IDM診断フレームワークの構成
Oracle Identity Governanceには、SLAベースの監視および通知を制御するために事前定義された多くのシステム・プロパティが用意されています。
システム・プロパティの値を変更して、様々な操作をデバッグする方法を変更できます。表-4に、これらのプロパティをリストします。
表-4 ロギングを制御する構成可能なプロパティ
システム・プロパティ | 説明 | デフォルト/サンプル値 |
---|---|---|
IDMDF: デバッグ・モード(true/false) | IDMDFフレームワークのログをログ・ファイルに保存するかどうかを決定するためのプロパティ。 | デフォルト値はFalseであるため、デバッグ・モードは無効です。
Trueに設定すると、デバッグ・モードが有効になります。 |
IDMDF: デフォルトSLA | イベントのデフォルトSLAのサイズを決定するためのプロパティ。 | 600000ミリ秒 |
IDMDF: SMTPサーバー名 | 電子メール通知を送信するサーバーを指定するためのプロパティ。 | localhost |
IDMDF: フラッド制御期間(日数) | フラッド制御最大電子メールの保存期間を日数で示すためのプロパティ。定義された日数が経過すると、フラッド制御最大電子メール・カウンタがリセットされます。 | 1 |
IDMDF: Sysadminによって有効化/無効化 | IDMDFを有効または無効にするためにシステム管理者によって使用されるプロパティ。 | false |
IDMDF: 状況依存ログを保持するバッファ・サイズ | 製品の詳細ログを保持するキュー内のレコード数を決定するためのプロパティ。 | 10000 |
IDMDF: 失敗したレコードを保持するバッファ・サイズ | 失敗(機能/SLA)イベントを保持するキュー内のレコード数を決定するためのプロパティ。 | 1000 |
IDMDF: 同時に実行できなかったイベントの最大数 | イベントを同時に実行し、データベースに配置するスレッド数を決定するためのプロパティ。 | 2 |
IDMDF: インメモリー・ロギング | ログをメモリーに格納するかどうかを決定するためのプロパティ。 | false |
IDMDF: 添付ファイル・パス | 添付ファイルを格納するパスを指定するためのプロパティ。 | デフォルト値: /scratch/IDMDFAttachment
サンプル値: OIM_HOME/IDMDFAttachment/ |
IDMDF: 通知テンプレート・ファイル名 | 通知テンプレート・ファイル名を決定するためのプロパティ。 | None |
IDMDF: 電子メール・メッセージ・テンプレート・パス | 電子メール・メッセージ・テンプレートのパスを決定するためのプロパティ。 | None |
IDMDF: SLAテンプレート・ファイル名 | 定義済のユース・ケースのSLAのリストを含むファイルを決定するためのプロパティ。 | None |
IDMDF: IDMDF Rest serviceエンドポイント | IDMDFサービスがデプロイされるURLを決定するためのプロパティ。 | http://localhost:PORT/idmeventrecording |
IDMDF: 電子メール通知元 | 通知の送信元の電子メール・アドレスを決定するためのプロパティ。 | dummy.dummy@dummy.com |
IDMDF: 電子メール通知先 | 通知の送信先の電子メール・アドレスを決定するためのプロパティ。 | dummy.dummy@dummy.com |
IDMDF: 通知プロバイダ | 通知の送信に使用されるサービスを決定するためのプロパティ。 | oracle.idm.diagnostics.notification.service.impl.IdmdfNotifier
ノート: デフォルトの通知プロバイダを変更し、カスタム通知プロバイダを使用する場合は、oracle.idm.diagnostics.notification.service.impl.IdmdfNotifierベース・クラスを拡張します。そのためには、「カスタム通知プロバイダの構成」で説明している手順を実行します。 |
IDMDF: フラッド制御最大電子メール | ユース・ケースごとに許可される通知の最大数を決定するためのプロパティ。 | 2 |
事前定義済のIDMDFシステム・プロパティの詳細は、「Oracle Identity Governanceのデフォルトのシステム・プロパティ」を参照してください。
システム・プロパティの変更の詳細は、「システム・プロパティの編集」を参照してください。