実行中のサーバーがない状態でのSOAコンポジット・アプリケーションのデプロイ

管理対象のSOAサーバーまたは管理サーバーが実行されていない状態で、SOAコンポジット・アプリケーションと共有データ(たとえば、WSDLファイルとXSDファイル)をデプロイできます。これは、オフライン・デプロイメント・モードと呼ばれます。サーバーを再起動すると、SOAコンポジット・アプリケーションと共有データがデプロイされます。

オフライン・デプロイメントは、次のユース・ケースで役に立ちます。

  • 共有データと新規SOAコンポジット・アプリケーション(たとえば、システムが新しく、デプロイされたコンポーネントが存在しない)。

  • 単一のSOAコンポジット・アプリケーション(新規またはパッチ適用)、共有データのリソース・バンドルなどを含む、単発のパッチ。

オフライン・デプロイメントの使用時には、次のガイドラインに注意してください。

  • SOAコンポジット・アプリケーションと共有データは、Oracleホーム・ディレクトリに読取り専用フォーマットで提供されます。コンポジットを削除または更新できません。

  • オフライン・デプロイメントを行う際には、サポートされるユース・ケースの1つまたはすべてに同じSOAコンポジット・アプリケーション、または共有データ・ファイルを含めることができます。ただし、SOAコンポジット・アプリケーションによっては、ただ1つのコンポジットSARまたは共有データ・ファイルが、製品データ・ルート・ディレクトリを基準とした相対データ・ロケーションに存在します。すべてのケースで、同じルート製品データ・ディレクトリを指定する必要があります。適用されたユース・ケースの順序によって、同じコンポジット・データが上書きされます。

  • オフライン・デプロイメントでは、SOAコンポジット・アプリケーションを再デプロイまたはアンデプロイできません。

  • 共有データにはリビジョンの概念がないので、共有データ(リソース・バンドル)の再デプロイメントはサポートされます。

  • オフライン・デプロイメントに対して、個々のSOAコンポジット・アプリケーションおよび共有データの追加と削除を行うためのWLSTコマンドが提供されています。詳細は、『SOA Suite WLSTコマンド・リファレンス』SOAコンポジット・アプリケーションのオフライン管理デプロイメントに関する項を参照してください。

  • オフライン・デプロイメントでは、構成プランはサポートされません。

SARファイルの命名規則の詳細は、「デプロイ済サービス・アーカイブ」を参照してください。

共有データの詳細は、「Oracle JDeveloperでの複数のSOAコンポジット・アプリケーション間の共有データのデプロイ方法および使用方法」を参照してください。

ノート:

  • オフライン・モードでZIPファイルをデプロイできません。これは、ZIPファイルに他のアーカイブが含まれているからです。

  • オフライン・デプロイメントでは、特定のコンポジットSARファイルを1つのパーティションにのみデプロイできます。