グループおよび順序ID
リシーケンサでは、グループと順序IDの2つの中心的な概念が使用されます。順序IDはメッセージの識別子の部分で、メッセージはこの識別子に基づいて再編成されます。再順序付けのために着信したメッセージは、複数のグループに分割され、各グループ内のメッセージは順序IDに従って順序付けされます。グループ内の順序付けは、他のグループのメッセージの順序とは独立して実行されます。グループ自体は相互に依存していないため、独立して処理できます。
たとえば、特定のグループに添付されているメッセージは、次の順序でメディエータ・サービス・コンポーネントに着信します。
msg9(a)、msg8(b)、msg7(a)、msg6(c)、msg5(a)、msg4(b)、msg3(c)、msg2(b)、msg1(a)
表23-1に、メディエータがメッセージを複数のグループにソートする方法を示します。各グループ内のメッセージの順序は、使用している再シーケンサのタイプによって異なります。
表23-1 複数のグループにソートされるメッセージ
グループc | グループb | グループa |
---|---|---|
msg6(c)、msg3(c) |
msg8(b)、msg4(b)、msg2(b) |
msg9(a)、msg7(a)、msg5(a)、msg1(a) |
すべてのグループは相互に独立して処理され、あるグループで発生したエラーが、他のグループの処理に影響を与えることはありません。