1 Oracle WebLogic Serverの新機能 14.1.2.0.0

このドキュメントでは、Oracle WebLogic Server 14.1.2.0.0の新機能と変更された機能について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

JDK 17および21の動作保証

Oracle WebLogic Server 14c (14.1.2.0.0)では、JDK 21に加えて、JDK 17の使用が保証されています。サポートされたOracle WebLogic Server 14c (14.1.2.0.0)クライアントは、JDK 17.0.12とJDK 21.0.4での使用が保証されています。WebLogic Serverインストール・プログラムを実行するには、認定されたJDKが必要です。

JDK 17によって、多くの新機能、最適化およびバグ修正が導入され、アプリケーションのパフォーマンスと安定性を高めることができます。こうした機能強化は、ガベージ・コレクタの向上、JITコンパイラの強化、クラス・データ共有の改善に基づいており、起動時間の短縮と全体的なパフォーマンスの向上につながります。JDK 21には、キー・カプセル化メカニズムAPI、文字列テンプレートと構造化並行性のプレビューなど、15の機能が導入されています。JDK 21は、Java SE Platformの最新の長期サポート・リリースです。

次のトピックを参照してください。

アップグレードの改善点

Oracle WebLogic Server 14c (14.1.2.0.0)には、WebLogicアプリケーションのアップグレードを簡略化および自動化する新しいアップグレード・ツールが用意されています。

これらの機能については次の項で説明します。

WebLogic移行分析ツール

WebLogic移行分析ツールによって、使用されなくなったクラスおよびAPIが識別されるため、アプリケーションを正常にデプロイするために必要な変更に対処できます。

新しいWebLogic移行分析ツールは、Oracle WebLogic Server 14c (14.1.2.0.0)で削除された、つまり使用されなくなったWebLogicアプリケーション内のAPIを識別するコマンドライン・ユーティリティです。

詳細は、『Oracle WebLogic Serverのアップグレード』使用されないAPIの識別を参照してください。

OpenRewriteレシピ

OpenRewriteレシピを使用すると、WebLogicアプリケーションを新しいバージョンのWebLogicおよびJavaに簡単に移行できます。

Oracle WebLogicのOpenRewriteレシピには、Rewriteモジュールが実装されており、WebLogicアプリケーションを新しいバージョンのWebLogicおよびJavaに移行する際に一般的なタスクが実行されます。

独自のWebLogicアプリケーションでこれらのレシピを使用する方法の詳細は、WebLogic OpenRewriteプロジェクトのパブリックWebLogic Rewrite GitHubリポジトリにあるGetting Started READMEを参照してください。

実行時の改善点

Oracle WebLogic Server 14c (14.1.2.0.0)は、WebLogicサーバーの以前のバージョンからのサポートに基づき、クラスタ環境、Oracleデータベースの機能およびマルチ・データ・センター・アーキテクチャの使用時に、WebLogicサーバー・アプリケーションの信頼性、可用性、スケーラビリティおよびパフォーマンスを向上させます。

これらの改善点については、次のトピックで説明します。

セキュリティ

Oracle WebLogic Server 14c (14.1.2.0.0)で提供される新しいセキュリティ機能について、次の各項で説明します:

保護された本番モードのデフォルトでの有効化

WebLogicサーバーでは、セキュリティのデフォルト設定を決定する様々なドメイン・モードが提供されます。ドメイン・モードは、セキュリティの低い順から、開発モード、本番モード、保護された本番モードです。Oracle WebLogic Server 14c (14.1.2.0.0)では、本番モードを選択すると、よりセキュアなデフォルト設定である保護された本番モードが自動的に有効になります。

各ドメイン・モードの様々なデフォルト値の詳細は、『Oracle WebLogic Server本番環境の保護』ドメインのモードがデフォルトのセキュリティ構成に与える影響の理解を参照してください。

OpenID Connect認証

Oracle WebLogic Server 14c (14.1.2.0.0)によって、新しい認証プロバイダおよびアイデンティティ・アサーション・プロバイダである、WebLogic OpenID Connectプロバイダが追加されます。

WebLogic OpenID Connectプロバイダは、1つのプロバイダで認証とアイデンティティ・アサーションを兼ね備えます。これによって、WebLogicサーバーが、OAuth 2.0およびOpenID Connect標準に準拠する外部認可サーバーにWebアプリケーションの認証を委任できます。詳細は、『Oracle WebLogic Serverセキュリティの管理』OpenID Connectプロバイダの構成を参照してください。

ドメインごとのCA

Oracle WebLogic Server 14c (14.1.2.0.0)では、デモンストレーション認証局(CA)をオーバーホールし、さらにセキュアなキー・ストア実装を提供します。

デモCAは、WebLogicサーバーのすべてのインストールで共有されるのではなく、新しい各ドメインに対して一意になりました。また、アイデンティティ・キーストアと信頼キーストアがPKCS12形式になりました。

新しいデモCAおよびキーストアの有効期間は、以前のリリースと比較して短くなりました。それぞれ5年後と6か月後に失効します。

デモCAとキーストアは、引き続き開発およびテストの目的でのみ提供されます。本番環境では使用しないことを強くお薦めします。

キーストアの構成の詳細は、『Oracle WebLogic Serverセキュリティの管理』開発環境でのキーストアと証明書の使用を参照してください。

SAML Single Sign Onの機能強化

Oracle WebLogic Server 14c (14.1.2.0.0)では、次の機能強化によってSAMLシングル・サインオン(SSO)機能を改善しています:

  • SAML SSOを構成するためのWLSTオフライン使用のサポート。詳細は、『WebLogic Scripting Toolの理解』SAMLシングル・サインオンの構成を参照してください。

  • サービス・プロバイダとして機能するWebLogic ServerインスタンスでのSAMLシングル・ログアウトを構成するためのサポート。詳細は、 『Oracle WebLogic Serverセキュリティの管理』SAMLシングル・ログアウトの構成を参照してください。

Jipher JCEプロバイダ

Oracle WebLogic Server 14c (14.1.2.0.0)には、オラクル社が開発したJCEプロバイダであるJipherが追加されています。

Jipher JCEプロバイダは、WebLogic Serverにデフォルトで含まれています。ベースはOpenSSL 3.0で、ネイティブでFIPSに準拠しています。Jipher JCEプロバイダはjipher-jce.jar内にあります。jipher-jce.jarは、デフォルトではWebLogic Serverのクラスパス内に格納されています。

詳細は、『Oracle WebLogic Serverセキュリティの管理』Jipher JCEプロバイダの使用に関する項を参照してください。

WLSTの双方向TLSのサポート

Oracle WebLogic Server 14c (14.1.2.0.0)には、双方向TLSが有効なWebLogic Serverインスタンスに接続するためのWLSTクライアントのサポートが追加されています。

デフォルトでは、WebLogic Serverは一方向TLSで構成されており、クライアントに証明書を提示する必要があるのはサーバーのみです。双方向TLSが有効な場合、クライアント(WLSTを含む)はTLS接続を完了するためにサーバーに証明書を提示する必要があります。

WLSTの構成方法の詳細は、『WebLogic Scripting Toolの理解』双方向TLSが有効なサーバーへの接続に関する項を参照してください。

JTA通信のローカル・ドメイン・セキュリティ

Oracle WebLogic Server 14c (14.1.2.0.0)では、同じドメインにおけるサーバー間のJTA通信を保護するセキュリティ・オプションが強化されています。

JTAのローカル・ドメイン・セキュリティでは、資格証明マッピング・プロバイダを使用してドメイン内のサーバー間の信頼が確立されるため、セキュアな通信チャネル間でグローバル・トランザクションが発生する可能性があります。

ローカル・ドメイン・セキュリティの詳細は、『Oracle WebLogic Server JTAアプリケーションの開発』ローカル・ドメイン・セキュリティに関する項を参照してください。

Jakarta Messaging (JMS)

Oracle WebLogic Server 14c (14.1.2.0.0)では、LinuxおよびWindows上の.Net Coreのサポートや、クラスタにターゲット指定された実行中のJMSインスタンスの自動リバランスなど、引き続きJMSコンポーネントの機能が強化されます。

これらの機能については次の項で説明します。

クラスタにターゲット指定されたJMSの自動リバランス

Oracle WebLogic Server 14c (14.1.2.0.0)で提供される新しいWebLogic JMSオプションは、システムがアイドル状態でインスタンスの分散が均等でない場合に、クラスタにターゲット指定された実行中のJMSインスタンス(AlwaysまたはOn-Failureの移行ポリシーが構成されている)を自動的にリバランスします。『Oracle WebLogic Server JMSリソースの管理』JMSサービスのための追加の構成オプションの表5-1のRebalancedEnabledを参照してください。

LinuxおよびWindows上の.Net Coreのサポート

Oracle WebLogic Server 14c (14.1.2.0.0)では、LinuxおよびWindowsでの.Net Coreの完全なサポートが追加されています。

『Oracle WebLogic Server JMS .NETクライアント・アプリケーションの開発』WebLogic JMS .NETクライアントのインストールおよびクライアント側を参照してください。

JDBCデータ・ソース

Oracle WebLogic Server 14c (14.1.2.0.0)には、新機能と変更された機能が含まれます:

TNSnamesおよびOraWalletの管理

Oracle WebLogic Server 14c (14.1.2.0.0)で提供される機能拡張では、複数のOracleウォレット・ファイルを管理し、JDBCデータ・ソースを構成して、Oracle DatabaseやAutonomous Databaseに接続するドメインを管理し、ドメインを簡単に移行することが可能です。

JDBCデータ・ソースでは、DBClientDataモジュールを使用できるようになりました。このモジュールには、tnsnames.oraファイル、ウォレット・ファイル、サーバーの信頼キーストア、クライアントのIDキーストア、新しいタイプのデプロイメント・モジュールに配置されたデータ・ソースで使用される、基本的にすべてのデータベース・クライアント接続データが含まれます。DBClientDataモジュールを使用すると、WebLogicデータ・ソース構成を変更せずに、データベース接続文字列とパスワードを簡単に更新できます。また、障害時リカバリや高可用性、ドメインとデータベース・クライアント・データの移動、ドメインのOCIへの移行のためのフェイルオーバーやスイッチオーバーが簡単になります。

WebLogicデプロイメント・ツールを使用して、DBClientDataモジュールのデプロイ、配布、アンデプロイ、再デプロイを行うことができます。詳細は、『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』移植性のためのDBClientDataモジュールの使用に関する項、および『Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ』JDBCモジュール用のOracle Walletファイルのデプロイに関する項を参照してください。

UCPネイティブ・データ・ソースを使用したOracle DBのシャーディング

Oracle WebLogic Server 14c (14.1.2.0.0)では、ネイティブUCPを使用したシャーディングがサポートされています。詳細は、『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』ユニバーサル接続プール・データ・ソースの使用に関する項、およびOracle Shardingのサポートに関する項を参照してください。

診断およびロギングの機能拡張

Oracle WebLogic Server 14c (14.1.2.0.0)では、プロパティ値を設定することで、障害の診断がサポートされます。詳細は、『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』最初の障害の診断に関する項を参照してください。

JDBCドライバ拡張機能のサポート

Oracle WebLogic Server 14c (14.1.2.0.0)では、JDBCドライバ拡張機能がサポートされており、Javaサービス・プロバイダ・インタフェース(SPI)を介して拡張できます。このSPIにより、外部ソースのURL、ユーザー、パスワードおよびJDBCパラメータが提供されます。JDBC拡張機能を使用する利点は、アプリケーションやWebLogicデータ・ソース構成を変更せずに、データベース情報を更新できる場所が一元化されることです。詳細は、『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』Oracle JDBCドライバ拡張機能の使用に関する項を参照してください。

インテリジェント・ロード・バランシング

Oracle WebLogic Server 14c (14.1.2.0.0)では、ルーティングを決定する際にサーバー・インスタンス全体の状態に基づく、Oracle HTTP Server (OHS)インテリジェント・ロード・バランシングがサポートされます。

インテリジェント・ロード・バランシングを使用すると、Oracle HTTP Serverが、サーバーのプール全体で各サーバーの実際の容量に応じてトラフィックをさらに均等に分散でき、信頼性が向上します。WebLogicサーバーによって提供されるデフォルトのヘルス・スコアの計算は、CPU負荷、ヒープ使用量、ワーク・マネージャのスタック・スレッド数およびデータ・ソースの接続保留中リクエスト数に基づきます。WebLogicサーバー・インスタンスは、リクエストされると、メトリックおよびMBeanに基づいたヘルス・スコアをOHSに送信します。その後、OHSは、ヘルス・スコアが最も高いサーバー・インスタンスにリクエストをルーティングします。詳細は、『Oracle WebLogic Serverプロキシ・プラグインの使用』インテリジェント・ロード・バランシングのサポートおよび『Oracle WebLogic Serverサーバー環境の管理』ヘルス・スコアに基づいたインテリジェント・ルーティングを参照してください。

管理性の向上

Oracle WebLogic Server 14c (14.1.2.0.0)では、WebLogicサーバーのドメインおよびアプリケーションの構成、モニタリングおよび実行中の管理を簡素化する新しい管理機能を引き続き提供しています。

これらの機能については次の項で説明します:

WebLogicリモート・コンソール

Oracle WebLogic Server 14c (14.1.2.0.0)では、WebLogicリモート・コンソールが提供されます。これは、WebLogicサーバーの管理サーバーのドメイン構成またはWebLogicデプロイ・ツール(WDT)メタデータ・モデルの管理に使用できる軽量のオープン・ソース・コンソールです。

WebLogicリモート・コンソールで提供されるWebLogicサーバー管理GUIを使用すると、現在のクラウドネイティブのトレンドに合せてWebLogic管理情報にRESTベースでアクセスできます。

詳細は、Oracle WebLogicリモート・コンソール・オンライン・ヘルプを参照してください。WebLogicリモート・コンソールとWebLogic Serverのリリース・スケジュールは異なります。最新の機能と修正に関する最新情報を入手するには、WebLogicリモート・コンソールのGitHubリポジトリを参照してください。

ノート:

WebLogicドメインを管理するためのGUI、WebLogicサーバー管理コンソールは、14.1.2.0.0で削除されました。WebLogicリモート・コンソールは、削除された管理コンソールと同等の機能を提供します。

ドキュメント更新履歴

Oracle WebLogic Serverドキュメント・ライブラリの更新履歴は、14c (14.1.2.0.0)に関して、様々なユーザー・ガイド、リファレンス・ガイドおよびオンライン・ヘルプに行われた更新をまとめたものです。

次の表は、14.1.2.0.0の初期リリースに関して、Oracle WebLogic Serverドキュメント・ライブラリに対して行われた更新をまとめたものです:

日付 更新の説明
2024年12月

初期リリース。ライブラリの変更点は次のとおりです。

  • 『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』移植性のためのDBClientDataモジュールの使用のトピックが追加されました。DBClientDataモジュールは、tnsnames.oraファイル、ウォレット・ファイル、キーストア、トラストストア・ファイル、基本的にデータ・ソースで使用されるすべてのデータベース・クライアント接続データを、WebLogicドメインが実行されているマシンまたはKubernetesポッドに転送する方法を提供します。
  • 『Oracle WebLogic Serverサーバー環境の管理』ヘルス・スコアに基づいたインテリジェント・ルーティングのトピックが追加されました。クラスタ化された管理対象サーバー・インスタンスのデフォルト・ヘルス・スコアがどのように計算されるかを説明します。
  • 『Oracle WebLogic Server本番環境の保護』保護された本番モードの構成のトピックが拡張されました。本番モードが変更され、より厳密なセキュリティ設定である保護された本番モードがデフォルトで自動的に有効になることを説明します。
  • 『WebLogic Scripting Toolの理解』SAMLシングル・サインオンの構成のトピックが追加されました。WLSTオフラインを使用してSAML SSOを構成する方法について説明します。
  • 『Oracle WebLogic Serverセキュリティの管理』OpenID Connectプロバイダの構成のトピックが追加されました。新しいOpenID Connect認証とアイデンティティ・アサーション・プロバイダについて説明します。
  • 『Oracle WebLogic Serverのアップグレード』使用されないAPIの識別のトピックが追加されました。Oracle WebLogic Serverで使用されなくなったWebLogicアプリケーション内のAPIを識別する、新しいコマンドライン・ユーティリティについて説明します。
  • 『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』最初の障害の診断に関するトピックが追加されました。プロパティ値を設定して障害を診断する方法について説明しています
  • 新しいガイド、Oracle WebLogicリモート・コンソール・オンライン・ヘルプが追加されました。

標準のサポート、サポートされる構成、およびWebLogic Serverの互換性

Oracle WebLogic Server 14c (14.1.2.0.0)は、Jakarta EE 8フル・プラットフォーム・サポート、Java SE 17および21の動作保証、Webサービス標準のサポート、複数オペレーティング・システムとJVMプラットフォームのサポート、いくつかのセキュリティ標準のサポートを提供します。

次の項では、WebLogic Server標準のサポート、サポート対象のシステム構成、WebLogic Serverの互換性、WebLogic Serverインストールのサポートについて説明します:

標準のサポート

WebLogicサーバー14c (14.1.2.0.0)では、次の標準とバージョンをサポートしています:

Jakarta標準

表1-1に、現在サポートされているJakarta標準を示します。

ノート:

JAAS、JASPIC、JACC、JCE、Jakarta Security APIなどの現在サポートされているセキュリティ標準の詳細は、『Oracle WebLogic Serverセキュリティの管理』WebLogic Serverのセキュリティ標準に関する項を参照してください。

表1-1 Jakarta標準のサポート

標準 バージョン

Jakarta JSON Binding

1.1

Jakartaセキュリティ

1.0

Jakartaバッチ

1.0

Jakartaコンテキストと依存関係インジェクション

2.0, 1.1

Jakarta依存関係インジェクション

1.0

Jakarta同時実行

1.1

Jakarta式言語(EL)

3.0, 2.2, 2.1, 2.0

JSP 2.0以上のみExpression Language 2.x.をサポート

Jakarta JSON処理

1.1, 1.0

Jakarta XML Webサービス

2.3, 2.2, 2.1, 2.0

Jakarta RESTful Webサービス(JAX-RS)

2.1, 2.0

Jakarta WebSocket (WebSocket)

1.1

JavaBeans Activation Framework

1.1

Jakarta EE

8.0

Jakartaデプロイメント

1.2

Jakarta Bean検証

2.0, 1.1

Jakarta注釈

1.3, 1.2

Jakartaコネクタ

1.7

Jakarta Enterprise Bean (EJB)

3.2, 3.1, 3.0, 2.1, 2.0,および1.1

Jakarta Enterprise Web Services

1.4, 1.3, 1.2, 1.1

Jakartaインターセプタ

1.2

JDBC

4.3

Jakarta Messaging (JMS)

2.0, 1.1, 1.0.2b

Java Naming and Directory Interface

1.2

Jakarta Server Faces (JSF)

2.3, 2.2, 2.1.*, 2.0, 1.2, 1.1

Jakarta Server Page

2.3, 2.2, 2.1, 2.0, 1.2,および1.1

JSP 1.2および1.1にはExpression Language (EL)が含まれますが、EL 2.x以上はサポートされません。

JakartaマネージドBean

1.0

Jakartaサーブレット

4.0, 3.1, 3.0, 2.5, 2.4, 2.3,および2.2

Java RMI

1.0

Jakartaメール

1.6, 1.5

Jakarta Transaction (JTA)

1.3

JAX-P

1.4.4

JAX-R

1.0

JDK

17.0および21.0

詳細は、JDK 17および21の動作保証を参照してください。

JMX

1.4

JPA

2.2, 2.1, 2.0., 1.0

Jakarta管理(JSR-77)

1.1

Jakarta標準タグ・ライブラリ(JSTL)

1.2

マネージドBean

1.0

OTS/JTA

OTS 1.2およびJTA 1.3

RMI/IIOP

1.0

Jakarta SOAP with Attachments (SAAJ)

1.3, 1.2

Streaming API for XML (StAX)

1.0

Web Services Metadata for the Java Platform

2.1, 2.0, 1.1

Webサービスの標準

WebLogic Webサービスで現在サポートされている標準のリストは、『Oracle WebLogic Server WebLogic Webサービスの理解』WebLogic Webサービスでサポートされる機能および標準に関する項を参照してください。

その他の標準

表1-2にWebLogicサーバー14c (14.1.2.0.0)でサポートされるその他の標準を示します。

ノート:

SSL、TLSおよびXACMLなどのセキュリティに関連する標準の詳細は、Oracle WebLogic Serverのセキュリティの管理WebLogic Serverのセキュリティ標準に関する項を参照してください。

表1-2 その他の標準

標準 バージョン

X.509

v3

LDAP

v3

TLS

v1.1、v1.2

HTTP

2.0, 1.1

SNMP

SNMPv3

xTensible Access Control Markup Language (XACML)

2.0

Partial implementation of Core and Hierarchical Role Based Access Control (RABC) Profile of XACML

2.0

Internet Protocol (IP)

バージョン:

  • v6

  • v4

Fusion Middlewareの全製品へのIPv6サポートに関する詳細は、Oracle Technology NetworkのOracle Fusion Middleware Supported System Configurationsページを参照してください。

Jythonバージョン

WLSTはJythonをサポートしています。Oracle WebLogic Server 14.1.1.0.0では、Jythonバージョンがバージョン2.2.1から現行バージョン2.7.1にアップグレードされています。Jythonバージョンのアップグレードが原因で発生する問題およびその回避策は、『Oracle WebLogic Serverリリース・ノート』Jythonバージョン2.7の動作の変更に関する項を参照してください。

サポートされる構成

サポート対象の構成に関する最新情報は、Oracle Technology NetworkのOracle Fusion Middleware Supported System Configurationsページを参照してください。

ライセンス情報

最新のOracle Fusion Middlewareライセンス情報は、『ライセンス情報ユーザー・マニュアル』を参照してください。

WebLogic Serverの互換性

WebLogic Serverの現行バージョンと以前のリリースとの間の互換性に関する最新情報は、『Oracle WebLogic Serverの理解』WebLogic Serverの互換性に関する項を参照してください。

データベースの相互運用性

動作保証マトリックスおよびMy Oracle Support動作保証では、データベース・サポートのタイプを区別するために次の用語を定義します:

アプリケーション・データ・アクセス

アプリケーション・データ・アクセスは、データ・アクセスのためだけにデータベースを使用し、データベース依存のWebLogicサーバー機能を使用しないアプリケーションを指します。アプリケーション・データ・アクセスにだけ使用されるデータベースのWebLogic Serverサポートは、データベース依存機能よりも制限が緩和されています。

WebLogic Serverは、次の要件を満たすJDBCドライバを使用して、データベースへのアプリケーション・データ・アクセスのサポートを提供します。

  • ドライバはスレッド・セーフであることが必要です。

  • トランザクションをサポートする環境でドライバを使用する場合は、標準のJDBCトランザクション・コール(setAutoCommit()およびsetTransactionIsolation()など)を実装する必要があります。

以下の制限に注意してください。

  • シリアライズ可能なインタフェースまたはリモート・インタフェースを実装しない場合、JDBCドライバはRMIクライアント・アプリケーションにオブジェクトを渡すことができません。

  • 自動データベース接続フェイルオーバーおよびロード・バランシングと、高可用性(HA) DBMSアーキテクチャを備えたグローバル・トランザクション(XA)の同時使用は、Oracle DB RACでのみ、およびシステム・ワークシートに示されたOracle DB RACバージョンに対してのみサポートされます。これらのHA機能は、RAC対応Active GridLinkおよびRACでのマルチ・データ・ソースでのみサポートされます。これらのHA機能はその他のOracle DB RACバージョンや非Oracle DB製品でのその他のHA DBMS技術ではサポートされません。マルチ・データ・ソースはその他のOracle DBバージョンや非Oracle DB技術でもサポートされますが、自動フェイルオーバーおよびロード・バランシングならびにグローバル・トランザクションの同時使用ではサポートされません。

  • 動作保証マトリックスに記載されているものに加えて、上述の制限を満たすデータベースへのアプリケーション・データ・アクセスは、その他のOracle DBバージョンでサポートされます。

  • WebLogicタイプ4 JDBCドライバでは、次のデータベースもサポートされます。これらのデータベースに対し、WebLogic Serverではアプリケーション・データ・アクセスのみがサポートされ、WebLogic Serverデータベース依存機能はサポートされません。

    • IBM DB2 11.5

データベース依存機能

WebLogic Serverの機能によってデータベースが内部データ記憶に使用される場合は、アプリケーション・データ・アクセスに使用される場合よりもデータベースのサポートが制限されます。次のWebLogic Serverの機能では、内部データ記憶が必要です。

  • コンテナ管理の永続性(CMP)

  • 行セット

  • JMS/JDBC永続性、およびWebLogic JDBCストアの使用

  • JDBCセッション永続性

  • RDBMSセキュリティ・プロバイダ

  • (シングルトン・サービスおよびサーバーの移行用)データベース・リース

  • JTAロギング・ラスト・リソース最適化

  • JDBC TLog