タスクの処理方法

ヒューマン・タスクが非定型ルーティングを許可するように設計されている場合、または、承認者の順序が事前に決定されていない場合、そのタスクは非定型方式でワーク・リスト内をルーティングできます。このようなタスクに対しては、「タスクの詳細」ページに「ルート」ボタンが表示されます。「ルート」ページから、ルーティングする1人以上のユーザーをルックアップできます。複数の割当て先を指定すると、割当て先のリストを単純割当て(すべてのユーザーにグループ割当て)、順次割当てまたはパラレル割当てのいずれに使用するかを選択できます。

判定などのシナリオに対してパラレル・フロー・パターンが指定されている場合は、パラレル・タスクが作成されます。このパターンでは、パラレル・タスクに共通の親タスクが存在します。この親タスクがユーザーに表示されるのは、そのユーザーがタスクの割当て先、所有者または作成者である場合のみです。パラレル・タスク自体(サブタスク)は、他のすべてのタスクと同じように、タスクが割り当てられているすべてのユーザーが参照できます。親タスクからサブタスクを参照することも可能です。このようなシナリオでは、親タスクの「タスクの詳細」ページに「サブタスクの表示」ボタンが表示されます。「サブタスク」ページには、対応するパラレル・タスクが表示されます。投票シナリオでは、いずれかの割当て先ユーザーがペイロード、コメントまたは添付を更新した場合、その変更内容を参照できるのはそのタスクの割当て先のみです。

親タスクを参照できるユーザー(パラレル・フロー・パターンの最終レビューアなど)は、サブタスクに移動して、パラレル・フローの参加者によるサブタスクの更新を参照できます。割当て先ユーザーがサブタスクで作業する間、親タスクはサブタスクのコンテナになります。タスク所有者は、親タスクを操作したり承認することはできません。

タスク・リストには、タスクのアクションは表示されません。ユーザーは、タスクの詳細からアクションを実行する必要があります。

ヒューマン・タスクの設定によりパスワードが要求される場合は、タスクを実行する際に、パスワードを指定する必要があります。

ノート:

優先度の変更、コメントの追加など、「タスクの詳細」ページで変更を行った場合は、その変更内容を保存する必要があります。タスクに添付を追加した場合は自動的に保存されます。

タスクを再割当てまたは委任するには:

  1. 図32-22に示すように、「アクション」リストから「再割当て」を選択します。

    図32-22 タスクの再割当て

    図32-22の説明が続きます
    「図32-22 タスクの再割当て」の説明
  2. 「再割当て」または「委任」を選択します。

    「委任」「再割当て」とは異なり、委任先の権限は委任元の権限に基づいています。この機能は、たとえば、マネージャのアシスタントが使用できます。

  3. 図32-23に示すように、ユーザーまたはグループ名を指定するか、参照します。

    図32-23 タスクの再割当て

    図32-23の説明が続きます
    「図32-23 タスクの再割当て」の説明

    スーパーバイザは、タスクを任意の報告先にいつでも再割当てできます。

  4. チェック・ボックスをクリックして名前を選択し、「OK」をクリックします。

    タスクは、複数のユーザーまたはグループに再度割り当てることができます。図32-24に示すように、割当て先ユーザーの1人がタスクを申告する必要があります。

    図32-24 タスクの申告

    図32-24の説明が続きます
    「図32-24 タスクの申告」の説明

    ノート:

    タスクの詳細が以前のリリースからアップグレードされている場合、「再割当て」アクションを実行すると、「リクエストに失敗しました」エラーが表示されることがあります。実際には、再割当ては完了しており、もう一度「OK」をクリックすると、ポップアップでタスクが割当て済であることが表示されます。

    このエラー・メッセージを表示されないようにするには、タスク・フロー・アプリケーションをOracle JDeveloperで開くことでアップグレードし、その後にタスク・フォームを再デプロイしてください。