SLAモニタリングのワークフローについて

IDMDFによるロギングおよび通知の優先順位は、カスタム・システム・プロパティ、事前定義済SLA値、すべてのイベントのデフォルトSLA値の順です。

IDMDFを有効化すると、SLAモニタリングと通知は次のように動作します。
  1. Oracle Identity Governanceでは、操作またはイベントのSLA値を設定できます。これは、IDMDF:EVENT_NAMEという形式のキーワードを使用してシステム・プロパティを定義し、適切な値を指定することで実行できます。「事前定義済操作のSLA」にリストされているように、事前定義済イベントAPIおよび対応するSLA値のリストを参照して、イベント名を判別できます。

    たとえば、検索カタログ・イベントの場合、作成するシステム・プロパティにキーワードIDMDF.Search.Catalogを指定し、値を50000に設定します(ミリ秒単位)。ここでは、事前定義済イベントAPI名はSearch Catalog-APIです。システム・プロパティに指定した値により、事前定義済のSLA値(60000ミリ秒)がオーバーライドされます。そのため、検索カタログの操作が完了するまでに50000ミリ秒より長くかかる場合、診断情報を含む通知が管理者に送信されます。

    ノート:

    システム・プロパティの作成の詳細は、unresolvable-reference.html#GUID-16B4158A-A6AF-4645-A15E-32CB708546D8を参照してください。

    IDMDFの出力および通知が送信されるメール形式の詳細は、「出力の理解」を参照してください。

    イベントに対してプロパティが定義されていて、その適切な値が設定されている場合、IDMDFはそのプロパティを使用して通知をログに記録および送信します。
  2. イベントに対してシステム・プロパティを定義しない場合、そのイベントAPIのデフォルトのSLA値は、SLAモニタリングと通知の送信のためにIDMDFで考慮されます。
  3. イベントに対してSLA値が事前定義されていない場合、そのイベントのSLA値はIDMDF: デフォルトSLAシステム・プロパティによって決定されます。IDMDF: デフォルトSLAシステム・プロパティの詳細は、「Oracle Identity Governanceのデフォルトのシステム・プロパティ」を参照してください。