時間ウィンドウに基づいたベスト・エフォート再順序付けの例

表23-5に、ベスト・エフォート再シーケンサがメッセージの着信期間に基づいて処理するよう構成されている場合の動作を示します。この例では、時間帯は10分、バッファは10% (1分)で、msgX(Y)は、メッセージがメディエータ・サービス・コンポーネントへのメッセージ番号Xとして着信し、そのメッセージに順序ID Yが格納されていることを示しています。最初のメッセージが2:00:00に着信すると、時間ウィンドウが開始されます。時間ウィンドウはバッファ時間を追加することで2:10:00まで継続され、2:11:00までに着信したメッセージが処理されます。

表23-5 時間ウィンドウに基づいたベスト・エフォート再シーケンサの動作

グループCメッセージ/時間 順序付けされたメッセージ

msg01(04)/2:00:00

msg02(05)/2:00:20

msg03(01)/2:00:30

msg04(03)/2:00:50

msg05(07)/2:04:20

msg06(02)/2:04:45

msg07(13)/2:05:10

msg08(08)/2:05:40

msg09(06)/2:08:40

msg10(12)/2:09:20

msg11(10)/2:10:30

msg12(09)/2:10:40

msg13(14)/2:10:50

msg14(11)/2:13:00

msg03(01)、msg06(02)、msg04(03)、msg01(04)、msg02(05)、msg09(06)、msg05(07)、msg08(08)、msg12(09)、msg11(10)、msg10(12)、msg07(13)

ノート:

前述の例で、再シーケンサは時間ウィンドウの最大順序IDを13(メッセージ7から)と識別しました。メッセージ13はバッファ時間内に着信しましたが、14の順序IDを持っています。メッセージは元のグループで処理されるかわりに、2:10:50の着信時間で新しい時間ウィンドウが開始されます。メッセージ14の着信は遅すぎたため、2番目の時間ウィンドウに含められます。