2 非推奨になった機能および削除された機能

このドキュメントでは、Oracle WebLogic Server 14cで非推奨になった機能および削除された機能について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

• Oracle WebLogic Server 14c (14.1.x)で非推奨になった機能
  
• 削除された機能とコンポーネント
  

Oracle WebLogic Server 14c (14.1.x)で非推奨になった機能

次の機能およびコンポーネントは、WebLogic Server 14c (14.1.x)で非推奨になりました。

WebLogic Server 12c (12.2.1.x)で非推奨になった機能およびコンポーネントについては、『Oracle WebLogic Serverの新機能』の「非推奨になった機能(Oracle WebLogic Server 12c 12.2.1.x)」を参照してください。

• SAML 1.1
  
• 共有プールのデータ・ソース
  
• OAMサーバーとWebGates間の通信
  
• Oracle WebLogic Server SCA
  
• ServletServlet
  
• WebLogic認可プロバイダおよびWebLogicロール・マッピング・プロバイダ
  
• WebLogic HTTPプロキシ・サーブレット
  
• WebLogic JMSの再接続
  
• HTTPパブリッシュ/サブスクライブ・サーバー
  
• Oracle Enterprise Metadata Management (OEMM)
  

SAML 1.1

SAML 1.1 IDアサーション・プロバイダ、SAML 1.1資格証明マッピング・プロバイダ、およびSAML 1.1フェデレーション・サービスの関連構成とサービスが、WebLogic Server 14.1.2.0.0以降では非推奨です。SAML 2.0の使用をお薦めします。

共有プールのデータ・ソース

共有プール・データ・ソースは、WebLogic Server 14.1.2.0.0以降では非推奨です。

OAMサーバーとWebGates間の通信

OAMサーバーと14.1.2.0.0 WebGatesの間のOracle Access Protocol (OAP) over TCP通信は、14.1.2.0.0で非推奨になりました。12.2.1.4.0など、以前のバージョンのWebgateでは、OAM Server 14.1.2.0.0で、引き続きすべての通信モードを使用できます。OAMサーバーでは、OAP over TCPおよびOAP over RESTを使用したすべての通信モードが引き続きサポートされます。

Oracle WebLogic Server SCA

Oracle WebLogic Server SCAのサポートは、WebLogic Server 14c (14.1.2.0.0)で非推奨になりました。

ServletServlet

ServletServletは、バージョン14.1.1.0.0以降では非推奨です。

WebLogic認可プロバイダおよびWebLogicロール・マッピング・プロバイダ

WebLogic認可プロバイダ(DefaultAuthorizer)と、WebLogicロール・マッピング・プロバイダ(DefaultRoleMapper)は、WebLogic Server 14c (14.1.1.0.0)で非推奨になりました。WebLogic Server 9.1以降、XACML認可プロバイダとXACMLロール・マッピング・プロバイダがデフォルトのプロバイダになっています。詳細は、『Oracle WebLogic Serverセキュリティの管理』の認可プロバイダおよびロール・マッピング・プロバイダの構成に関する項を参照してください。

WebLogic HTTPプロキシ・サーブレット

WebLogic HttpProxyServletは、バージョン14.1.1.0.0以降では非推奨です。

Oracleでは、HTTPロード・バランシング機能などの外部ロード・バランサを使用することをお薦めします。Oracle HTTP Server、Apache Web Server、ハードウェア・ロード・バランサ、OCIロード・バランサ、Kubernetesで実行する際のネイティブKubernetesロード・バランサを使用するオプションがあります。

WebLogic JMSの再接続

WebLogic JMS自動再接続機能は、バージョン14.1.1.0.0以降では非推奨です。JMS接続ファクトリ構成、javax.jms.extension.WLConnection APIおよびこの機能用のjavax.jms.extension.JMSContext APIは、将来のリリースでは削除または無視される予定です。『Oracle WebLogic Server JMSリソースの管理』のクライアント・レジリエンシのベスト・プラクティスに関する項に記載されているように、クライアント・アプリケーションが接続の例外を処理することをお薦めします。

HTTPパブリッシュ/サブスクライブ・サーバー

HTTPパブリッシュ/サブスクライブ・サーバーは、WebLogic Server 14c (14.1.2.0.0)で非推奨になりました。

Oracle Enterprise Metadata Management (OEMM)

Oracle Enterprise Metadata Management (OEMM)は非推奨になりました。OEMM 12.2.xは、最後のリリース・バージョンになります。OEMMはFMW 14.1.2.0.0には含まれません。

削除された機能とコンポーネント

WebLogic Serverの以前のバージョンで非推奨になったいくつかのコンポーネントが、Oracle WebLogic Server 14c (14.1.2.0.0)で削除されています。

• ServletServlet
  
• ノード・マネージャのプロパティ
  
• WebLogic JMSの再接続
  
• SNMPv1およびSNMPv2
  
• Log4j
  
• WebLogic Server管理コンソール
  
• Dell (RSA) BSAFEセキュリティ・プロバイダ
  
• nCipher JCEプロバイダ
  
• サポートされていないLDAP認証プロバイダ
  
• Oracle Kodo JPA
  
• WebLogic SIPサーバー
  

ServletServlet

ServletServletは、バージョン14.1.2.0.0でWebLogicサーバーから削除されました。

ノード・マネージャのプロパティ

ノード・マネージャのプロパティstartscriptnameおよびstartscriptenabledは、WebLogicサーバー12.1.3.0で非推奨になり、WebLogicサーバー14.1.1.0.0までは完全にサポートされていましたが、バージョン14.1.2.0.0の時点でWebLogicサーバーから削除されました。

WebLogic JMSの再接続

JMS接続ファクトリでの構成可能なWebLogic JMS再接続設定と、対応する再接続API、weblogic.jms.extension.WLConnectionおよびweblogic.jms.extension.JMSContextは、バージョン14.1.2.0.0の時点でWebLogicサーバーから削除されました。

SNMPv1およびSNMPv2

SNMPv1およびSNMPv2プロトコルがWebLogicサーバーから削除されました。バージョン14.1.2.0.0では、SNMPv3のみがサポートされています。詳細は、『SNMPによるOracle WebLogic Serverのモニタリング』のSNMPのセキュリティを参照してください。

Log4j

Log4j v1がWebLogicサーバー14.1.2.0.0から削除されました。Log4j 2以降はWebLogic Serverでサポートされない点に注意してください。

WebLogic Server管理コンソール

WebLogicサーバー管理コンソールは、バージョン14.1.2.0.0でWebLogicサーバーから削除されました。WebLogicサーバーの他の管理ツールの概要は、『Oracle WebLogic Serverの理解』のシステムの管理ツールとAPIの概要を参照してください。

管理コンソールと最もよく似た操作性を求める場合は、WebLogicリモート・コンソールを使用します。Oracle WebLogic Remote Consoleオンライン・ヘルプを参照してください。

Dell (RSA) BSAFEセキュリティ・プロバイダ

Dell BSAFEセキュリティ・プロバイダ(Cert-J、Crypto-JおよびSSL-J)は、WebLogic Serverでサポートされなくなり、バージョン14.1.2.0.0以降のWebLogic Serverから削除されました。

ノート:

Dell BSAFEは、旧RSA BSAFEです。

nCipher JCEプロバイダ

nCipher JCEプロバイダではJDK 17または21がサポートされていないため、WebLogic Server 14.1.2.0.0との互換性がありません。

サポートされていないLDAP認証プロバイダ

Oracle Virtual Directory、iPlanet (Oracle Directory Server Enterprise Editionの場合)およびNovell LDAP認証プロバイダは、WebLogic Server 14.1.2.0.0で削除されました。

サポートされている代替LDAPプロバイダのリストは、『Oracle WebLogic Serverセキュリティの管理』のWebLogic Serverに含まれるLDAP認証プロバイダに関する項を参照してください。

Oracle Kodo JPA

Oracle Kodo JPAは、WebLogic Server 14.1.2.0.0で削除されました。

WebLogic SIPサーバー

WebLogic SIPサーバー(weblogic_sip.jar)は、WebLogic Server 14.1.2.0.0から削除されました。