タスクの処理: タスクの詳細ページ
優先度の変更、コメントや添付の追加など、「タスクの詳細」ページで変更を行った場合は、他の変更を行う前に変更内容を保存する必要があります。
タスクの詳細は、インライン(図32 -2の下部セクションを参照)、同じウィンドウまたは新しいウィンドウ(「受信ボックス設定の編集」の設定を変更)に表示できます。
図32-19に、「タスクの詳細」ページを示します。
「タスクの詳細」ページには、次のコンポーネントがあります。
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アクション—タスクに対して可能なシステム・アクションがリストされます。たとえば、「情報のリクエスト」、「再割当て」、「期限更新」、「一時停止」、「エスカレート」、「保存」などです。
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アクション・ボタン—ヒューマン・タスクに定義されているカスタム・アクションに関するボタンが表示されます。たとえば、タスクの結果(ヘルプ・デスク・リクエストの場合は「解決済」と「未解決」、融資申請の場合は「承認」と「却下」)を設定するボタンがあります。タスク・イニシエータ、マネージャまたは管理者の場合は、「取消」も表示される場合があります。
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詳細—割当て先、タスク作成者、タスク番号、状態、優先度、タスク獲得者および他のマップ済属性など、タスクの属性を表示します。また、タスクの作成、最終更新および有効期限に関する日付も表示します。
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履歴—タスクの承認順序や更新履歴が表示されます。詳細は、「タスク履歴」を参照してください。
表32-6に、「タスクの詳細」の「履歴」セクションで使用されるアイコンの意味を示します。
表32-6 タスク・アクションの「履歴」のアイコン
アイコン 説明 非定型ルーティング・シナリオの承認者を表します。
タスクが承認されたことを示します。
FYI参加者を表します。つまり、この参加者は通知タスクを受信するのみで、ビジネス・プロセスはこの参加者のレスポンスを待機しません。参加者がタスクの結果に直接影響を与えることはできませんが、コメントを提供したり添付を追加できる場合があります。
複数の人が並行して作業することを示します。このパターンは通常、投票で使用されます。
この参加者が管理チェーンに属していることを示します。
参加者が1人のユーザー、1つのグループまたはロールにマッピングされる単純なケースであることを示します。
タスクが未着手であることを示します。
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コメント—ワークフローに参加した様々なユーザーが入力したコメントが表示されます。新規に追加されたコメントやコメンタのユーザー名は、既存のコメントに追加されます。コメントの追跡情報は、タスクのライフ・サイクル全体を通じて保持されます。コメントを追加または削除するには、タスクの更新権限が必要です。
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添付—タスクに関連付けられている文書または参照URLが表示されます。これらは通常、ヒューマン・タスクに定義されたワークフロー、またはワークリストを使用して参加者が添付して変更したワークフローに関連付けられています。添付を追加または削除するには、タスクの更新権限が必要です。添付ファイルを追加する場合は、ファイルの絶対パス名を使用したり、ファイルを参照することができます。
ノート:
高可用性のためにサーバーがクラスタ化されている環境では、フェイルオーバーが発生した場合、ファイルのアップロードはサポートされません。アクティブなサーバーが停止した場合、アップロード・プロセスは他のサーバーに引き継がれず、アップロードは失敗します。
コメントおよび添付は、タスクとサブタスクの間で共有されます。たとえば、ビジネス・タスクを作成してコメントと添付を追加すると、そのタスクのサブタスクにも同じコメントと添付が含まれます。
「タスクの詳細」ページの表示は、設計時にこのページに表示するタスク・フォームの開発に使用したツールによって異なる場合があります。
ユーザーがタスクを参照できるのは、そのタスクが、現在の割当て先(直接的な割当てまたはグループ・メンバーシップによる割当て)、現在の割当て先のマネージャ、作成者、所有者、または以前のアクターとして関連付けられている場合です。
グループ・メンバーシップとロールは、ユーザーのプロファイルによって決定されます。ユーザーの権限は、ロールによって決定されます。ただし、ユーザーが実行できるアクションの正確なセットは、権限とは別に、タスクの状態、カスタム・アクション、および設計時にタスク・フローに対して定義された制限付きアクションによっても変化します。
ノート:
制限付きタスクの再割当てなどの特定の関数は、単一のタスクが選択されている場合にのみ使用できます。制限付き再割当てを使用する複数のタスクが選択されている場合、制限付き再割当てアルゴリズムは起動されません。その場合、制限付き再割当てが指定されていなかったかのようにユーザーの完全なリストが返されます。
ユーザーがタスクに対して実行できるアクションは、次のアルゴリズムで決定されます。
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ユーザーが実行できるアクションのリストは、そのユーザーに付与されている権限に基づいて取得されます。
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現在のタスクの状態で実行できるアクションのリストが取得されます。
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前述のリストに出現するアクションの結合リストが作成されます。
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タスクで制限付きアクションとして指定されているアクションが結合リストから除外されます。
結果のアクション・リストは、対象ユーザーのタスク・リスト・ページと「タスクの詳細」ページに表示されます。ユーザーが特定のアクション(申告、一時停止、再割当てなど)をリクエストすると、ワークフロー・サービスでは、リクエストされたアクションが前述のアルゴリズムで決定されたリストに含まれていることを確認します。
前述のアルゴリズムのステップ2では、多くのケースが処理されます。タスクの状態が、最終完了(順序フローですべての承認が終了した状態)、期限切れ、取消し済、エラー発生のいずれかである場合、追加の更新アクションは許可されません。これらの状態の場合は、タスク、タスク履歴およびサブタスク(パラレル・フローの親タスク)を参照できます。タスクが一時停止されている場合、実行可能なアクションは再開または取消のみです。グループに割り当てられているタスクは、なんらかのアクションを実行する前に、申告する必要があります。
ノート:
タスクの承認など、「タスクの詳細」ページからタスクを操作した場合は、そのタスクに対する変更内容とともに、変更されていないタスクの詳細データも保存されます。ただし、「アクション」メニューからタスクを操作した場合、変更されていないタスクの詳細は保存されません。