Oracle Web Services Addressingのプロパティ

表E-1に、Web Services Addressing (WS-Addressing)の正規化メッセージに対して事前に決定されているプロパティを示します。受信SOAPリクエストのWS-Addressingヘッダーは、正規化メッセージ・プロパティを使用してOracle SOA Suite内に伝播されます。ただし、アウトバウンドSOAPメッセージでは、これらの正規化メッセージ・プロパティを使用したWS-Addressingヘッダーのオーバーライドはサポートされていません。

表E-1 Oracle Web Services Addressingのプロパティ

プロパティ名 伝播可能(はい/いいえ) 方向(インバウンド/アウトバウンド) データ型 有効な値の範囲 説明

wsa.messageId

いいえ

インバウンド

文字列

URI形式

このプロパティは、メッセージの識別子と、そのメッセージに対する応答の送信先であるエンドポイントをエンドポイント参照として指定します。

wsa.relatesTo

いいえ

インバウンド

文字列

URI形式

このオプションの(繰返し)要素情報アイテムは、1つの抽象リレーションシップ・プロパティ値を(IRI, IRI)ペアの形式で提供します。この要素のコンテンツ(xs:anyURIタイプ)は、関連メッセージのメッセージIDを伝達します。

wsa.replyToAddress

いいえ

インバウンド

文字列

URI形式

非同期で通信する2つのコンポーネント間の規約を表します。

wsa.replyToPortType

いいえ

インバウンド

QName

任意のQName

この値は、サービスのコールバックのportTypeを構成するためにWebサービスに渡されます。WS-Addressingコールバックのエンドポイント参照のPortType要素に変換されます。

wsa.replyToService

いいえ

インバウンド

QName

任意のQName

この値は、サービスのコールバックのサービスを構成するためにWebサービスに渡されます。WS-Addressingコールバックのエンドポイント参照のServiceName要素に変換されます。

wsa.action

いいえ

インバウンド

文字列

URI形式

この必須要素(コンテンツがxs:anyURIタイプ)は、アクション・プロパティの値を伝達します。

wsa.to

いいえ

インバウンド

文字列

URI形式

このオプション要素(コンテンツがxs:anyURIタイプ)は、宛先プロパティの値を提供します。この要素が指定されない場合、宛先プロパティの値はhttp://www.w3.org/2005/08/addressing/anonymousになります。