリケート

OIDHOST2でドメイン構成をレプリケートします。これにより、OIDHOST1でパックされたドメイン構成がOIDHOST2で解凍されます。

次のステップを実行します。
  1. 「OIDHOST1でのドメインのパック」セクションで、OIDHOST1でpackコマンドによって作成されたドメイン構成のjarファイルを、OIDHOST2のアクセス可能な場所にコピーしました。

    OIDHOST2のこの場所に移動します。

  2. OIDHOST2で、次のコマンドを$MW_HOME/oracle_common/common/binから実行して、ドメインを解凍します。
    • UNIXの場合:

      sh unpack.sh -domain=<Location_of_OID_domain> -template=<Location_where_domain_configuration_jar_to_be_created> -overwrite_domain=true

    • Windowsの場合:

      unpack.cmd -domain=<Location_of_OID_domain> -template=<Location_where_domain_configuration_jar_to_be_created> -overwrite_domain=true