4 Oracle Directory Integration Platformの14c (14.1.2.1.0)へのアップグレード
Oracle Fusion Middlewareリリース12c (12.2.1.4.0)から14c (14.1.2.1.0)にOracle Directory Integration Platformをアップグレードできます。
アップグレードを実行するために、次に示す各トピックのステップを完了します。
- Oracle Directory Integration Platformのアップグレード・プロセスについて
Oracle Directory Integration Platformのアップグレード・プロセスについてを示すフローチャートとロードマップを確認します - サーバーとプロセスの停止
作業を進める前に、すべてのアップグレード前のプロセス、および管理サーバーや管理対象サーバーを含めたすべてのサーバーを停止する必要があります。 - ソフトウェアのアンインストール
この項の手順に従い、アンインストール・ウィザードを起動してソフトウェアを削除します。 - Oracle Internet Directoryのインストール
アップグレードの開始前に、Oracle Fusion MiddlewareインフラストラクチャとOracle Internet Directory (OID) 14c (14.1.2.1.0)のディストリビューションをターゲット・システムにダウンロードし、Oracle Universal Installerを使用してインストールします。 - 製品スキーマのアップグレード
サーバーとプロセスの停止後に、Upgrade Assistantを使用して、12.2.1.4.0スキーマをOracle Fusion Middlewareの14c (14.1.2.1.0)リリースにアップグレードします。 - ドメインの再構成
再構成ウィザードを実行して、ドメイン・コンポーネント構成を14c (14.1.2.1.0)に再構成します。 - ドメイン・コンポーネント構成のアップグレード
ドメインを再構成した後、もう一度Upgrade Assistantを使用して、更新したドメイン構成と一致するようドメイン内のドメイン・コンポーネント構成をアップグレードします。 - Oracle Directory Integration Platformのアップグレード後のタスクの実行
Oracle Directory Integration Platformを14c (14.1.2.1.0)にアップグレードしたら、必要なアップグレード後のタスクを実行します。
Oracle Directory Integration Platformのアップグレード・プロセスについて
Oracle Directory Integration Platformのアップグレード・プロセスの概要を示すフローチャートとロードマップを確認します。
注意:
14c (14.1.2.1.0)リリースにアップグレードする前に、12c (12.2.1.4.0) EXISTING_DOMAIN_HOMEがORACLE_HOMEの外部にあることを確認してください。既存のドメインをアップグレードするために実行するステップは、ドメインがどのように構成されているか、およびどのコンポーネントをアップグレードするかによって異なります。各自のデプロイメントに該当するステップにのみ従ってください。
表4-1 Oracle Directory Integration Platformのアップグレードのタスク
タスク | 説明 |
---|---|
必須 このガイドの概要に関するトピックを再確認して、アップグレード前のタスクを完了します(まだ実行していない場合)。 |
参照: |
必須 12c (12.2.1.4.0)環境を停止します(すべての管理サーバーと管理対象サーバーを停止します)。 |
警告: アップグレード中にサーバーを停止しないと、データが破壊される可能性があります。 |
必須 既存のOracleホームでOracle Fusion MiddlewareインフラストラクチャとOracle Internet Directory 12c (12.2.1.4.0)をアンインストールします。 |
「ソフトウェアのアンインストール」を参照してください。 |
必須 新しいOracleホームにOracle Fusion MiddlewareインフラストラクチャとOracle Internet Directory 14c (14.1.2.1.0)をインストールします。 |
「Oracle Internet Directoryのインストール」を参照してください。 |
必須 サーバーを起動します。 |
アップグレード・プロセスが完了したら、14c (14.1.2.1.0)インスタンスを再起動します。 「サーバーとプロセスの起動」を参照してください。 |
ノート:
リリースの新機能の一覧は、『Oracle Directory Integration Platformの管理』のOracle Directory Integration Platformの新機能に関する項を参照してください。
サーバーとプロセスの停止
作業を進める前に、すべてのアップグレード前のプロセス、および管理サーバーや管理対象サーバーを含めたすべてのサーバーを停止する必要があります。
Oracle Fusion Middleware環境は、Oracle WebLogic Serverドメイン、管理サーバー、複数の管理対象サーバー、Javaコンポーネント、アイデンティティ管理コンポーネントなどのシステム・コンポーネント、およびメタデータのリポジトリに使用されるデータベースで構成できます。コンポーネントは相互に依存していることがあるため、適切な順序で停止する必要があります。
この項の手順では、WLSTコマンドライン・ユーティリティまたはスクリプトを使用して、既存のアップグレード前のサーバーとプロセスを停止する方法について説明します。また、Oracle Fusion Middleware ControlまたはWebLogic Server管理コンソールを使用することもできます。
アップグレード前のFusion Middleware環境を停止するには、アップグレード前のドメインに移動し、次のステップに従います。
ステップ1: システム・コンポーネントを停止する
システム・コンポーネントを停止するには、stopComponent
スクリプトを使用します:
-
(UNIX)
EXISTING_DOMAIN_HOME/bin/stopComponent.sh component_name
-
(Windows)
EXISTING_DOMAIN_HOME\bin\stopComponent.cmd component_name
システム・コンポーネントは任意の順序で停止できます。
ステップ2: 管理対象サーバーを停止する
WebLogic Server管理対象サーバーを停止するには、stopManagedWebLogic
スクリプトを使用します。
-
(UNIX)
EXISTING_DOMAIN_HOME/bin/stopManagedWebLogic.sh managed_server_name admin_url
-
(Windows)
EXISTING_DOMAIN_HOME\bin\stopManagedWebLogic.cmd managed_server_name admin_url
プロンプトが表示されたらユーザー名とパスワードを入力します。
ステップ3: Oracle Identity Managementのコンポーネントを停止する
Oracle Identity Managementのコンポーネント(Oracle Internet Directoryなど)を停止します。-
(UNIX)
EXISTING_DOMAIN_HOME/bin/stopComponent.sh component_name
-
(Windows)
EXISTING_DOMAIN_HOME\bin\stopComponent.cmd component_name
ステップ4: 管理サーバーを停止する
管理サーバーを停止するときに、管理サーバーで稼働しているプロセス(WebLogic Server管理コンソールやFusion Middleware Controlなど)も停止します。
管理サーバーを停止するには、stopWebLogic
スクリプトを使用します。
-
(UNIX)
EXISTING_DOMAIN_HOME/bin/stopWebLogic.sh
-
(Windows)
EXISTING_DOMAIN_HOME\bin\stopWebLogic.cmd
プロンプトが表示されたら、管理サーバーのユーザー名とパスワード、およびURLを入力します。
ステップ5: ノード・マネージャを停止する
ノード・マネージャを停止するには、それが実行されているコマンド・シェルを閉じます。
またはnodemanager.properties
のQuitEnabled
の属性をtrue
に設定した後(デフォルトはfalse
です)、WLSTを使用して、ノード・マネージャに接続して停止できます。『Oracle WebLogic Server WLSTコマンド・リファレンス』のstopNodeManagerに関する項を参照してください。
ソフトウェアのアンインストール
この項の手順に従って製品のアンインストール・ウィザードを起動し、ソフトウェアを削除します。
サイレント(コマンドライン)モードで製品をアンインストールする場合は、『Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』のサイレント・アンインストールでのOracle Universal Installerの実行に関する項を参照してください。
アンインストールする製品の選択
Oracleホームには複数の製品が存在するため、適切な製品をアンインストールするようにしてください。
「アンインストール・ウィザード」を実行した後、「アンインストールする配布」画面が表示されます。ドロップダウン・メニューから、Oracle Internet Directory 12.2.1.3.0製品を選択し、「アンインストール」をクリックします。アンインストール・プログラムでは、「アンインストール・ウィザード画面のナビゲート」に記載された画面が表示されます。
アンインストール・ウィザードを再度実行して、Oracle Fusion Middlewareインフラストラクチャをアンインストールします。手順の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールと構成』の「Oracle Fusion Middleware Infrastructureのアンインストール」を参照してください。
親トピック: ソフトウェアのアンインストール
「アンインストール・ウィザード」画面のナビゲート
「アンインストール・ウィザード」には、ソフトウェアの削除を確認する一連の画面が表示されます。
表4-2に示す画面の詳細が必要な場合は、画面上で「ヘルプ」をクリックしてください。
表4-2 「アンインストール・ウィザード」画面および説明
画面 | 説明 |
---|---|
ようこそ |
製品の「アンインストール・ウィザード」が紹介されます。 |
アンインストール・サマリー |
アンインストールされるOracleホーム・ディレクトリとその内容を示します。これが正しいディレクトリであることを確認してください。 これらのオプションをレスポンス・ファイルに保存する場合は、「レスポンス・ファイルの保存」をクリックし、レスポンス・ファイルの場所と名前を入力します。後でレスポンス・ファイルを使用して、製品をサイレント(コマンドライン)・モードでアンインストールできます。『Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』のサイレント・アンインストールでのOracle Universal Installerの実行に関する項を参照してください。 「アンインストール」, をクリックしてソフトウェアの削除を開始します。 |
アンインストールの進行状況 |
アンインストールの進捗状況を表示します。 |
アンインストール完了 |
アンインストールが完了すると表示されます。この画面の情報を確認してから、「終了」をクリックして「アンインストール・ウィザード」を閉じます。 |
ノート:
製品がアンインストールされたら、ORACLE_HOMEフォルダが存在し、そこにファイルまたはフォルダが含まれていないことを確認します。ORACLE_HOMEフォルダにファイルまたはフォルダが残っている場合は、それらを削除します。親トピック: ソフトウェアのアンインストール
Oracle Internet Directoryのインストール
アップグレードの開始前に、Oracle Fusion MiddlewareインフラストラクチャとOracle Internet Directory (OID) 14c (14.1.2.1.0)のディストリビューションをターゲット・システムにダウンロードし、Oracle Universal Installerを使用してインストールします。
ノート:
Oracle Internet Directory 14c (14.1.2.1.0)は、以前のOID 12c (12.2.1.4.0) ORACLE_HOME
とは別の、新しいORACLE_HOME
の場所にインストールする必要があります。
スタンドアロンのOracle Internet Directoryアップグレードの場合は、Oracle Fusion Middlewareインフラストラクチャをインストールする必要はありません。「スタンドアロン」オプションを選択すると、直接Oracle Internet Directoryをインストールできます。
ノート:
インストール後およびドメイン作成前に、OPatchを使用して、個別ADFパッチ(https://support.oracle.comでバグID 37376076を検索)をOracle Internet Directory 14c (14.1.2.1.0) ORACLE_HOME
に手動で適用します。これは、コロケートOIDインストールにのみ適用され、スタンドアロンのOracle Internet Directory 14c (14.1.2.1.0)インストールには適用されません。
14c (14.1.2.1.0)ディストリビューションをインストールするには:
ノート:
Oracle Internet Directoryのインストールの詳細は、Oracle Internet DirectoryのインストールのOracle Internet Directoryソフトウェアのインストールに関する項を参照してください。
製品スキーマのアップグレード
サーバーとプロセスの停止後、Upgrade Assistantを使用して、12.2.1.4.0スキーマをOracle Fusion Middlewareの14c (14.1.2.1.0)リリースにアップグレードします。
ノート:
ドメインにWLSSchemaDataSource
データ・ソースがある場合は、どのデータベース・ユーザーがそれに割り当てられているかを確認する必要があります。<PREFIX>_WLS_RUNTIME
が割り当てられている場合は、それを<PREFIX>_WLS
に変更する必要があります。詳細は、「WLSSchemaDataSourceデータ・ソースのデータベース・ユーザーの確認」を参照してください。
ノート:
-
14c (14.1.2.1.0)より前に作成された、エディションが無効になっているスキーマを、14c (14.1.2.1.0)にアップグレードすると、エディションが有効になります。
-
14c (14.1.2.1.0)で作成されたスキーマは、エディションが有効になった状態で作成されます。
アップグレード・アシスタントを使用すると、個別に選択したスキーマまたはドメインに関連付けられているすべてのスキーマをアップグレードできます。選択したオプションによって、表示されるアップグレード・アシスタントの画面は異なります。
- Upgrade Assistantの起動
Upgrade Assistantを実行して、製品スキーマ、ドメイン・コンポーネント構成、またはスタンドアロンのシステム・コンポーネントを14c (14.1.2.1.0)にアップグレードします。 - Oracle Directory Integration Platformスキーマのアップグレード
アップグレード・アシスタントの各画面を通じて、製品スキーマをアップグレードします。
Upgrade Assistantの起動
Upgrade Assistantを実行して、製品のスキーマ、ドメイン・コンポーネント構成、またはスタンドアロンのシステム・コンポーネントを14c (14.1.2.1.0)にアップグレードします。
一度に1つのドメインのアップグレードを完了して、アップグレード・アシスタントを非SYSDBAユーザーとして実行することをお薦めします。Upgrade Assistantを実行するユーザーの作成方法の詳細は、「Upgrade Assistantを実行するための非SYSDBAユーザーの作成」を参照してください。
Upgrade Assistantを起動するには、次の手順に従います。
oracle_common/upgrade/bin
ディレクトリに移動します。- (UNIX)
ORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/bin
- (Windows)
ORACLE_HOME\oracle_common\upgrade\bin
- (UNIX)
- Upgrade Assistantを起動します。
- (UNIX) ./ua
- (Windows) ua.bat
親トピック: 製品スキーマのアップグレード
Oracle Directory Integration Platformスキーマのアップグレード
Upgrade Assistantの各画面を通じて、製品スキーマをアップグレードします。
親トピック: 製品スキーマのアップグレード
ドメインの再構成
再構成ウィザードを実行して、ドメイン・コンポーネント構成を14c (14.1.2.1.0)に再構成します。
WebLogic Serverドメインを再構成すると、ドメイン内のアプリケーションに応じて、次の項目が自動的に更新されます。
-
WebLogic Serverコア・インフラストラクチャ
-
ドメイン・バージョン
ノート:
ドメインの再構成を開始する前に、次の制限事項に注意してください。
- 元のMiddlewareホームに、エラーを引き起こす可能性のあるデプロイメントが含まれていないことを確認します。
-
再構成ウィザードでは、ドメインに含まれる独自のアプリケーションは更新されません。
-
アップグレード・プロセス中に、非動的クラスタ・ドメインを動的クラスタ・ドメインに変換することはサポートされていません。
動的クラスタ機能は、再構成ウィザードの実行中に使用できますが、サポートされているアップグレードは非動的クラスタのアップグレードのみで、その後で動的クラスタを追加することになります。アップグレード・プロセス中に動的クラスタを追加することはできません。
-
ドメインの
config.xml
ファイルのドメイン・バージョン番号は、管理サーバーのインストール済WebLogic Serverバージョンに更新されます。 -
すべてのインストール済Oracle製品の再構成テンプレートは、自動的に選択されてドメインに適用されます。これらのテンプレートは、WebLogicドメインが現在のWebLogic Serverバージョンと互換性を持つために必要な再構成タスクを定義します。
-
起動スクリプトが更新されます。
変更済の起動スクリプトを維持する場合は、そのスクリプトをバックアップしてから、再構成ウィザードを開始してください。
ノート:
ドメインの再構成プロセスを開始すると、行われた変更を元に戻すことはできません。再構成ウィザードの実行前には、アップグレード前チェックリストで説明しているように、ドメインのバックアップが作成されていることを確認してください。再構成ウィザードの実行中にエラーまたは他の割込みが発生した場合、バックアップ場所から元のドメイン・ディレクトリにファイルとディレクトリをコピーすることによって、ドメインをリストアする必要があります。これは、再構成前の元の状態にドメインを復元するための唯一の方法です。- ドメインのバックアップ
- 再構成ウィザードの起動
- Oracle Directory Integration Platformドメインの再構成
再構成ウィザードの各画面を移動して、既存のドメインを再構成します。
ドメインのバックアップ
再構成ウィザードの実行前に、ドメイン・ディレクトリのバックアップ・コピーを作成します。
- ドメイン・ディレクトリのバックアップを作成します。
- 各リモート管理対象サーバーのドメインを更新する前に、各リモート・マシンのドメイン・ディレクトリのバックアップ・コピーを作成します。
- ドメインのバックアップしたバージョンが完全であることを確認します。
親トピック: ドメインの再構成
再構成ウィザードの起動
ノート:
再構成プロセスを開始する前に、管理サーバーとすべての並置されている管理対象サーバーを停止します。再構成ウィザードをグラフィカル・モードで起動するには:
親トピック: ドメインの再構成
Oracle Directory Integration Platformドメインの再構成
再構成ウィザードの各画面を通じて、既存のドメインを再構成します。
ノート:
ソースがクラスタ化環境の場合、プライマリ・ノードでのみ再構成ウィザードを実行します。圧縮/解凍ユーティリティを使用して、ドメイン内の他のクラスタ・メンバーに変更を適用します。親トピック: ドメインの再構成
ドメイン・コンポーネント構成のアップグレード
ドメインを再構成した後、Upgrade Assistantを使用して、更新したドメイン構成と一致するようドメイン内のドメイン・コンポーネント構成をアップグレードします。
- Upgrade Assistantの起動
Upgrade Assistantを実行して、製品スキーマ、ドメイン・コンポーネント構成、またはスタンドアロンのシステム・コンポーネントを14c (14.1.2.1.0)にアップグレードします。 - ドメイン・コンポーネント構成のアップグレード
アップグレード・アシスタントの各画面を移動して、WebLogicドメイン内のコンポーネント構成をアップグレードします。 - サーバーおよびプロセスの起動
正常なアップグレードの後に、管理サーバーや管理対象サーバーなど、すべてのプロセスおよびサーバーを再起動します。 - ドメイン固有コンポーネント構成のアップグレードの確認
ドメイン固有コンポーネント構成のアップグレードが成功したことを確認するには、管理コンソールおよびOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlにサインインし、各コンポーネントのバージョン番号が14.1.2.1.0であることを確認します。
Upgrade Assistantの起動
Upgrade Assistantを実行して、製品のスキーマ、ドメイン・コンポーネント構成、またはスタンドアロンのシステム・コンポーネントを14c (14.1.2.1.0)にアップグレードします。
一度に1つのドメインのアップグレードを完了して、アップグレード・アシスタントを非SYSDBAユーザーとして実行することをお薦めします。Upgrade Assistantを実行するユーザーの作成方法の詳細は、「Upgrade Assistantを実行するための非SYSDBAユーザーの作成」を参照してください。
Upgrade Assistantを起動するには、次の手順に従います。
oracle_common/upgrade/bin
ディレクトリに移動します。- (UNIX)
ORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/bin
- (Windows)
ORACLE_HOME\oracle_common\upgrade\bin
- (UNIX)
- Upgrade Assistantを起動します。
- (UNIX) ./ua
- (Windows) ua.bat
親トピック: ドメイン・コンポーネント構成のアップグレード
ドメイン・コンポーネント構成のアップグレード
Upgrade Assistantの各画面を通じて、WebLogicドメインのコンポーネント構成をアップグレードします。
再構成ウィザードを実行してWebLogicドメインを14c (14.1.2.1.0)に再構成した後、Upgrade Assistantを実行して、更新したドメイン構成と一致するようドメイン・コンポーネント構成をアップグレードします。
親トピック: ドメイン・コンポーネント構成のアップグレード
サーバーおよびプロセスの起動
正常なアップグレードの後に、管理サーバーや管理対象サーバーなど、すべてのプロセスおよびサーバーを再起動します。
コンポーネントは相互に依存していることがあるため、適切な順序で起動する必要があります。
ノート:
この項の手順では、WLSTコマンドライン・ユーティリティまたはスクリプトを使用してサーバーおよびプロセスを起動する方法について説明します。Oracle Fusion Middleware ControlおよびOracle WebLogic Serverリモート・コンソールを使用することもできます。管理サーバー、管理対象サーバーおよびノード・マネージャの起動と停止に関する項を参照してください。
リリース14c (14.1.2.0.0)以降、WebLogic Server管理コンソールは削除されました。同等の機能を使用するには、WebLogicリモート・コンソールを使用する必要があります。詳細は、Oracle WebLogicリモート・コンソールを参照してください。
Fusion Middleware環境を起動するには、次のステップに従います。
ノート:
既存のセキュリティ設定によっては、保護された本番モードが有効なドメインを管理するために、追加の構成が必要な場合があります。詳細は、WebLogicリモート・コンソールを使用した管理サーバーへの接続に関する項を参照してください
.ステップ1: 管理サーバーを起動する
管理サーバーを起動するには、startWebLogic
スクリプトを使用します。
-
(UNIX)
NEW_DOMAIN_HOME/bin/startWebLogic.sh
-
(Windows)
NEW_DOMAIN_HOME\bin\startWebLogic.cmd
ノート:
保護された本番モードを使用する場合は、管理サーバーを起動するための追加パラメータを指定する必要があります。『Oracle WebLogic Serverセキュリティの管理』のWLSTを使用した管理サーバーへの接続に関する項を参照してください。
プロンプトが表示されたら、管理サーバーのユーザー名とパスワード、およびURLを入力します。
ステップ2: ノード・マネージャを起動する
ノード・マネージャを起動するには、startNodeManager
スクリプトを使用します。
-
(UNIX)
NEW_DOMAIN_HOME/bin/startNodeManager.sh
-
(Windows)
NEW_DOMAIN_HOME\bin\startNodeManager.cmd
ステップ3: 管理対象サーバーを起動する
WebLogic Server管理対象サーバーを起動するには、startManagedWebLogic
スクリプトを使用します。
-
(UNIX)
NEW_DOMAIN_HOME/bin/startManagedWebLogic.sh managed_server_name admin_url
-
(Windows)
NEW_DOMAIN_HOME\bin\startManagedWebLogic.cmd managed_server_name admin_url
ノート:
保護された本番モードを使用する場合は、管理対象サーバーを起動するための追加パラメータを指定する必要があります。Oracle WebLogic Serverセキュリティの管理の起動スクリプトを使用した管理対象サーバーの起動に関する項を参照してください。
ノート:
通常、管理対象サーバーを起動すると、そのサーバーにデプロイされているアプリケーションが開始されます。したがって、管理対象サーバーの起動後にアプリケーションを手動で開始する必要はありません。ステップ4: システム・コンポーネントを起動する
Oracle HTTP Serverなどのシステム・コンポーネントを起動するには、startComponent
スクリプトを使用します。
-
(UNIX)
NEW_DOMAIN_HOME/bin/startComponent.sh component_name
-
(Windows)
NEW_DOMAIN_HOME\bin\startComponent.cmd component_name
システム・コンポーネントは任意の順序で起動できます。
親トピック: ドメイン・コンポーネント構成のアップグレード
ドメイン固有コンポーネント構成のアップグレードの確認
ドメイン固有コンポーネント構成のアップグレードが成功したことを確認するには、管理コンソールおよびOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlにサインインし、各コンポーネントのバージョン番号が14.1.2.1.0であることを確認します。
ドメイン・コンポーネント構成のアップグレードが成功したことを確認するには、次のURLを使用してリモート・コンソールおよびFusion Middleware Controlにログインし、各コンポーネントでアップグレードされたバージョン番号を確認します:
リモート・コンソールのURL: http://
administration_server_host
:
administration_server_port
/console
Fusion Middleware ControlのURL: http://
administration_server_host
:
administration_server_port
/em
ノート:
アップグレード後には、既存の12c (12.2.1.4) Oracleホームではなく、新しい14c (14.1.2.1.0) Oracleホームからすべての管理ツールを実行する必要があります。
親トピック: ドメイン・コンポーネント構成のアップグレード
Oracle Directory Integration Platformのアップグレード後のタスクの実行
Oracle Directory Integration Platformを14c (14.1.2.1.0)にアップグレードしたら、必要なアップグレード後のタスクを実行します。
ノート:
アップグレードすると、Enterprise Manager Oracle Directory Integration Platform 14c (14.1.2.1.0)にリソース使用率のグラフが表示されなくなります。
トピック:
- サーバーおよびプロセスの起動
正常なアップグレードの後に、管理サーバーや管理対象サーバーなど、すべてのプロセスおよびサーバーを再起動します。 - ODIPドメイン構成詳細の更新
Oracle Directory Integration Platform (ODIP)を14c (14.1.2.1.0)にアップグレードしたら、ODIPドメイン構成を更新する必要があります。 - 暗号スイートの追加(オプション)
Oracle Directory Integration Platform (ODIP)で使用可能なSecure Sockets Layer (SSL)モードを確認します。 - アップグレードした環境へのカスタム・マッピング・プラグインのコピー
Oracle Directory Integration Platformを14c (14.1.2.1.0)にアップグレードしたら、アップグレードした環境にカスタム・マッピング・プラグインをコピーする必要があります。 - サービス名によるデータベース・プロファイルの更新
12c (12.2.1.4.0)でデータベース・プロファイルを作成した場合は、必ずアップグレード後に、サービス名を使用してSIDの既存の値を手動で更新してください。 - ODIPトラスト・ストアへのOracle Unified Directoryの管理サーバー証明書のインポート
バックエンド・ディレクトリとしてOracle Unified Directoryを使用している場合は、必ずOracle Directory Integration Platform (ODIP)トラスト・ストアにOracle Unified Directoryの管理サーバー証明書をインポートしてください。
サーバーおよびプロセスの起動
正常なアップグレードの後に、管理サーバーや管理対象サーバーなど、すべてのプロセスおよびサーバーを再起動します。
コンポーネントは相互に依存していることがあるため、適切な順序で起動する必要があります。
ノート:
この項の手順では、WLSTコマンドライン・ユーティリティまたはスクリプトを使用してサーバーおよびプロセスを起動する方法について説明します。Oracle Fusion Middleware ControlおよびOracle WebLogic Serverリモート・コンソールを使用することもできます。管理サーバー、管理対象サーバーおよびノード・マネージャの起動と停止に関する項を参照してください。
リリース14c (14.1.2.0.0)以降、WebLogic Server管理コンソールは削除されました。同等の機能を使用するには、WebLogicリモート・コンソールを使用する必要があります。詳細は、Oracle WebLogicリモート・コンソールを参照してください。
Fusion Middleware環境を起動するには、次のステップに従います。
ノート:
既存のセキュリティ設定によっては、保護された本番モードが有効なドメインを管理するために、追加の構成が必要な場合があります。詳細は、WebLogicリモート・コンソールを使用した管理サーバーへの接続に関する項を参照してください
.ステップ1: 管理サーバーを起動する
管理サーバーを起動するには、startWebLogic
スクリプトを使用します。
-
(UNIX)
NEW_DOMAIN_HOME/bin/startWebLogic.sh
-
(Windows)
NEW_DOMAIN_HOME\bin\startWebLogic.cmd
ノート:
保護された本番モードを使用する場合は、管理サーバーを起動するための追加パラメータを指定する必要があります。『Oracle WebLogic Serverセキュリティの管理』のWLSTを使用した管理サーバーへの接続に関する項を参照してください。
プロンプトが表示されたら、管理サーバーのユーザー名とパスワード、およびURLを入力します。
ステップ2: ノード・マネージャを起動する
ノード・マネージャを起動するには、startNodeManager
スクリプトを使用します。
-
(UNIX)
NEW_DOMAIN_HOME/bin/startNodeManager.sh
-
(Windows)
NEW_DOMAIN_HOME\bin\startNodeManager.cmd
ステップ3: 管理対象サーバーを起動する
WebLogic Server管理対象サーバーを起動するには、startManagedWebLogic
スクリプトを使用します。
-
(UNIX)
NEW_DOMAIN_HOME/bin/startManagedWebLogic.sh managed_server_name admin_url
-
(Windows)
NEW_DOMAIN_HOME\bin\startManagedWebLogic.cmd managed_server_name admin_url
ノート:
保護された本番モードを使用する場合は、管理対象サーバーを起動するための追加パラメータを指定する必要があります。Oracle WebLogic Serverセキュリティの管理の起動スクリプトを使用した管理対象サーバーの起動に関する項を参照してください。
ノート:
通常、管理対象サーバーを起動すると、そのサーバーにデプロイされているアプリケーションが開始されます。したがって、管理対象サーバーの起動後にアプリケーションを手動で開始する必要はありません。ステップ4: システム・コンポーネントを起動する
Oracle HTTP Serverなどのシステム・コンポーネントを起動するには、startComponent
スクリプトを使用します。
-
(UNIX)
NEW_DOMAIN_HOME/bin/startComponent.sh component_name
-
(Windows)
NEW_DOMAIN_HOME\bin\startComponent.cmd component_name
システム・コンポーネントは任意の順序で起動できます。
ODIPドメイン構成詳細の更新
Oracle Directory Integration Platform (ODIP)を14c (14.1.2.1.0)にアップグレードしたら、ODIPドメイン構成を更新する必要があります。
アップグレードする前にwls_ods1
という名前の管理対象サーバーが存在しなかった場合は、アップグレード後に作成される新しい管理対象サーバーwls_ods1
を削除する必要があります。これを行うには、次のステップを実行します:
アップグレードする前にwls_ods1
という名前の管理対象サーバーがあった場合は、管理対象サーバーの構成設定を、アップグレード前に存在していた元の値に更新する必要があります。これを行うには、次のステップを実行します:
-
WebLogic管理サーバーを起動します。「サーバーとプロセスの起動」を参照してください。
-
次のURLを使用してWebLogic管理コンソールにログインします。
http://admin_host:admin_port/console
-
「ロックして編集」をクリックします。
-
「環境」をクリックしてから「サーバー」をクリックします。
-
$DOMAIN_HOME_BACKUP/config/config.xml
ファイルで、<server>
タグの下にあるサーバー名wls_ods1
を見つけます。このファイルには、アップグレード前に存在していたサーバー構成詳細が含まれます。 -
バックアップ・ファイル
config.xml
に存在する値を使用して、管理コンソールの次のセクションを更新します。-
SSLおよび構成の「キーストア」に移動して、SSL構成情報を更新します。
ノート:
アップグレード前にwls_ods1
サーバーに対してSSLを構成していた場合、このステップは必須です。 -
「プロトコル」の「HTTP」タブに移動して、「POSTタイムアウト」の値を更新します。
-
「構成」の「チューニング」タブに移動し、拡張リンクをクリックして、「タイムアウトまでのアイドル期間」と「タイムアウトまでのDGCアイドル期間」の値を更新します。
-
「プロトコル」の「一般」タブに移動して、「完了メッセージ・タイムアウト」や「アイドル接続タイムアウト」などを更新します(バックアップ・ファイル
config.xml
に存在している場合)。 -
バックアップ・ファイルconfig.xmlに存在する、
wls_ods1
に関連するその他の詳細を更新します。
-
-
クラスタ(高可用性)設定の場合は、インフラストラクチャのデータ・ソースをODIP管理対象サーバー・クラスタにターゲット設定します。これを行うには、次のステップを実行します:
-
「サービス」に移動して、「データ・ソース」をクリックします。
-
wls_ods1
にターゲット設定されたデータ・ソースを選択します。 -
「ターゲット」タブに移動して、「wls_ods1」の選択を解除します。
-
「クラスタのすべてのサーバー」を選択します。
-
「保存」をクリックします。
-
opss-audit-DBDS
、opss-audit-viewDS
、opss-data-source
などの、wls_ods1にターゲット設定されたすべてのデータ・ソースに対してこのステップを繰り返します。
-
-
クラスタ(高可用性)設定の場合は、次を実行します。
-
「環境」をクリックしてから「Coherenceクラスタ」をクリックします。
-
「defaultCoherenceCluster」を選択してから「メンバー」をクリックします。
-
クラスタを選択します。
-
「クラスタのすべてのサーバー」を選択します。
-
変更が行われたら、構成を解放します。
-
クラスタ(高可用性)設定で、次を実行して、ODIPバックエンド・ディレクトリの接続構成ファイルdip-config.xml
をすべての管理対象サーバー・ノードにコピーします。
-
ディレクトリ
DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/managed_server_name/applications
に移動します。たとえば、UNIXでは次のコマンドを使用します。cd DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/wls_ods1/applications
-
次のコマンドを使用して、名前付きの
DIP_14.1.2.1.0/configuration
を作成します。mkdir -p DIP_14.1.2.1.0/configuration
-
次のコマンドを使用して、新しいディレクトリに
dip-config.xml
をコピーします。cp -f DIP_12.2.1.4.0/configuration/dip-config.xml DIP_14.1.2.1.0/configuration/dip-config.xml
-
サーバーを再起動します。
暗号スイートの追加(オプション)
Oracle Directory Integration Platform (ODIP)で使用可能なSecure Sockets Layer (SSL)モードを確認します。
『Oracle Directory Integration Platform管理者ガイド』のSecure Sockets LayerとOracle Directory Integration Platformに関する項を参照してください。
アップグレード前に、Oracle Directory Integration Platformがバックエンド・ディレクトリに対してSSLモードで構成されたか、SSLモードで接続ディレクトリと通信していた場合に、14c (14.1.2.1.0)で使用可能な暗号またはセキュリティ・プロトコルが接続ディレクトリとバックエンド・ディレクトリのいずれかにない場合は、新しい暗号スイートをリストに追加します。
たとえば、アップグレード前にOIDがバックエンド・ディレクトリで、SSL非認証モードで構成されていた場合、OIDはSSLネゴシエーション中に匿名暗号のみを認識します。デフォルトでは、ODIP 14c (14.1.2.1.0)の匿名暗号はサポートされていません。したがって、次の2つの方法があります。
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サーバー認証モードでOIDおよびODIPを構成します。これは推奨される方法です。詳細については、次のセクションを参照してください。
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『Oracle Internet Directoryの管理』の「Secure Sockets Layer (SSL)の構成」
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『Oracle Directory Integration Platformの管理』のOracle Internet DirectoryのSSL認証のためのOracle Directory Integration Platformの構成に関する項
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ODIP 14c (14.1.2.1.0)でサポートされているデフォルトの追加の暗号とともに、これらの追加の匿名暗号を構成します。『Oracle Directory Integration Platform管理者ガイド』のOracle Internet Directoryに構成された暗号スイートのOracle Directory Integration Platformへの追加に関する項を参照してください。
ノート:
クラスタ設定の場合は、ODIPがデプロイされている管理対象サーバーごとにこれらのステップを実行します。
アップグレードした環境へのカスタム・マッピング・プラグインのコピー
Oracle Directory Integration Platformを14c (14.1.2.1.0)にアップグレードしたら、アップグレードした環境にカスタム・マッピング・プラグインをコピーする必要があります。
サービス名によるデータベース・プロファイルの更新
12c (12.2.1.4.0)でデータベース・プロファイルを作成した場合は、必ずアップグレード後に、サービス名を使用してSIDの既存の値を手動で更新してください。
ノート:
これは、SIDをサービス名に置換せずにログに接続の例外が示される場合でも、動作し続けます。ただし、サービス名でデータベース・プロファイルを更新することをお薦めします。
ODIPトラスト・ストアへのOracle Unified Directoryの管理サーバー証明書のインポート
バックエンド・ディレクトリとしてOracle Unified Directoryを使用している場合は、必ずOracle Directory Integration Platform (ODIP)トラスト・ストアにOracle Unified Directoryの管理サーバー証明書をインポートしてください。
ノート:
アップグレード前にトラスト・ストアが構成された場合は、『Oracle Directory Integration Platformの管理』のOracle Unified Directoryに対するOracle Directory Integration Platformの構成に関する項に示されている、ステップ1 (Oracle Unified Directory管理サーバー・インスタンスの証明書のエクスポート)とステップ2 (信頼できる証明書のインポート)を実行します。