4 WebCenter Contentドメインの構成
WebCenter Contentのインストールした後、ドメインを構成でき、それを高可用性用に拡張することもできます。
次の各項を参照して、データベース・スキーマを作成し、WebLogicドメインを構成して、構成を確認します。
データベース・スキーマの作成
ドメインを構成する前に、このリリースのOracle Fusion Middlewareで使用する動作保証済データベースに、必要なスキーマをインストールする必要があります。
ノート:
Oracle Fusion Middleware 14c (14.1.2.0.0)では、新しいスキーマはエディションベースの再定義(EBR)ビューをデフォルトで有効にして作成されます。EBRを有効にすると、ダウンタイムを発生することなく、スキーマ・オブジェクトを将来のFusion Middlewareリリースにオンラインでアップグレードできます。エディションベースの再定義の使用に関する詳細は、「エディションベースの再定義の使用」を参照してください。
動作保証されたデータベースのインストールと構成
データベース・スキーマを作成する前に、動作保証されたデータベースをインストールおよび構成し、データベースが起動されて稼働していることを確認しておく必要があります。
ノート:
Autonomous Transaction Processingデータベース(Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)とAutonomous Transaction Processing共有(ATP-S)の両方)の場合、Autonomous Transaction Processingデータベースに接続するための設定に関する項の説明に従ってウォレット設定を変更して環境変数を設定し、ORACLE HOMEへのパッチの適用に関する項の説明に従ってORACLE HOME
にパッチを適用する必要があります。
「リポジトリ作成ユーティリティ」画面をナビゲートしてスキーマを作成
RCU画面に必要な情報を入力して、データベース・スキーマを作成します。
スキーマ作成の方法の選択
コンポーネント・スキーマをデータベースに作成およびロードする方法を選択するには、「リポジトリの作成」画面を使用します。
-
データベースでDBAアクティビティを実行するために必要な権限を持っている場合は、「システム・ロードおよび製品ロード」を選択します。この手順は、SYSDBA権限が付与されていることを前提としています。
-
データベースでDBAアクティビティを実行するために必要な権限を持っていない場合は、この画面で「システム・ロードに対するスクリプトの準備」を選択する必要があります。このオプションによってSQLスクリプトが生成され、それをデータベース管理者が使用します。リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成のシステム・ロードと製品ロードについてを参照してください。
-
DBAがシステム・ロードに対してすでにSQLスクリプトを実行している場合、「製品ロードの実行」を選択します。
ノート:
Autonomous Transaction Processingデータベース(Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)およびAutonomous Transaction Processing共有(ATP-S)の両方)の場合、スキーマを
Normal
ユーザーとして作成する必要がありますが、データベースに対するSYSまたはSYSDBAの完全な権限はありません。「システム・ロードおよび製品ロード」を選択する必要があります。
データベース接続の詳細の指定
「データベース接続の詳細」画面に、RCUがデータベースに接続するためのデータベース接続の詳細を指定します。
データベースのサービス名が不明な場合は、データベースの初期化パラメータ・ファイル内のSERVICE_NAMES
パラメータから取得できます。初期化パラメータ・ファイルにSERVICE_NAMES
パラメータが含まれていない場合、サービス名はDB_NAME
やDB_DOMAIN
パラメータに指定されているグローバル・データベース名と同じです。
データベース接続の詳細を指定するには:
Oracleデータベースへの接続時に接続資格証明を指定する方法の詳細は、「Oracleデータベースと、エディションベースで再定義されるOracleデータベースに対する接続資格証明」を参照してください。
カスタム接頭辞の指定とスキーマの選択
カスタム接頭辞を入力してスキーマをグループ化した後、必要なスキーマを選択する必要があります。「コンポーネントの選択」画面で必要なスキーマを選択できます。
「新規接頭辞の作成」を選択し、カスタム接頭辞を指定し、「WebCenter Content」を選択します。この操作により、スキーマの依存関係が自動的に選択されます。
ヒント:
ここに入力するカスタム接頭辞は、ノートにとっておく必要があります。このカスタム接頭辞は、後述するドメイン作成のプロセスで必要になります。
ノート:
WebCenter Contentのみをインストールし、Oracle WebCenter Content Server - 完全スキーマ(その他のスキーマは選択しない)を選択する場合は、メタデータ・サービス・スキーマを選択する必要があります。メタデータ・サービスはWebCenter Contentユーザー・インタフェースで必要になるため、選択する必要があります。
Imagingのスキーマを作成するには、Oracle WebCenter Content: Imagingを選択し、ImagingリポジトリとしてWebCenter Contentを使用するためにOracle WebCenter Content Server - 完全も選択します。
Oracle Web Services Manager (Oracle WSM) Policy Managerの場合またはImagingをOracle SOA Suiteとともに使用する場合は、「AS共通スキーマ」を展開し、「Metadata Services」を選択します。
スキーマの共通インフラストラクチャ・サービスも自動的に作成されます。これにより、ドメインの構成時にRCUから情報を取得できるようになります。このスキーマはグレー表示され、選択または選択を解除することはできません。詳細は、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のサービス表スキーマの理解に関する項を参照してください。
カスタム接頭辞は、このドメインでのみ使用されるスキーマを論理的にグループ化します。ドメイン間でのスキーマの共有はサポートされないので、各ドメインに固有のスキーマ・セットを作成する必要があります。
ヒント:
カスタム接頭辞の詳細は、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のカスタム接頭辞の理解に関する項を参照してください。
マルチドメイン環境のスキーマを編成するには、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のスキーマの作成計画に関する項を参照してください。
「次へ」をクリックして先に進み、スキーマ作成の前提条件チェックが成功したことを確認するダイアログ・ウィンドウの「OK」をクリックします。
スキーマ・パスワードの指定
「スキーマ・パスワード」画面で、データベースでのスキーマ・パスワードの設定方法を指定した後、パスワードを入力して確認します。
ノート:
Autonomous Transaction Processingデータベース(Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)およびAutonomous Transaction Processing共有(ATP-S)の両方)の場合、スキーマ・パスワードは12文字以上にし、大文字、小文字および数字を少なくとも1つ含める必要があります。
この画面で設定するパスワードは、ノートにとっておく必要があります。このパスワードは、後述するドメイン作成のプロセスで必要になります。
「次へ」をクリックします。
ドメインの構成
構成ウィザードを使用して、ドメインを作成および構成します。
ドメインを作成するその他の方法の詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のWebLogicドメインの作成、拡張および管理のためのその他のツールに関する項を参照してください。
構成ウィザードの起動
構成ウィザードを起動して、ドメインの構成を開始します。
ノート:
Autonomous Transaction Processing Shared (ATP-S)データベースの場合、構成ウィザードを開始する前に、次のコマンドを使用してTNS_ADMIN
プロパティを設定する必要があります。
export TNS_ADMIN=/<$ORACLE_HOME>/network/admin
。
$ORACLE_HOME
をOracleホームの場所に変更する必要があります。例: export TNS_ADMIN=/users/test/network/admin
ここで、/users/test/
はOracleホームの場所です。
構成ウィザードを起動するには:
ドメインを作成および構成するための構成ウィザード画面のナビゲート
構成ウィザード画面に必要な情報を入力して、トポロジ用のドメインを作成および構成します。
ノート:
この手順を使用して既存のドメインを拡張できます。この手順の説明では要件が満たされない場合は、その要件に応じた選択を行うか、サポート・ドキュメントで追加の詳細を参照してください。
構成タイプとドメイン・ホームの場所の選択
「構成タイプ」画面を使用して、ドメイン・ホーム・ディレクトリの場所(Oracleホーム・ディレクトリの外部が最適)を選択します。
ドメイン・タイプおよびドメインのホーム・ディレクトリを指定するには:
- 「構成タイプ」画面で、「新規ドメインの作成」を選択します。
- 「ドメインの場所」フィールドで、ドメイン・ホームのディレクトリを指定します。
この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の構成タイプに関する項を参照してください。
Oracle WebCenter Contentの構成テンプレートの選択
「テンプレート」画面では、「製品テンプレートを使用してドメインを作成」が選択されていることを確認し、次のテンプレートを選択します。
-
Oracle Universal Content Management - Inbound Refinery - 14.1.2.0.0[wccontent]
-
Oracle Universal Content Management - Content Server - 14.1.2.0.0[wccontent]
このテンプレートを選択すると、次の項目が依存関係として自動的に選択されます。
-
Oracle Enterprise Manager - 14.1.2.0.0[em]
-
Oracle JRF - 14.1.2.0.0[oracle_common]
-
WebLogic Coherenceクラスタの拡張 - 14.1.2.0.0 [wlserver]
-
-
Oracle WebCenter Enterprise Capture - 14.1.2.0.0 [wccapture]
-
Oracle WebCenter Content - Web UI - 14.1.2.0.0 [wccontent]
-
Oracle WebCenter Content: Imaging 14.1.2.0.0 [wcimaging]
ヒント:
この画面のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のテンプレートに関する項を参照してください。
高可用性オプションの構成
この画面を使用して、高可用性に影響するサービス移行と永続性の設定を構成します。
この画面は、自動サービス移行または永続ストア(あるいは両方)を使用するクラスタを作成すると最初に表示され、構成ウィザードを使用してドメインに追加した後続のすべてのクラスタは、選択したHAオプションを自動的に適用します。
自動サービス移行の有効化
「自動サービス移行の有効化」選択すると、固定されたサービスをフェイルオーバー用の正常な管理対象サーバーに自動的に移行できます。自動サービス移行およびクラスタ・リースに必要な移行可能ターゲット定義が構成されます。次のクラスタ・リースのオプションのいずれかを選択します。
-
データベース・リーシング - 管理対象サーバーは、リースに有効なJDBCシステム・リソースの表を使用します。自動移行データ・ソースに有効なJDBCシステム・リソースがある必要があります。このオプションを選択すると、移行ベースがデータベースに構成され、構成ウィザードによって自動移行のデータ・ソースも自動的に構成されます。Oracle RACなどの高可用性データベースがある場合、リーシング情報を管理するには、サーバー移行用のデータベースを構成します。
-
コンセンサス・リーシング - 管理対象サーバーのメモリー内にリース情報が保持されます。ノード・マネージャを使用して、クラスタの管理対象サーバーを制御します。(移行可能な(または移行可能対象をホストできる)すべてのサーバーにノード・マネージャを関連付ける必要もあります。)このオプションを選択すると、構成ウィザードによって移行ベースがコンセンサスに構成されます。
リースの詳細は、「リース」を参照してください。
自動サーバー移行の詳細は、「サーバー移行」を参照してください。
JTAトランザクション・ログ永続性
-
デフォルトの永続ストア - サーバーのJTAトランザクション・ログ・ストアデをフォルトのファイル・ストアに構成します。
-
JDBC TLogストア - サーバーのJTAトランザクション・ログ・ストアデをJDBCストアに構成します。
「JDBC TLogストア」を選択することをお薦めします。構成を完了すると、JDBC永続性ストアがトランザクション・ログに設定されたクラスタを持つことになります。
JMSサーバー永続性
永続的なJMSストアは、永続メッセージ・データと恒久サブスクライバを格納するための物理的なリポジトリです。ディスクベースのファイル・ストアにも、JDBC対応データベースにもなります。JMSファイル・ストアは、メモリーを使い果たした場合のディスクへのメッセージのページングに使用できます。
-
JMSファイル・ストア - JMSファイル・ストアを使用するようにコンポーネントを構成します。このオプションを選択すると、「拡張構成」画面で「ファイル・ストア」を選択して、必要に応じて設定を変更できます。「ファイル・ストア」画面で、ファイル・ストア名、ディレクトリおよび同期書込みポリシーを設定できます。
-
JMS JDBCストア - すべてのJMSサーバーに対してJDBCストアを使用するようにコンポーネントを構成します。構成を完了すると、クラスタおよびJDBC永続ストアがJMSサーバーに構成されたクラスタを持つことになります。
アプリケーション・ホームの場所の選択
「アプリケーションの場所」画面を使用して、ドメインに関連付けられたアプリケーションの格納場所(アプリケーション・ホーム・ディレクトリとも呼ばれる)を選択します。
アプリケーション・ホームの場所は、Oracle Fusion Middlewareの理解のOracle Fusion Middlewareの主要ディレクトリのディレクトリ構造に従って、Oracleホーム・ディレクトリの外に配置することをお薦めします。このディレクトリ構造は、ソフトウェアのアップグレードや再インストールが必要になった場合に問題が発生しないようにするのに役立ちます。
アプリケーション・ホーム・ディレクトリの詳細は、「アプリケーション・ホーム・ディレクトリについて」を参照してください。
この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成のアプリケーションの場所を参照してください。
管理者アカウントの構成
「管理者アカウント」画面を使用して、ドメインに対するデフォルトのWebLogic管理者アカウントのユーザー名とパスワードを指定します。
この画面で入力したユーザー名およびパスワードをノートにとっておくことをお薦めします。これらの資格証明は後でドメインの管理サーバーを起動して接続する際に必要になります。
ドメイン・モードとJDKの指定
「ドメイン・モードおよびJDK」画面を使用して、本番環境のドメイン・モードおよびJava Development Kit (JDK)を指定します。
「ドメイン・モードおよびJDK」画面では、次の操作を実行します。
-
「ドメイン・モード」フィールドで、「本番」を選択します。
ノート:
WebLogic Server 14.1.2.0.0では、「本番」モードを選択すると、WebLogic Serverは「保護された本番」のセキュリティ構成の一部を自動的によりセキュアな値に設定します。ただし、手動の構成を必要とする特定のセキュリティ構成(SSL/TLSなど)があります。『Oracle WebLogic Serverセキュリティの管理』の保護された本番モードの使用に関する項を参照してください。
よりセキュアなデフォルト設定を無効にする場合は、「セキュア・モードの無効化」を選択できます。こうすると、非SSLリスニング・ポートが有効になります。
一般的に保護された本番モードのよりセキュアなデフォルト設定を保持するが、ドメインでデフォルトで有効にするポート(リスニング・ポート、SSLリスニング・ポートまたは管理ポート)を変更する場合は、次の操作を実行できます。- 「セキュア・モードの無効化」の選択は解除したままにします
- 「ドメインのデフォルト・ポートの有効化または無効化」で、デフォルトのポート選択を変更します
詳細は、『Oracle WebLogic Server本番環境の保護』のドメイン・モードがデフォルトのセキュリティ構成に与える影響の理解に関する項を参照してください。
-
「JDK」フィールドで、Oracle HotSpot JDKを選択します。
JDBCデータ・ソースの指定
この画面では、JDBCデータ・ソースを指定します。
JDBCデータ・ソースのテスト
この画面では、前の画面で構成したデータ・ソース接続をテストします。
ノート:
データベース接続をテストするには、接続先データベースが稼働中である必要があります。ここで接続をテストしない場合は、データ・ソースを選択せずに、「次へ」をクリックして続行します。「ステータス」列に示される緑色のチェック・マークは、テストが成功したことを表します。問題が発生した場合は、この画面の「接続結果ログ」セクションに示されるエラー・メッセージを確認し、問題を修正してから接続テストを再試行してください。
- テストするデータ・ソースの横にあるチェック・ボックスを選択します。
- 「選択された接続のテスト」を選択します。
- テストが成功した場合は、「次へ」をクリックします。失敗した場合は、「戻る」をクリックし、詳細を修正して再テストします。
データベース構成タイプの指定
「データベース構成タイプ」画面を使用して、データベースとデータベース・スキーマの詳細を指定します。
「データベース構成タイプ」画面で、「RCUデータ」を選択します。このオプションでは、構成ウィザードに対して、データベースおよびサービス表(STB)スキーマに接続し、ドメインの構成に必要なスキーマのスキーマ情報を自動的に取得するように指示します。
ノート:
この画面で「手動構成」を選択した場合は、次の画面でスキーマのパラメータを手動で入力する必要があります。
Autonomous Transaction Processingデータベース(Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)およびAutonomous Transaction Processing共有(ATP-S)の両方)の場合、「RCUデータ」オプションのみを選択する必要があります。
「RCUデータ」を選択したら、次のフィールドに詳細を指定します。
フィールド | 説明 |
---|---|
ホスト名 |
データベースをホストするサーバーの名前を入力します。 例: |
DBMS/サービス |
データベースのDBMS名(サービス・タイプ・ドライバを選択している場合はサービス名)を入力します。 例: |
ポート |
データベースがリスニングするポート番号を入力します。 例: |
スキーマ所有者 スキーマ・パスワード |
データベースのサービス表スキーマに接続するためのユーザー名とパスワードを入力します。これは、RCUの「スキーマ・パスワード」画面でサービス表コンポーネントに入力したスキーマ・ユーザー名とパスワードです(スキーマのパスワードの指定を参照)。 デフォルトのユーザー名は |
Autonomous Transaction Processingデータベース(Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)とAutonomous Transaction Processing共有(ATP-S)の両方)の場合、接続URL文字列オプションのみを使用して接続資格証明を指定し、「Autonomous Transaction Processingデータベースの接続資格証明」で説明されている次の形式で接続文字列を入力します。
データベース接続情報の指定を完了したら、「RCU構成の取得」をクリックします。「接続結果ログ」の次の出力は、操作が成功したことを示しています。
Connecting to the database server...OK Retrieving schema data from database server...OK Binding local schema components with retrieved data...OK Successfully Done.
RCUの実行時にインストールされるスキーマの詳細は、リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成のサービス表スキーマについてを参照してください。
『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のデータベース構成タイプに関する項を参照してください。
JDBCコンポーネント・スキーマ情報の指定
「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面を使用してデータベース・スキーマの詳細を指定します。
「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面に示される値が、すべてのスキーマに対して適切であることを確認します。前の画面で「RCUデータ」を選択した場合、スキーマ表はすでに適切に移入されている必要があります。
Autonomous Transaction Processingデータベース(Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)とAutonomous Transaction Processing共有(ATP-S)の両方)の場合、「接続URL文字列」オプションのみを使用して接続資格証明を指定し、次の形式で接続文字列を入力します:
@TNS_alias?TNS_ADMIN=<path of the wallet files, ojdbc.properties, and tnsnames.ora>
接続文字列で、tnsnames.ora
にあるデータベース・サービス名としてのTNS_alias
と、TNS_ADMIN
プロパティを、ウォレット・ファイルojdbc.properties
およびtnsnames.ora
の場所に渡す必要があります。
Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースの接続文字列の例:
@dbname_tp?TNS_ADMIN=/users/test/wallet_dbname/
Autonomous Transaction Processing共有(ATP-S)データベースの接続文字列の例:
@dbname_tp?TNS_ADMIN=/users/test/wallet_dbname/
高可用性環境の場合は、Oracle RACデータベースのデータ・ソース構成に関する追加情報について、『高可用性ガイド』の次の項を参照してください。
この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のJDBCコンポーネント・スキーマに関する項を参照してください。
JDBC接続のテスト
「JDBCコンポーネント・スキーマ・テスト」画面を使用してデータ・ソース接続をテストします。
「ステータス」列に示される緑色のチェック・マークは、テストが成功したことを表します。問題が発生した場合は、この画面の「接続結果ログ」セクションに示されるエラー・メッセージを確認し、問題を修正してから接続テストを再試行してください。
デフォルトでは、スキーマの作成時に指定したパスワードが、各スキーマ・コンポーネントのスキーマ・パスワードです。
この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成のJDBCコンポーネント・スキーマ・テストを参照してください。
資格証明の入力
「資格証明」画面では、ドメイン内の各キーの資格証明を設定します。
- キーに使用するユーザー名を入力します。
- キーに使用するパスワードを入力します。
- 「次へ」を選択します。
拡張構成の選択
「拡張構成」画面を使用して、ドメイン構成を完了します。
「拡張構成」画面で、次を選択します。
-
管理サーバー
管理サーバーのリスニング・アドレスを適切に構成するために必要です。
-
ノード・マネージャ
ノード・マネージャを構成するために必要です。
-
トポロジ
WebCenter Content管理対象サーバーを構成するために必要です。
オプションで、他の使用可能なオプションを必要なインストール環境に応じて選択します。このガイドのステップは、標準インストール・トポロジについて説明していますが、異なる方法をとることも選択できます。インストール要件がこのガイドの範囲外の追加オプションに及ぶ場合は、そのオプションを構成するための追加画面が表示されることがあります。構成ウィザードのすべての画面の詳細は、構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成の構成ウィザードの画面を参照してください。
管理サーバーのリスニング・アドレスの構成
「管理サーバー」画面を使用して「リスニング・アドレス」を選択し、管理サーバー・ポートを構成します。
ノート:
デフォルトのポート値は、ドメインの構成方法によって異なります。「SSLリスニング・ポートの有効化」はデフォルトで有効ですが、デフォルト値は変わる可能性があります。デフォルト値のリストについては、「製品およびコンポーネント別のポート番号」を参照してください。
- 管理サーバーの名前を入力します。「名前」フィールドはnullまたは空にできず、特殊文字を含めることはできません。
- 「リスニング・アドレス」の横にあるドロップダウン・リストを選択し、管理サーバーが存在するホストのIPアドレスを選択するか、単一のIPアドレスにマップされたシステム名またはDNS名を使用します。
「すべてのローカル・アドレス」
を使用しないでください。 - ポート設定を確認します。ドメイン・タイプが「本番」に設定されている場合、「SSLリスニング・ポートの有効化」オプションがデフォルトで有効になります。「管理サーバー」にサーバー・グループは指定しないでください。
ノート:
ポート値は必要に応じて変更できますが、一意である必要があります。異なるポートに同じポート番号が使用されている場合は、構成ウィザードの次のステップに移動できません。
詳細は、構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成のリスニング・アドレスの指定を参照してください。
ノート:
ブラウザを使用して、インターネット・プロトコル・バージョン6 (IPv6) URLにアクセスします。グローバルIPv6アドレスを入力して、ドメインを作成およびURLにアクセスする必要があります。(ローカルIPv6アドレスは使用しないでください。)ノード・マネージャの構成
「ノード・マネージャ」画面を使用して、構成するノード・マネージャのタイプおよびノード・マネージャ資格証明を選択します。
ノード・マネージャのタイプには「ドメインごとのデフォルトの場所」を選択し、ノード・マネージャの資格証明を指定します。
この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成のノード・マネージャを参照してください。
ノード・マネージャ・タイプの詳細は、『Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』のノード・マネージャに関する項を参照してください。
Oracle WebCenter Contentの管理対象サーバーの構成
「管理対象サーバー」画面で、新しい管理対象サーバーを作成し、構成します。
これらのサーバー名は、このドキュメントの残りの例および手順で引用されるため、別の名前を選択した場合は、必要に応じて読み替えてください。
ヒント:
この画面のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の管理対象サーバーに関する項を参照してください。
WebCenter Contentのクラスタの構成
「クラスタ」画面を使用して、新規クラスタを作成します。
「クラスタ」画面で、次のように操作します。
- 「追加」をクリックします。
- 「クラスタ名」フィールドで
SOA_cluster1
を指定します。 - 「クラスタ・アドレス」フィールドは、空白のままにしておきます。
前のステップを繰り返して、さらに3つのクラスタcpt_cluster1
、ibr_cluster1
およびwccui_cluster1
を作成します。
デフォルトでは、クラスタ内のサーバー・インスタンスは、ユニキャストを使用して相互に通信します。マルチキャストを使用するようにクラスタの通信を変更する場合は、『Oracle WebLogic Serverクラスタの管理』のユニキャストまたはマルチキャストを選択する際の考慮事項に関する項を参照してください。
この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成のクラスタを参照してください。
サーバー・テンプレートの定義
高可用性設定のために動的クラスタを作成する場合は、「サーバー・テンプレート」画面を使用して1つ以上のサーバー・テンプレートをドメイン用に定義します。
ノート:
デフォルトのポート値は、ドメインの構成方法によって異なります。「SSLリスニング・ポートの有効化」はデフォルトで有効ですが、デフォルト値は変わる可能性があります。デフォルト値のリストについては、「製品およびコンポーネント別のポート番号」を参照してください。
- 「追加」をクリックして
new_ServerTemplate_1
を作成します。サーバー・テンプレート名は、追加のサーバー・テンプレートが追加されるとき自動的に増分されます(new_ServerTemplate_2
)。 - 「セキュア本番モード」で、「SSLポートの有効化」オプションが選択されていることを確認します。デフォルトのSSLリスニング・ポートは、新しいサーバー・テンプレートを追加しても自動的に増分されません。デフォルトを「リスニング・ポートの有効化」に変更できますが、SSLを有効にするためにデフォルトを保持することをお薦めします。リスニング・ポートを有効にすると、SSLリスニング・ポートが無効になります。
ノート:
ポート値は、1から65535の範囲の整数を使用して必要に応じて変更できますが、一意である必要があります。異なるポートに同じポート番号が使用されている場合は、ポートの競合エラーが発生し、サーバーを起動できなくなります。
- 管理ポートは、追加のサーバー・テンプレートを追加しても増分されません。
ノート:
リスニング・ポートが無効になっている場合は、数字ではなく
Disabled
が表示されます。
高可用性設定用の動的クラスタを作成するステップは、高可用性ガイドの動的クラスタの使用を参照してください。
動的サーバーの構成
高可用性設定のために動的クラスタを作成する場合は、「動的サーバー」画面を使用して動的サーバーを構成します。
動的クラスタを構成しない場合は、「次」をクリックしてドメインの構成を続行します。
ノート:
動的クラスタを作成するときは、「マシン名マッチング式」を割り当てた後、動的クラスタ用のマシンを作成する必要がないことに注意してください。高可用性設定用の動的クラスタを作成するには、『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』の動的クラスタの使用に関する項を参照してください。
クラスタへのWebCenter Content管理対象サーバーの割当て
「サーバーのクラスタへの割当」画面を使用して、管理対象サーバーを新しい構成済クラスタに割り当てます。構成済クラスタとは、手動で構成したクラスタのことです。動的クラスタ(1つのサーバー・テンプレートに基づく1つ以上の生成済サーバー・インスタンスを含むクラスタ)を構成する場合は、この画面を使用しません。
構成済クラスタおよび動的クラスタの用語の詳細は、Oracle WebLogic Serverの理解の動的クラスタについてを参照してください。
「サーバーのクラスタへの割当」画面で、次の操作を実行します。
この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成のクラスタへのサーバーの割当を参照してください。
Coherenceクラスタの構成
「Coherenceクラスタ」画面を使用してCoherenceクラスタを構成します。
Coherenceクラスタのリスニング・ポートとして、デフォルトのポート番号のをそのまま使用します。構成後、Coherenceクラスタがドメインに自動的に追加されます。
ノート:
ユニキャスト・リスニング・ポートを0
に設定すると、管理対象サーバー・ポート番号のオフセットが作成されます。オフセットは5000
で、管理対象サーバーのポート番号として割当て可能な最大許容値は65535
ではなく、60535
です。
Coherenceライセンス情報については、ライセンス情報のOracle Coherence製品に関する項を参照してください。
新しいWebCenter Contentマシンの作成
「マシン」画面を使用して、ドメイン内に新規マシンを作成します。ノード・マネージャがサーバーを起動および停止するには、マシンが必要です。
高可用性環境を作成する際に目的のトポロジで必要になるマシンのリストがわかっているときには、この項の手順を実行して、この時点ですべてのマシンを作成できます。スケール・アウトのステップの詳細は、『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』のオプションのスケール・アウト・ステップに関する項を参照してください。
ノート:
既存のドメインを拡張している場合は、既存のマシンにサーバーを割り当てることもできます。新しいマシンが不要な場合は、マシンを作成する必要はありません。
この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成のマシンを参照してください。
WebCenter Contentマシンへのサーバーの割当て
「サーバーのマシンへの割当」画面を使用して、作成したばかりの新しいマシンに管理サーバーと管理対象サーバーを割り当てます。
「サーバーのマシンへの割当」画面で次の操作を実行します。
この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成のマシンへのサーバーの割当を参照してください。
構成の指定内容の確認とドメインの構成
「構成サマリー」画面に、これから作成するドメインの詳細な構成情報が表示されます。
画面上の各項目を検討し、情報が正しいことを確認します。変更するには、「戻る」ボタンをクリックするか、ナビゲーション・ペインの画面を選択していずれかの画面に戻ります。ドメインの作成は、「作成」をクリックするまで開始されません。
この画面上のオプションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の構成サマリーに関する項を参照してください。
サーバーの起動
構成の完了後、ノード・マネージャを起動してから、WebLogic管理サーバーと管理対象サーバーを起動します。
ノート:
既存のセキュリティ設定によっては、保護された本番モードが有効になっているドメインを起動および管理する前に、追加の構成を実行する必要がある場合があります。具体的には、管理サーバーおよび管理対象サーバーの起動時にパラメータを追加する必要があります。詳細は、「保護された本番モードの使用」『Oracle WebLogic Serverセキュリティの管理』を参照してください。
ドメイン管理に使用する追加のツールの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle Fusion Middlewareの管理ツールの概要に関する項を参照してください。
ノード・マネージャの起動
-
-
(UNIX)
DOMAIN_HOME/bin
ディレクトリに移動します。 - (Windows)
DOMAIN_HOME\bin
ディレクトリに移動します。
-
-
次のコマンドを入力します。
-
(UNIX)
nohup
とnm.out
をサンプル出力ファイルとして使用して、次のようにします。nohup ./startNodeManager.sh >
LOG_DIR
/nm.out&ここで、
LOG_DIR
は、ログ・ファイルを格納するディレクトリの場所になります。 -
(Windows)
startNodeManager.cmd
ノート:
Windowsオペレーティング・システムでは、ノード・マネージャをスタートアップ・サービスとして、ノード・マネージャを構成することをお薦めします。これによって、システムが再起動されるたびに、ノード・マネージャが自動で起動されます。
Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理の起動サービスとしてのノード・マネージャの実行を参照してください。
-
管理サーバーの起動に関する項
この項の手順では、WLSTコマンド行またはスクリプトを使用して管理サーバーを起動する方法を説明します。Oracle Fusion Middleware ControlおよびOracle WebLogic Serverリモート・コンソールを使用することもできます。『Oracle Fusion Middlewareの管理』の管理サーバーと管理対象サーバーおよびノード・マネージャの起動と停止に関する項を参照してください。
ノート:
保護された本番モードを使用する場合は、管理サーバーを起動するための追加パラメータを指定する必要があります。『Oracle WebLogic Serverセキュリティの管理』のWLSTを使用した管理サーバーへの接続に関する項を参照してください。
- (オプション) 本番モードを使用する場合、管理サーバーを起動する前にboot.propertiesファイルを作成し、必要な権限を提供できます。このファイルを作成すると、管理サーバーの起動時にユーザー名とパスワードを指定する必要性を回避できます。詳細は、Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理の管理サーバー用の起動アイデンティティ・ファイルの作成に関する項を参照してください。
-
DOMAIN_HOME
/bin
ディレクトリに移動します。 -
次のコマンドを入力します。
-
(UNIX)
./startWebLogic.sh
-
(Windows)
startWebLogic.cmd
ドメインの作成時に「ドメイン・モードおよびJDK」画面で「本番モード」を選択し、オプションのboot.propetiesファイルを作成しなかった場合は、「管理者アカウント」画面の指示に従って、管理者ユーザー・ログイン資格証明のプロンプトが表示されます。
-
- ブラウザを開き、管理サーバーが起動して稼働中であることを確認します。デフォルトのポート値は、ドメインの構成方法によって異なります。「SSLリスニング・ポートの有効化」はデフォルトで有効ですが、デフォルト値は変わる可能性があります。デフォルト値のリストについては、「製品およびコンポーネント別のポート番号」を参照してください。
https://<Host_Name>:<port>
- ドメインのすべてのサーバーでポート値が一意であることを確認します。WebLogicリモート・コンソールから、各管理対象サーバーの「ローカル管理ポートのオーバーライド」フィールドを確認し、それぞれの値が一意であることを確認できます。1つ以上のポートが同じ値を使用している場合は、管理対象サーバーを起動する前にそれらを変更する必要があります。ポート値の変更の詳細は、Oracle WebLogicリモート・コンソールの管理サーバーへの接続を参照してください。
ノート:
WebLogic Server管理コンソールが削除されました。同等の機能を使用するには、WebLogicリモート・コンソールを使用する必要があります。詳細は、Oracle WebLogicリモート・コンソールを参照してください。管理対象サーバーの起動
セキュア製品モードに設定されていないWebLogic管理対象サーバーを起動するには、startManagedWebLogic
スクリプトを使用します。
-
(UNIX)
NEW_DOMAIN_HOME/bin/startManagedWebLogic.sh managed_server_name
-
(Windows)
NEW_DOMAIN_HOME\bin\startManagedWebLogic.cmd managed_server_name
ノート:
保護された本番モードを使用する場合は、管理対象サーバーを起動するための追加パラメータを指定する必要があります。『Oracle WebLogic Serverセキュリティの管理』の起動スクリプトを使用した管理対象サーバーの起動に関する項を参照してください。
Oracle WebCenter Content管理対象サーバーの場所(URL)
管理対象サーバーを起動した後、このトピックを使用して、Oracle WebCenter Content管理対象サーバーの場所を参照します。
サーバー | URL |
---|---|
WebCenter Content |
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WebCenter Contentユーザー・インタフェース |
|
Inbound Refinery |
|
Capture |
|
WebCenter Content: Imaging |
|
構成の確認
すべての構成ステップの完了後、ドメインが適切に構成されていることを確認する追加ステップを実行できます。
ドメインが適切に構成されていることを確認するには、「追加ドメイン構成タスクの実行」を参照してください。
Inbound Refineryの設定の構成(単一ノード)
Inbound Refinery管理対象サーバーを起動したら、インストール後の構成画面で設定を構成します。ほとんどの場合、デフォルト設定をそのまま使用できます。
Inbound Refineryの構成ページ
Inbound Refinery構成ページの説明を使用して、「Inbound Refineryの設定の構成(単一ノード)」の構成ステップを完了します。
次の表は、Inbound Refinery構成ページのフィールドの説明です。
フィールド | 説明 |
---|---|
Inbound Refineryのインスタンス・フォルダ | Inbound RefineryのOracleインスタンス・ディレクトリへの絶対パス。デフォルトはDomainHome/ucm/ です。Inbound RefineryのデフォルトのOracleインスタンス・ディレクトリは、ORACLE_HOME/user_projects/domains/DomainHome/ucm/ibr です。コンテンツ・サーバー・インスタンスのフォルダ階層内の最上位のフォルダはibr です。
Oracleインスタンス・ディレクトリへのパスは、Inbound RefineryインスタンスのIntradocDir変数の値です。このディレクトリ・パスは、この管理対象サーバーまたはノードに固有のものにすることをお薦めします。アップグレードする可能性があるインストールの場合は、Oracleインスタンス・ディレクトリの場所をOracle WebLogic Serverのドメイン・ディレクトリとインストール・ディレクトリ以外のディレクトリに変更することをお薦めします。 |
ネイティブ・ファイル・リポジトリの場所 | 変換ジョブを処理の間格納するディレクトリ。ジョブを変換して、Content Serverがそれを選択したら、このディレクトリからは削除されます。このパスを変更する必要はありません。 |
Webレイアウト・フォルダ | Inbound Refinery WebインタフェースのURL。このパスを変更する必要はありません。 |
開始メニュー・アクションの登録 | 開始メニュー・アクションを登録するかどうか。 |
サーバーのソケット・ポート | 最上位レベルのサービスを呼び出すためのポートの番号。
Inbound Refineryから元のContent Serverへプロバイダを設定し直すために、デフォルトをそのままにしておくことができます。 「サーバーのソケット・ポート」値5555 、または未使用のポート番号に変更します。
このフィールドの値を変更すると、 ノート: Inbound Refineryを使用するには、「サーバーのソケット・ポート」を正しく設定する必要があります。ノート: ノード・マネージャおよびInbound Refineryにおけるデフォルトのポート番号は5555 です。同じサーバー上で両方が実行される場合、ノード・マネージャまたはInbound Refineryに異なるポート番号を構成する必要があります。
|
受信ソケット接続アドレス・セキュリティ・フィルタ |
Inbound Refineryによるアクセスを、指定のIPアドレスを持つ1台以上のコンピュータに制限します。 コンテンツ・サーバーからのアクセスを有効にするには、このフィールドに値を入力します。たとえば: 127.0.0.1|0:0:0:0:0:0:0:1|your.server.IP.address この値は、Inbound RefineryのIPアドレスではなく、Inbound Refineryにジョブを送信するコンテンツ・サーバー・インスタンス(単数または複数)のIPアドレスです。(テストまたはデモ環境では、これらのIPアドレスは同じである場合があります。) このフィールドでは、「10.*.*.*」のようにワイルドカードを使用できます。この値は、DomainHome/ucm/ibr/config/config.cfgでSocketHostAddressSecurityFilterを設定し、Inbound Refineryを再起動すれば変更できます。 ノート: Inbound Refineryを使用するには、「受信ソケット接続アドレス・セキュリティ・フィルタ」値を正しく設定する必要があります。 |
WebサーバーのHTTP/HTTPSアドレス | Webサーバーの名前。(HttpServerAddressプロパティ)。 |
WebAddress Is HTTPS | SSLが有効になっているサーバーの場合、WebサーバーのURLがHTTPSで始まるかどうかを示します。 |
Inbound RefineryのURL接頭辞 | Inbound Refineryインスタンスの相対URL。 |
コンテンツ・サーバーのインスタンス名 | Inbound Refineryインスタンス名。 |
コンテンツ・サーバーのインスタンス・ラベル | Inbound Refineryに表示されるインスタンス名。 |
サービス・インスタンスの説明 | Inbound Refineryインスタンスの説明 |
WebCenter Content設定の構成
Content Serverのインストール後構成のページのWebCenter Content構成を完了する必要があります。
http://managedServerHost:managedServerPort/cs
)、WebCenter Contentの構成ページが表示されますノート:
ドメイン管理者がWebCenter Content 管理対象サーバーに最初にサインインするユーザーでないと、構成を完了できません。管理の詳細は、『Oracle WebCenter Contentの管理』の「概要」を参照してくださいWebCenter Contentの構成を完了するには:
WebCenter Contentの構成ページ
WebCenter Contentの構成を完了するにはWebCenter Content構成ページの各フィールドに値を入力するか、確認します。
「WebCenter Contentの設定の構成」のステップを完了する際に、これらのフィールドの説明を使用できます。
フィールド | 説明 |
---|---|
コンテンツ・サーバーのインスタンス・フォルダ | WebCenter ContentのOracleインスタンス・ディレクトリへの絶対パス。デフォルトはDomainHome/ucm/ です。Inbound RefineryのデフォルトのOracleインスタンス・ディレクトリは、ORACLE_HOME/user_projects/domains/DomainHome/ucm/cs です。コンテンツ・サーバー・インスタンスのフォルダ階層内の最上位のフォルダはcs です。
Oracleインスタンス・ディレクトリへのパスは、WebCenter ContentインスタンスのIntradocDir変数の値です。このディレクトリ・パスは、この管理対象サーバーまたはノードに固有のものにすることをお薦めします。アップグレードする可能性があるインストールの場合は、Oracleインスタンス・ディレクトリの場所をOracle WebLogic Serverのドメイン・ディレクトリとインストール・ディレクトリ以外のディレクトリに変更することをお薦めします。 |
ネイティブ・ファイル・リポジトリの場所 | WebCenter Contentにチェックインされるネイティブ・コンテンツを格納するボールト・ディレクトリのパス。 |
Webレイアウト・フォルダ | ネイティブ・ファイルおよび代替ファイルのWeb表示可能レンディションを格納するためのWebレイアウト・ディレクトリへのパス。 |
開始メニュー・アクションの登録 | 開始メニュー・アクションを登録するかどうか。 |
コンテンツ・サーバーの新規インスタンス | WebCenter Contentインスタンスが新規かどうか。 |
サーバーのソケット・ポート | 最上位レベルのサービスを呼び出すためのポートの番号。デフォルト: 5555 Inbound Refineryから元のContent Serverへプロバイダを設定し直すために、デフォルトをそのままにしておくことができます。 このフィールドの値を変更すると、 |
受信ソケット接続アドレス・セキュリティ・フィルタ |
指定したIPアドレスのコンピュータへのWebCenter Contentアクセスを制限します。 このフィールドのデフォルト値は、ローカル・ホストのIPアドレスです( パイプ( | )で区切って、複数のIPアドレスを指定できます。パイプ文字の両側には空白を入れないでくださいたとえば: 127.0.0.1|0:0:0:0:0:0:0:1|your.server.IP.address このフィールドではワイルドカードを使用できます。0個以上の文字には*、任意の1文字には?を使用します。(たとえば、10.10.3.*) 通常、「IPアドレス・フィルタ」フィールドのみ(一般的)、または「ホスト名フィルタ」フィールドを使用し、両方は使用しません。 |
WebサーバーのHTTP/HTTPSアドレス | Webサーバーの名前。(HttpServerAddress プロパティ)。
|
WebAddress Is HTTPS | SSLが有効になっているサーバーの場合、WebサーバーのURLがHTTPSで始まるかどうかを示します。 |
Inbound RefineryのURL接頭辞 | Inbound Refineryインスタンスの相対URL。 |
コンテンツ・サーバーのインスタンス名 | Inbound Refineryインスタンス名。 |
コンテンツ・サーバーのインスタンス・ラベル | Inbound Refineryに表示されるインスタンス名。 |
サービス・インスタンスの説明 | Inbound Refineryインスタンスの説明 |
自動採番が有効 | WebCenter Contentインスタンスの自動採番が有効かどうか。 |
自動採番接頭辞 | 複数のWebCenter Contentインスタンス間での競合を避けるための、WebCenter Contentインスタンス番号の一意の接頭辞(「自動採番接頭辞」システム・プロパティ)。 |
全文検索オプション | 全文検索の検索エンジン:
なし: Oracle Content Serverインスタンスによって、検索エンジンとしてDATABASE.METADATAが使用されます。 内部: Oracle Databaseを使用する場合、WebCenter Contentインスタンスでは、OracleTextSearchがシステム・データベースとともに使用されます。Microsoft SQL Serverを使用する場合、DATABASE.FULLTEXTが使用されます。 外部: Oracle Content Serverインスタンスによって、OracleTextSearchがOracle Database (システム・データベースではない)の外部プロバイダとともに使用されます。このオプションを選択する場合は、「外部データ・ソース」フィールドにデータ・ソース名を入力する必要があります。 |
外部データ・ソース | データ・ソースの名前。Repository Creation Utility (RCU)で作成したOCSSEARCHスキーマを使用してOracle WebLogic Serverに作成し、管理対象サーバーにターゲット指定する必要があります。 |
Imagingの構成の完了
Oracle WebLogic Serverドメインで、Oracle WebCenter Content: Imagingの初期構成を完了できます。
この項では、Imagingの構成を完了するステップについて説明します。
Imagingの初期構成の完了
Imagingの構成を完了する前に、システムでOracle WebCenter Contentをインストールし、構成しておく必要があります。ImagingはWebCenter Contentをリポジトリとして使用します。
Imagingシステムは、WebCenter Content 14c (14.1.2.0.0)をそのドキュメント・リポジトリとして使用します。WebCenter Contentの構成の詳細は、「WebCenter Contentドメインの構成」を参照してください。
ノート:
本番システムでは、Oracle WebCenter Contentアプリケーションは、デフォルト構成の一部であるOracle WebLogic Server組込みのLightweight Directory Application Protocol (LDAP)サーバーではなく、外部LDAP認証プロバイダを使用します。Imagingのアイデンティティ・ストアを外部LDAP認証プロバイダと再関連付けする場合は、まずこの関連付けを行い、その後にImaging管理対象サーバーの構成を完了して、それをWebCenter Content 14c (14.1.2.0.0)リポジトリに接続する方が簡単です。詳細は、「アイデンティティ・ストアと外部LDAP認証プロバイダの再関連付け」を参照してください。
Imaging管理対象サーバーに最初にログインしたユーザーが、サーバー全体のセキュリティとともにプロビジョニングされます。このユーザーが初めてログインすると、Imagingには1つ以上のリポジトリに接続するように構成したり、オプションでワークフロー・サーバーに接続するように構成するなど、構成を完了するためのユーザー・インタフェースが表示されます。
Imagingセキュリティを初期化する前にDefaultSecurityGroup
MBeanに値が指定されている場合、最初のユーザーがログインすると、ログインしたユーザーとともに指定したグループにも完全な管理権限が割り当てられます。
Imagingの構成を完了するには、システムに適用されるタスクをすべて実行する必要があります。
Imaging用のWebCenter Contentリポジトリの構成
WebCenter Content 14c (14.1.2.0.0)をImaging用のリポジトリとして構成できます。リポジトリ接続を確立しないかぎり、コンテンツをImagingシステムにインポートまたはアップロードできません。
Imagingと併用するためのWebCenter Contentの構成
WebCenter Content 14c (14.1.2.0.0)は、Oracle WebCenter Contentとともにインストールされます。WebCenter Content管理対象サーバーとImaging管理対象サーバーが同じホスト・マシン上のOracle WebLogic Serverドメインに構成されている場合、WebCenter Content 14c (14.1.2.0.0)は、Imagingと併用するように自動的に構成されます。
WebCenter Contentが、Imagingによって後から拡張されたドメインにインストールされている場合、WebCenter Content管理対象サーバーを次に再起動するまで、WebCenter ContentはImagingと併用するように再構成されません。この場合は、まずWebCenter Contentを再起動してから、「WebCenter Contentリポジトリへの接続」の説明に従ってImaging WebクライアントからOracle WebCenter Content Serverに接続する必要があります。
WebCenter ContentとImagingの管理対象サーバーが異なるマシン上で実行されるように構成されている場合は、Imagingを構成してもWebCenter Contentはそれと併用されるように構成されません。この場合、手動構成ステップに従って、WebCenter Contentを構成する必要があります。
- 「管理対象サーバーの起動」の説明に従って、WebCenter Content管理対象サーバーを起動します。
- コンテンツ・サーバーにアクセスします。
IpmRepository
コンポーネントを有効にします。
コンテンツ記憶域用のファイル・ストア・プロバイダの構成
管理者は、Content Server14c (14.1.2.0.0)のファイル・ストア・プロバイダを構成することにより、コンテンツ・サーバー内でのファイルの保管および管理の場所と方法を制御できます。ファイル・ストア・プロバイダを使用すると、すべてのコンテンツを単一のファイル・システムに保存するのではなく、複数のファイル・システムにも単一のデータベース内にも保存できます。WebCenter Contentのインストールと構成により、ファイル・ストア・プロバイダ・コンポーネントがデフォルトでインストールされ、有効になっています
Imagingの場合、デフォルトのファイル・ストア・プロバイダではなく、使用するファイル・ストア・プロバイダを追加することをお薦めします。また、ファイル・ストアに対しては従来のWebレイアウト機能を無効にする必要があります。
Oracleデータベース用のファイル・ストア・プロバイダを構成できます。
WebCenter ContentインストールがMicrosoft SQL ServerまたはIBM DB2データベースを使用している場合は、ファイル・ストア・プロバイダを構成しないでください。これらのデータベースのいずれかを使用してWebCenter Content管理対象サーバーを構成している場合は、コンテンツ・サーバーに対してデフォルトで有効になっているファイル・ストア・プロバイダを無効にする必要があります。『Oracle WebCenter Contentの管理』のファイル・ストア・システムの管理に関する項を参照してください
ファイル・ストア・プロバイダの構成
コンテンツ・サーバーでサポートされているメディアを任意に組み合せて、ファイル・ストア・プロバイダにできます。記憶域に使用するメディアではドキュメントの記憶域の場所が定義されていないため、Imagingユーザー・インタフェースでアプリケーションを定義するときには、記憶域の場所を表すためにボリュームという用語が使用されます。Imagingは、管理者がコンテンツ・サーバーに定義および構成したボリュームに接続します。Imagingを使用して、ボリュームを作成したり、定義することはできません。
コンテンツ・サーバー管理者が、ファイル・ストア・プロバイダを構成できます。『Oracle WebCenter Contentの管理』のファイル・ストア・プロバイダの管理に関する項を参照してください
ImagingのWebレイアウト機能の無効化
コンテンツ・サーバーでは、従来から、ファイル・システム上のweblayout/
ディレクトリを使用して、Webブラウザに表示できるフォーマットでコンテンツを保存していますが、このことは、メインの記憶域ボリュームがデータベースに設定されている場合も同じです。このファイル・システム・ストアは、Webサイトのコンテンツを素早く取得する場合や、プライマリ・コンテンツ・アイテムの説明を記載したセカンダリ・ファイルを保存する場合に便利ですが、Imagingソリューションではそれほど有用ではありません。Imagingソリューションでのみweblayout/
ディレクトリにコピーされるファイルは、使用されることがないため、不要な記憶領域が使用されることになります。Imagingボリュームとして使用するように構成されているファイル・ストア・プロバイダについては、Webレイアウト機能を無効にすることをお薦めします。
ノート:
Imagingシステムで改訂版を使用する場合は、Webレイアウトを実装しないでください。Webレイアウト(IBR)がImagingファイル・ストア・プロバイダで有効な場合は、weblayout/
ディレクトリでドキュメントの未改訂バージョンを確認できる場合があります。
Webレイアウト機能を無効にするには、管理者がコンテンツ・サーバーでファイル・ストア・プロバイダの記憶域ルールの追加/編集ページにある「Web表示非対応のファイル・ストア」オプションを選択します。『Oracle WebCenter Contentの管理』のストレージ・ルールの追加または編集に関する項を参照してください
Imaging管理対象サーバーの起動およびWebクライアントへのアクセス
管理サーバーと、ImagingおよびWebCenter Contentの管理対象サーバーを起動すると、Imaging Webクライアントにアクセスできるようになります。
WebCenter Contentリポジトリへの接続
ImagingによってWebCenter Contentリポジトリを使用する前に、Content Serverへの接続を構成する必要があります。接続は、Imagingから作成できます。
ワークフロー・サーバーへの接続
定義ファイルをインポートする前に、ワークフロー・サーバー(Oracle SOA Suite)への接続が必要です。ソリューションでタスク・リストを取得するには、この接続が必要です。アプリケーション・フィールドをワークフロー・ペイロード要素にマップする際、Imagingをワークフロー・サーバーに接続します。
接続するには、Web Services Inspection Language (WSIL)を使用して、プロバイダ、ポートおよび資格証明の情報を渡します。WSILは、HTTPプロトコルおよび特定のXML形式を使用して、サーバーでWebサービス・エンドポイントを検出できるようにします。Imagingは、特定の条件を満たすWSILのリンクをたどって、デプロイ済コンポジットを検出します。
接続先は、Oracle Business Process Management (Oracle BPM)サーバーまたはBusiness Process Execution Language (BPEL)サーバーにすることができます。既存ドメイン内のBPMおよびOracle BPEL Process ManagerをImagingで利用できるようにするには、Oracle BPM Suite - 14.1.2.0.0を使用してドメインを拡張する必要があります。Oracle BPM Suiteがインストールされている場合は、依存関係として自動的にOracle SOA Suite - 14.1.2.0.0が選択されます。Oracle BPEL Process Managerを使用し、Oracle BPMを使用しない場合は、Oracle SOA Suiteのインストールおよび構成によりドメインを拡張できます。『Oracle SOA SuiteおよびBusiness Process Managementのインストールと構成』の「Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Managementのインストールについて」を参照してください。
この項では、ワークフロー・サーバーへの接続の構成手順とデータベースでの接続の登録手順について説明します。詳細は、『Oracle WebCenter Content: Imagingの管理』のワークフロー接続の作成に関する項を参照してください。
UNIXシステム用のGDFontPath MBeanの構成
UNIXオペレーティング・システムで変換を正しく機能させるには、オペレーティング・システムでTrueTypeフォントが使用可能になっている必要があります。これらのフォントがシステムにない場合は、インストールする必要があります。UNIXオペレーティング・システムでフォント・パスを設定するには、GDFontpath MBeanを構成します。Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlのシステムMBeanブラウザを使用して構成できます。
Solaris12cを使用するUNIX Exalogic環境でのImagingビューア用のDISPLAYの設定
Solaris 12cを使用するExalogic環境では、Imagingビューアが基本モードで正しく動作するように、DISPLAY環境変数を設定する必要があります。
定義のインポート
インストール・プロセスのこの時点で、以前にエクスポートされたImaging定義(アプリケーション、検索および入力)をインポートできます。
詳細は、『Oracle WebCenter Content: Imagingの管理』の定義のエクスポートおよびインポートに関する項を参照してください。
定義のインポート方法の詳細は「Imagingへの定義ファイルのインポート」を参照してください。
WebCenter Contentリポジトリでの全文検索機能の構成
Imagingは、WebCenter ContentでDATABASE.FULLTEXT
とOracleTextSearch
の2つのタイプの全文検索をサポートしています。Imagingで全文検索機能を使用できるのは、WebCenter Contentリポジトリで全文検索を構成した場合です。
DATABASE.FULLTEXT
システムの場合、索引を再構築した後、Imaging側では何もする必要がありません。一方、OracleTextSearch
の場合、FullText
が有効になっているアプリケーションが作成または削除されるか、またはそのアプリケーションに対してフィールド定義に関連する変更が加えられたときには、索引を再構築する必要があります。
全文検索を構成する方法の詳細は、「コンテンツ・サーバー用のOracleTextSearchの構成」を参照してください。
全文構成オプションの詳細は、『Oracle WebCenter Contentの管理』の検索索引の構成に関する項を参照してください。
WebCenter Contentで全文検索が有効になった後、アプリケーションを作成し、アプリケーションで「全文」
オプションを選択する必要があります。『Oracle WebCenter Contentの管理』のシステム・プロパティの構成に関する項を参照してください。
Imagingシステム・セキュリティの設定
新しいImagingシステムでは、最初にログインしたユーザーに自動的にFULL権限が付与されます。通常、この初期ユーザーが他のユーザーまたはグループを関連付け、その後、初期ユーザーの権限は必要に応じて変更されたり、取り消されたりします。
ノート:
Oracle Access Managerで使用するようにImagingを構成する場合は、imaging/faces/
ディレクトリを保護する必要があります。保護しなかった場合、Imagingビューアにはアクセスできません。
Imagingビューア・キャッシュの構成
Imagingビューアは、リポジトリ外部のサーバーにドキュメントをキャッシュすることにより、クライアント・マシンの表示速度を上げることができます。キャッシュされたドキュメントのセキュリティは、ドキュメントが格納されているサーバーの認証によって制御されます。
サーバーが安全であると考えられる場合、追加のセキュリティは必要ありません。追加のセキュリティが必要な場合は、「キャッシュされたドキュメントの暗号化」の説明に従って、キャッシュされたドキュメントを暗号化できます。
ビューア・キャッシュ・パスの変更
Imagingサーバーが停止していて、新しい場所で古い場所と同じファイル階層を使用する場合は、ビューア・キャッシュを新しい場所へ移動できます。
- Imagingサーバーを停止します。
- キャッシュされたファイルを新しい場所に移動します。ファイル階層を維持するように注意して作業してください。
- ViewerCachePath MBeanで新しいパスを設定します。
- Imagingサーバーを起動します。
キャッシュされたドキュメントの暗号化
追加のセキュリティが必要な場合は、キャッシュされたドキュメントを暗号化するようにImagingを構成できます。暗号化すると、ドキュメントを参照するために復号化する追加処理が必要となり、レンダリング速度が低下します。キャッシュされたドキュメントを暗号化するようにImagingを構成した場合でも、キャッシュ時には、生成されるドキュメントが暗号化されない期間がわずかに存在します。
キャッシュされたドキュメントの暗号化の無効化
キャッシュされたドキュメントの暗号化を無効にするには、ViewerCacheEnableEncryption MBeanの値をfalseに設定します。
それ以降のビューアへのコールでは、暗号化されていないドキュメントがキャッシュされます。パスワード資格証明が変更されずにドメインに残っている場合は、すでにキャッシュ内にある暗号化されたドキュメントを復号化して表示できます。
パスワード資格証明を削除または変更した場合は、まだキャッシュされている暗号化されたドキュメントを手動で消去する必要があります。
imaging.jks
ファイルをパージするには:
- Imagingサーバーを停止します。
- キャッシュ・ディレクトリからキャッシュされたファイルを削除します。
imaging.jks
ファイルをキャッシュ・ディレクトリから削除します。- Imagingサーバーを起動します。
AXF for BPMおよびAXF for BPELのインストールおよび構成
Oracle WebCenter Content: AXF for BPMおよびOracle Application Extensions Framework (AXF) for BPELはImagingとともに自動的にインストールされ、AXF for BPELはImaging管理対象サーバーに自動的にデプロイされます。
AXF for BPMをImagingサーバーにデプロイする前に、リポジトリ作成ユーティリティを使用して必要なスキーマを作成する必要があります。その後、ドメインを作成または拡張するときに、AXF for BPMを選択してImagingとともに使用できます。
AXF for BPMまたはAXF for BPELのいずれか、または両方をImaging管理対象サーバーで実行するように構成できます。
-
AXF for BPM
新しいAXF for BPMインフラストラクチャは、Oracle Business Process Management (Oracle BPM)、Oracle Application Development Framework (Oracle ADF)、Oracle Metadata Servicesリポジトリ(Oracle MDSリポジトリ)、Oracle Business Rulesなどのテクノロジが提供するアプリケーションの開発および構成機能を利用して、構成可能なビジネス・コンポーネントを作成します。これらのビジネス・コンポーネントは、管理者がWebCenter Contentビジネス・アプリケーションの統合ソリューションを構成および開発するために役立ちます。「AXF for BPMの構成および検証」を参照してください。
-
AXF for BPEL
AXF for BPELを構成してImaging管理対象サーバーで実行できます。従来型のAXF for BPELインフラストラクチャは、AXFソリューション、コマンドおよびWebツールを構成する基礎としてAXFデータベース表(Imaging表)に依存しています。ソリューション開発者またはソリューション促進者は、これらのソリューション、コマンドおよびツールを実装およびカスタマイズできます。「AXF for BPELの構成および検証」を参照してください。
AXF for BPMまたはAXF for BPELおよびAXF for BPELデータベーステーブル(Imagingテーブル)の構成および使用の詳細は、『Oracle WebCenterアプリケーション・アダプタの管理』のBPELイメージング・ソリューションの構成に関する項 を参照してください。
AXF for BPMの構成および検証
ImagingとともにAXF for BPMを構成するには、Oracle WebCenter ContentおよびOracle SOA Suiteをインストールして構成し、リポジトリ作成ユーティリティを使用してAXFスキーマと、次のコンポーネント用のスキーマを作成する必要があります。
-
メタデータ・サービス
-
Oracle WebCenter Content Server - 完了
-
Oracle WebCenter Content: Imaging。
-
SOAインフラストラクチャ
-
ユーザー・メッセージング・サービス
WebLogic Serverドメインを作成または拡張する際は、次の製品テンプレートが選択されていることを確認します。
-
Oracle SOA Suite
-
Oracle WebCenter Content: AXF for BPM
ノート:
AXF for BPMがOracle SOA Suite管理対象サーバーとは別のホスト・マシンにある場合は、Oracle WSM Policy Managerを使用してドメインを拡張する必要があります。
-
Oracle WebCenter Content: Imaging。
-
Oracle Universal Content Management - Content Server (WebCenter Contentの場合)
-
Oracle Enterprise Manager
-
Oracle BPM Suite
ドメインを作成または拡張してAXF for BPM、およびAXF for BPMが依存するコンポーネントおよび製品を追加してから、WebLogic Server管理コンソール、Oracle WebLogic Serverスクリプト・ツール(WLST)およびOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用して、Imagingと連携するようにAXF for BPMを構成できます。AXF for BPMと、複数ドメインまたは複数マシン上で稼働するImagingサーバーとの間のOracle Coherenceを使用した通信を設定し、単一のドメインでのAXF for BPMとImagingの間のマルチキャスト干渉を防ぐこともできます。「AXF for BPMの構成」を参照してください。
AXF for BPMインフラストラクチャが正しくインストールされ構成されていることを検証するために、AXF for BPMにはHelloBPMソリューションが含まれています。このソリューションは、Oracle BPMプロセスを使用してBPM統合を検証します。「AXF for BPMのインストールの検証」を参照してください。
AXF for BPMの構成
ImagingサーバーとともにAXF for BPMを構成するには、次の手順を実行します。WebLogic Server管理コンソールを介してImagingサーバーを設定し、WLSTを使用して外部JNDIを作成し、Fusion Middleware Controlを介してAXF for BPMのCSFキーを構成できます。
AXF for BPMを、クラスタまたは他の分散構成で稼働するImaging管理対象サーバーと連携させるように構成するには、Oracle Coherenceを使用した通信を設定する必要があります。「Imagingクラスタ、複数ドメインまたは複数マシン用のOracle Coherence通信」を参照してください。単一のドメインでは、Oracle Coherenceを使用した通信を設定して、マルチキャスト・トラフィックからの干渉を回避できます。「単一のサーバーまたはドメイン用のOracle Coherence通信」を参照してください。
- WebLogicリモート・コンソールを介してImagingサーバーを設定します。
- Oracle SOA Suite管理対象サーバーがImagingとは別のホスト・マシンにある場合は、
IPMDS
データ・ソースおよびmds-axf
データ・ソースをOracle SOA Suiteサーバーに対してターゲット設定します。- リモート・コンソールにログインします。
- 左側の「ドメイン構造」で「サービス」を開き、「データ・ソース」をクリックします。
- 「新規」メニューから「汎用データ・ソース」を選択します。
- 「JNDI名」フィールドにjdbc/IPMDSと入力します。
- 「データベース・タイプ」リストでデータベース・タイプを選択し、「次へ」を検索します。
- 同じスキーマを使用するものも含め、対応するImagingサーバー上の同じ名前の接続と一致するように「データソース・プロパティ」の値を構成します。
- 構成をテストして、すべてが有効であるかを確認します。
- 「終了」をクリックします。
- 「JDBCデータ・ソースのサマリー」ページの「構成」タブで「IPMDS」をクリックします。
- 「ターゲット」タブをクリックします。
- Oracle SOA Suiteサーバーの名前を選択します。
- 「保存」をクリックします。
- 「JDBCデータ・ソースのサマリー」ページの「構成」タブに戻り、「mds-axf」をクリックします。
- 「ターゲット」タブをクリックします。
- Oracle SOA Suiteサーバーの名前を選択します。
- 「保存」をクリックします。
- Oracle SOA Suite管理対象サーバーがImagingとは別のホスト・マシンにある場合は、Oracle SOA Suiteサーバーでの設定と同様に、Imagingサーバーで
SOALocalTxDataSource
データ・ソースを作成します。- Imagingマシンでリモート・コンソールにログインします。
- 左側の「ドメイン構造」で「サービス」を開き、「データ・ソース」をクリックします。
- 「JDBCデータ・ソースのサマリー」ページの「構成」タブで、「新規」メニューから「汎用データ・ソース」」を選択します。
- 「名前」フィールドにSOALocalTxDataSourceを指定します。
- 「JNDI名」フィールドにjdbc/SOALocalTxDataSourceを指定します。
- 「データベース・タイプ」リストでデータベース・タイプを選択し、「次へ」を検索します。
- 同じスキーマを使用するものも含め、対応するOracle SOA Suiteサーバー上の同じ名前の接続と一致するように「データソース・プロパティ」の値を構成します。
- 構成をテストして、すべてが有効であるかを確認します。
- 「次へ」をクリックしてターゲットを選択します。
- Imagingサーバーの名前を選択します。
- 「終了」をクリックします。
- Oracle WebLogicスクリプティング・ツール(WLST)を使用して外部JNDIを作成します。
- AXF for BPMのCSFキーの構成
Imagingクラスタ、複数ドメインまたは複数マシン用のOracle Coherence通信
DOMAIN_HOME/bin/setDomainEnv.sh
スクリプトで構成される次の設定を使用してクラスタ化するように設定されています。-Dtangosol.coherence.clusteraddress=224.3.1.99
-Dtangosol.coherence.clusterport=3199
-Dtangosol.coherence.log=jdk
Imagingクラスタでは、Oracle Coherenceを使用してAXF for BPMの通信を設定する必要があります。Oracle Coherenceは、システムの干渉による不要なマルチキャスト・トラフィックを回避するために、一意のマルチキャスト・アドレスとポートを備えています。クラスタでのOracle Coherenceの構成の詳細は、『Oracle Coherenceでのアプリケーションの開発』のCoherenceクラスタの使用に関する項を参照してください
AXF for BPMのインストールの検証
BPMプロセスを使用するHelloBPMソリューションを使用し、AXF for BPMのインストールを検証できます。この項では、このソリューションをデプロイして使用する手順について説明します。
HelloBPMソリューションの構成
HelloBPMソリューションを使用してAXF for BPMのインストールと構成を検証するには、Imaging管理対象サーバーでHelloBPMソリューションをデプロイし構成する必要があります。
- データベースを設定します。
- Oracle SOA Suite管理対象サーバーがImagingとは別のホスト・マシン上にある場合は、Hello BPMプロセスを手動でデプロイする必要があります。Oracle SOA Suite管理対象サーバーを起動する前に、
WCC_ORACLE_HOME/axf_bpm/bpm/sca_axfHelloBPM_rev1.0.jar
ファイルをDOMAIN_HOME/soa/autodeploy/
にコピーします。 - 次の順序で、残りのサーバーを起動します。
- Weblogic Server管理サーバー(すでに稼働している必要があります)
- Oracle SOA Suite管理対象サーバー
- Imaging管理対象サーバー
- WebCenter Content管理対象サーバー
- デプロイされたプロセスでURIが設定されていることを確認します。
「ソリューション管理」ページへのアクセス
「ソリューション管理」ページにアクセスするには、WebLogic Serverでaxfadminグループを設定し、このグループにWebLogic Serverユーザー名を割り当てる必要があります。
表4-1「ソリューション管理」ページのパラメータ
パラメータ | 値 |
---|---|
solutionNamespace |
SalesQuoteEntry |
commandNamespace |
StartSalesQuoteEntry |
Username |
リクエストに対するユーザー名 |
「ソリューション管理」ページを介してビジネス・ルール・エディタにアクセスし、このエディタを使用してカスタマイズできます。
Imagingへのタスクの注入
AXF for BPMプロセスをデプロイすると、Imagingにタスクを注入できますが、コンテンツ入力ファイルからの方法、Imaging入力エージェントを介する方法、またはOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを介したOracle SOA Suiteサーバーからの方法があります。
AXF for BPMインフラストラクチャとともにインストールされたコンテンツ入力ファイルからHelloBPM
ソリューションにタスクを注入できます。Imaging入力エージェントを介して注入されるタスクにより、アプリケーション変更のソリューションのテストが可能になります。必要に応じて、HelloBPM
ワークフローに適するように入力ファイルを変更できます。
WCC_ORACLE_HOME/axf_bpm/ipm/HelloBPM.xml
とともに次のディレクトリにあります。 $WCC_ORACLE_HOME/axf_bpm/ipm/
このディレクトリには3つの入力ファイルが含まれています。
-
TestSalesQuote.pdf
-
TestSalesQuote.txt
-
TestSalesQuote.xml
次の手順は、InputDirectory
がデフォルト構成(/IPM/InputAgent/Input
)で存在するという想定に基づいています。
AXF for BPELの構成および検証
AXF for BPELを、クラスタまたは他の分散構成で稼働するImaging管理対象サーバーと連携させるように構成するには、Javaオブジェクト・キャッシュ(JOC)がすべての管理対象サーバーに配布されるように構成する必要があります。Imaging管理対象サーバーにおけるAXFのためのクラスタ化を参照してください。
AXF for BPELインフラストラクチャが正しくインストールされていることを検証するために、AXF for BPELには2つの簡単なソリューションがあります。
-
HelloWorld
、文字列Hello
を返す基本的なソリューション -
HelloBpel
、BPEL統合を検証するBPELプロセスが含まれているソリューション
HelloBpelを使用したAXF for BPELのインストールおよび構成の検証
HelloBpel
ソリューションには、BPELプロセスと、そのプロセスでHelloBPEL
ソリューション・ネームスペースを使用するように設定するためのSQLスクリプトが含まれています。BPELプロセスとデータベース・スクリプトは、次のディレクトリにあります。
-
UNIXのパス:
MW_HOME/WCC_ORACLE_HOME/axf/drivers/HelloBpel
-
Windowsのパス:
MW_HOME\WCC_ORACLE_HOME\axf\drivers\HelloBpel
HelloBpelソリューションを有効にするには:
Captureの構成
Captureシステム管理者がOracle WebCenter Enterprise Captureシステム環境を構成および監視するには、システム管理権限が必要です。構成には、Capture管理対象サーバーの起動、Fusion Middleware ControlでのCaptureユーザーへのロールの割当て、MBeanを介したシステム・レベル設定の変更などのタスクが含まれます。
この付録では、構成タスクについて詳しく説明します。
Oracle WebCenter Enterprise Capture構成の完了について
インストールおよび初期構成を実行するCaptureシステム管理者には、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlおよびOracle WebLogic Serverへのアクセスなどのシステム管理権限が付与されている必要があります。ユーザーがOracle WebCenter Enterprise Captureを使用できるようにするには、システム管理者が、WebLogic ServerドメインのLDAP資格証明ストアのユーザーをFusion Middleware ControlのCaptureロールに関連付ける必要があります。
ロールCaptureWorkspaceManager、CaptureWorkspaceViewerおよびCaptureUserが、自動的にドメインのデフォルトのWebLogic Serverポリシー・ストアに追加されます。Captureシステム管理者は、ファイル/XMLベースのポリシー・ストア、Oracle Internet Directoryポリシー・ストアまたはOracle Databaseポリシー・ストアを使用したり、Fusion Middleware Controlを使用してポリシー・ストアを管理することができます。
Fusion Middleware Controlを使用して、Captureのシステム設定およびロガーを構成することもできます。
Oracle WebCenter Enterprise Captureの初期構成の完了
Captureシステム管理者は、WebLogic ServerドメインでCaptureの初期構成を実行します。Capture管理対象サーバーの起動に加えて、構成ステップには、ユーザーへのロールの割当てとシステムレベル設定の変更も含まれます。
キャプチャ・ユーザーへのロールの割当て
ユーザーがCaptureを使用できるようにするには、Captureシステム管理者が、LDAP資格証明ストアのユーザーをポリシー・ストアのCaptureロールに割り当てる必要があります。Fusion Middleware Controlの「アプリケーション・ロール」ページでこれを実行できます。
Captureユーザーにロールを割り当てる方法については、『Oracle WebCenter Enterprise Captureの管理』のOracle Enterprise ManagerでのCaptureロールの割当てに関する項を参照してください。
システムレベル設定の変更
Fusion Middleware Controlを使用して、システム・プロパティおよび電子メールのSMTP設定など、Captureのシステムレベルの構成設定を変更できます。このページの設定によって、ドメインのCapture MBeansが設定されますが、これは、Oracle WebLogicスクリプティング・ツール(WLST)コマンドを使用して変更することもできます。
次のWLSTコマンドを使用すると、システムレベル設定へのアクセスまたは変更を行うこともできます。
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listCaptureConfig
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getCaptureConfig
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setCaptureConfig
これらは、ドメイン用の管理サーバーに接続中に使用できるオンラインのWLSTコマンドです。接続するには、Oracle WebCenter Contentホーム・ディレクトリからwlst.sh
スクリプトを実行する必要があります。