9 ユーザー・キャッシュ問合せ用のスクリプトの使用

ジョブおよびケース管理トリガーでは、多くの場合、ユーザーIDをユーザー名に変換し、電子メールなどのユーザー属性を抽出する必要があります。EDQ 12.2.1.4.4には、ユーザー・キャッシュおよびユーザー問合せ用の関数を含むスクリプト・ライブラリが用意されています。この章では、スクリプト・ライブラリを使用する方法について説明します。

ライブラリを使用するには、スクリプトの先頭に次の行を追加します:

addLibrary("usercache")

ライブラリは、usercacheという名前のオブジェクトをスクリプトに公開します。これには次の関数が含まれます:

名前 説明

user = usercache.getUser(id)

数値IDをユーザー・オブジェクトにマップします。ユーザーが見つからない場合、nullを返します。削除されたユーザーのレコードからユーザーを取得できます。

user = usercache.getLiveUser(id)

数値IDを既存のユーザーにマップします。削除済として記録されたユーザーは返されません。

user = usercache.lookup(username, [withid])

構成されたすべてのレルムを検索して、ユーザー名でユーザーをルックアップします。withidが省略されているか、trueの場合、内部IDがユーザーに割り当てられます(まだ割り当てられていない場合)。ケース割当てなどの特定のAPIには内部IDが必要です。

user = usercache.lookupInRealm(username, realm, [withid])

単一のレルムで、ユーザー名でユーザーをルックアップします。内部レルムではnullを使用します。

これらのメソッドによって返されるユーザー・オブジェクトには、次の読取り専用プロパティがあります:

プロパティ 説明

id

ユーザーの内部ID。IDが0のユーザーは、特別なシステム・ユーザーです。

userName

ユーザー名。

displayName

ユーザーの表示名。デフォルトはユーザー・アイデンティティです。この値は、login.propertiesuserdisplayname設定によってオーバーライドされます。

realm

ユーザー・レルム。内部レルムの場合はnull

identity

内部ユーザー・アイデンティティ - username@realm

fullName

ユーザーのフルネーム。

emailAddress

ユーザーの電子メール・アドレス。

organization

ユーザーの組織文字列。

groups

ユーザーのグループ・メンバーシップを表す文字列の配列。