Oracle JDeveloperでのデプロイ済SOAコンポジット・アプリケーションの管理方法

Oracle JDeveloperの「アプリケーション・サーバー・ナビゲータ」から、デプロイ済のSOAコンポジット・アプリケーションを管理できます。管理タスクには、SOAコンポジット・アプリケーション・リビジョンのアンデプロイ、アクティブ化、リタイア、有効化および無効化があります。

ノート:

ここで説明する手順は、SOAインフラストラクチャがデプロイされたOracle WebLogic管理サーバーへのアプリケーション・サーバー接続が作成済であることを前提にしています。Oracle WebLogic管理サーバーへの接続を作成すると、管理対象およびクラスタ化されたOracle WebLogic Serverを同じドメインで参照できます。「ファイル」メイン・メニューから、「新規」「アプリケーション」「接続」「アプリケーション・サーバー接続」を選択して、接続を作成します。

  1. 「ウィンドウ」メイン・メニューから、「アプリケーション・サーバー」を選択します。
  2. 接続名を展開します(この例では「MyConnection」)。

    図2-26に示すように、「SOA」フォルダが表示されます。「SOA」フォルダには、デプロイ済のSOAコンポジット・アプリケーションのリビジョンとサービスがすべて表示されます。これにより、すべてのOracle WebLogic管理サーバー、管理対象のOracle WebLogic Serverおよびクラスタ化されたOracle WebLogic Serverにデプロイされたすべてのアプリケーションを同じドメインで参照できます。図2-26に詳細を示します。

    図2-26 アプリケーション・サーバー・ナビゲータ

    図2-26の説明が続きます
    「図2-26 アプリケーション・サーバー・ナビゲータ」の説明
  3. 「SOA」フォルダを展開します。
  4. コンポジット・アプリケーションがデプロイされたパーティションを展開します。

    図2-27に示すように、デプロイ済のSOAコンポジット・アプリケーションとサービスが表示されます。

    図2-27 デプロイ済のSOAコンポジット・アプリケーション

    図2-27の説明が続きます
    「図2-27 デプロイ済のSOAコンポジット・アプリケーション」の説明
  5. デプロイされているSOAコンポジット・アプリケーションを右クリックします。
  6. 実行するオプションを選択します。選択肢として表示されるオプションは、アプリケーションの現在の状態に基づきます。表2-13に詳細を示します。

    表2-13 SOAコンポジット・アプリケーションのオプション

    オプション 説明

    停止

    実行中のSOAコンポジット・アプリケーションのリビジョンを停止します。コンポジットが停止されると、そのコンポジットへのすべてのリクエスト(開始またはコールバック)は拒否されます。

    ノート: 使用するバインディング・コンポーネントによって動作が異なります。たとえば、Webサービス・リクエストの場合は、却下されてコール元に戻されます。JCAアダプタ・バインディング・コンポーネントでは、このような場合、異なる動作になることがあります(リクエストが拒否表に配置されるなど)。

    このオプションは、コンポジット・アプリケーションが起動されているときに表示されます。

    開始

    停止したコンポジット・アプリケーションのリビジョンを再起動します。これにより、新規リクエストを処理できるようになります(却下されません)。メッセージのリカバリは発生しません。

    このオプションは、コンポジット・アプリケーションが停止されているときに表示されます。

    リタイア

    選択したコンポジットのリビジョンをリタイア状態にします。プロセスのライフ・サイクルがリタイア状態の場合、新しいインスタンスは作成できません。既存インスタンスは正常に完了できます。

    コンポジット・アプリケーションへの開始リクエストは拒否されてクライアントに返されます。拒否の際の異なるバインディング・コンポーネントの動作については、停止オプションの場合と同様です。

    開始されたコンポジット・アプリケーション・インスタンスへのコールバックは正常に実行されます。

    このオプションは、コンポジット・アプリケーションがアクティブなときに表示されます。

    アクティブ化

    リタイア状態のコンポジット・アプリケーションのリビジョンをアクティブ化します。このオプションでの次の動作に注意してください。

    • デプロイされると、すべてのコンポジット・アプリケーションは自動的にアクティブになります。

    • 新しくデプロイされたコンポジット・アプリケーションの他のリビジョンはアクティブのままで、自動的にリタイアされることはありません。必要であれば、これらは明示的にリタイアする必要があります。

    このオプションは、アプリケーションがリタイアされているときに表示されます。

    アンデプロイ

    選択したコンポジット・アプリケーションのリビジョンをアンデプロイします。このアクションの結果は次のようになります。

    • コンポジット・アプリケーションのこのリビジョンは、構成およびモニターできなくなります。

    • コンポジット・アプリケーションのこのリビジョンのインスタンスは処理できなくなります。

    • すでに完了したプロセスは表示できません。

    • 現在実行中のインスタンスの状態が中止になり、このコンポジットに送信された新しいメッセージは処理されません。

    • コンポジット・アプリケーションのデフォルトのリビジョン(たとえば2.0)をアンデプロイすると、そのコンポジット・アプリケーションの次に利用可能なリビジョン(たとえば1.0)がデフォルトになります。

    デフォルトのリビジョンの設定

    選択したコンポジット・アプリケーション・リビジョンをデフォルトとして設定します。

  7. デプロイメント・プロファイルが含まれるビルトインのSOAコンポジット・アプリケーション・アーカイブをデプロイする場合、SOAフォルダを右クリックし、「SOAアーカイブのデプロイ」を選択します。このアーカイブは単一アプリケーションのJARファイルまたは複数のアプリケーションが含まれるSOAバンドルZIPファイルで構成されます。

    次を選択するように求めるプロンプトが表示されます。

    • SOAコンポジット・アプリケーションのアーカイブをデプロイするターゲットSOAサーバー。

    • デプロイするアーカイブ。

    • アプリケーションに添付する構成プラン。通常、プロジェクトをある環境から別の環境に(たとえば、テスト環境から本番環境に)移動する場合は、JDBC接続文字列や様々なサーバーのホスト名など、環境固有の値をいくつか変更する必要があります。これらの値は、構成プランと呼ばれる単一のテキスト(XML)ファイルを使用して変更できます。構成プランは、Oracle JDeveloperまたはコマンドラインから作成します。構成プランは、プロセスのデプロイメント時に、プロジェクトを別のターゲット環境に適合させるために置換する必要のある値に関するSOAプロジェクトを検索する際に使用されます。これはオプションです。

    • 同じリビジョンIDを持つ既存のコンポジットを上書きするかどうか。これにより、アプリケーションのリビジョンを再デプロイできます。

    図2-28に詳細を示します。

    図2-28 「SOAアーカイブのデプロイ」ダイアログ

    図2-28の説明が続きます
    「図2-28 「SOAアーカイブのデプロイ」ダイアログ」の説明

詳細は、次のドキュメントを参照してください。