外部参照のバインディングURLで使用するためのトークンの作成方法

この項のステップに従って、外部参照のバインディングURLで使用するためのトークンを作成します。

外部参照のバインディングURLで使用するためのトークンを作成するには:

  1. Oracle JDeveloperで、トークンを作成するSOAコンポジット・アプリケーションにアクセスします。
  2. 「SOAコンポジット・エディタ」の上で、「バインディングURLのトークン化機能」アイコンをクリックします。図36-7に詳細を示します。

    図36-7 「バインディングURLのトークン化機能」アイコン

    図36-7の説明が続きます
    「図36-7 「バインディングURLのトークン化機能」アイコン」の説明

    図36-8のように、「バインディングURL」ダイアログが表示されます。

    • 次のエントリで始まるcomposite.xmlファイルでlocation属性を持つbinding.ws要素が設定されている各外部参照のバインディングURLが、自動的に表示されます。

      • http

      • https

      • ${ (ハードコードされたHTTPプロトコル、ホスト、またはポート値のかわりにトークンを使用するURLの場合)

      • callbackServerURL

    • binding.rest要素のlocation属性が設定されているREST参照のバインディングURLが、自動的に表示されます。

    図36-8 「バインディングURL」ダイアログ

    図36-8の説明が続きます
    「図36-8 「バインディングURL」ダイアログ」の説明

    図36-8Service2参照には、callbackServerURLなど参照プロパティを使用したコールバック場所のオーバーライドも含まれています:

    <property name="callbackServerURL" type="xs:string" many="false">
    ${protocol}://${myhost1}:${myport1}/soa-infra/services/default/service/
    bpelprocess1_client_ep</property>
    

    図36-8のようにcallbackServerURLプロパティもトークン化できます。

  3. 行をダブルクリックするか、行を選択して「編集」アイコンをクリックし、外部参照のバインディングURLのHTTPプロトコル、ホスト、ポート値のトークンを作成します。

    図36-9のように、「バインディングURLのトークン化」ダイアログが表示されます。

    図36-9 「バインディングURLのトークン化」ダイアログ

    図36-9の説明が続きます
    「図36-9 「バインディングURLのトークン化」ダイアログ」の説明
  4. 表36-4の説明に従って、環境に適した値を指定し、「OK」をクリックします。

    表36-4 「バインディングURLのトークン化」ダイアログ

    フィールド 説明

    トークン・ファイル

    次のオプションのいずれかを実行します。

    • 「参照」ボタンをクリックし、トークン名および値が含まれているトークン・ファイルを選択するためのダイアログにアクセスします。ファイルは、ローカル・ファイル・システム上に配置されていてもかまいません。このファイルに指定した名前および値によって、binding.ws要素内のプロトコル、ホストおよびポートに対してハードコードされた名前および値が置き換えられます。このフィールドは、後続のこのダイアログの起動時に、ファイルの選択によって自動的に移入されます。ファイル・システムのトークン・ファイルを指定する場合、それは、次の形式のXMLファイルである必要があります。

      <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
      <!DOCTYPE properties SYSTEM
       "http://java.sun.com/dtd/properties.dtd">
      <properties>
         <comment>
            URL Resolver file used by the Metadata
            manager to resolve $<variable> in URLs
          </comment>
          <entry key="protocol">oramds</entry>
          <entry key="host">MyHost</entry>
          <entry key="port">80</entry>
      </properties>
    • 新しいトークン名と値をそれぞれ「トークン」「現在の値」のフィールドに手動で入力する場合、このフィールド全体をスキップします。

      ファイルに保存されていないトークンは、コンポジットのbinding.ws要素のlocation属性にのみ配置されます。設計時に手動で入力されたものと一致するトークンを持つトークン・ファイルを実行時に指定することが予期されています。

    参照

    ステップ3で選択した外部参照を表示します。

    プロトコル

    プロトコル・トークン名を指定するフィールドを表示します。

    • 「参照」アイコンをクリックし、「トークン・ピッカー」ダイアログから使用するトークン名を選択します。「トークン・ピッカー」ダイアログに、「トークン・ファイル」フィールドでインポートしたトークン・ファイルに含まれているトークン名が移入されます。選択したトークン名(たとえば、port1)およびそのデフォルト値(たとえば、80)が、それぞれ「トークン」「現在の値」のフィールドに追加されます。トークン・ファイルが書込み可能(つまり、ファイル・システム内の保護されていないファイル)である場合、トークン名の現在の値を変更できます。「トークン・ピッカー」ダイアログへのアクセスの詳細は、ステップ5を参照してください。そのファイルが読取り専用である場合、メッセージによって警告され、その操作を取り消して続行できます。

    • 使用するトークン名および値を手動で入力します。「トークン・ファイル」フィールドでファイルをインポートしたかどうかに関係なく、これらのフィールドに手動で情報を入力できます。「トークン・ファイル」フィールドで、書込み可能なファイルをインポートしてあり、トークン名を手動で入力すると、それがすでに存在していない場合は、それがそのファイルに追加されます。新しいトークン名の現在の値は、デフォルトで、トークン化中のURL内の値になります。

    ホスト

    ホスト・トークン名を指定するフィールドを表示します。情報の指定方法の詳細は、「プロトコル」フィールドの説明を参照してください。

    ポート

    ポート・トークン名を指定するフィールドを表示します。情報の指定方法の詳細は、「プロトコル」フィールドの説明を参照してください。

    他の参照の同じ現在値にこれらのトークンを適用

    同じプロトコル、ホストおよびポート値を持つ他の外部参照を、同じトークンで置き換えないようにするには、このチェック・ボックスの選択を解除します。

    このチェック・ボックスが選択されており、URLオブジェクトの1つか2つのみをトークン化する場合は、それらのオブジェクトに対してのみ参照が変更されます。たとえば、ホスト(host1.us.oracleの現在値を持つ)のみをトークン化する場合、同じホスト値を持つすべての参照が更新されます。

  5. 「プロトコル」「ホスト」または「ポート」のフィールドで「参照」ボタンを選択した場合、図36-10のように「トークン・ピッカー」が表示されます。このダイアログには、「バインディングURLのトークン化」ダイアログの「トークン・ファイル」フィールドでインポートしたファイルで定義されているすべてのトークンがリストされます。

    図36-10 「トークン・ピッカー」ダイアログ

    図36-10の説明が続きます
    「図36-10 「トークン・ピッカー」ダイアログ」の説明
  6. 次のオプションの1つを介して、使用するトークン名を選択します。
    • リストをスクロールして、トークンを選択します。

    • 「トークン」フィールドに名前を入力を開始して、名前が自動的に完成され、リスト内のトークンが選択されるまで続けます。

  7. 「OK」をクリックします。

    選択したトークン名と値がそれぞれ、「トークン」「現在の値」のフィールドに表示された「バインディングURLのトークン化」ダイアログに戻ります。