メディエータ・サービスまたはイベントの指定方法
メディエータ・コンポーネントを作成した後は、そのメディエータをインバウンド・サービス操作またはイベント・サブスクリプション、およびアウトバウンド・ターゲットに関連付けます。ターゲットは、アウトバウンド・サービス操作またはイベントの公開です。ターゲットはメディエータがメッセージを送信する次のサービスまたはイベントを指定し、起動するサービス操作も指定します。サービスまたはイベントをターゲット・タイプとして指定できます。
ソース・メッセージは、トランスフォーメーション、検証、割当てまたは順序操作の実行後に、初期のコール元にエコーして戻すこともできます。エコーは、メディエータ・コンポーネントに同期または非同期のインタフェースがある場合にのみ指定できます。エコーが同期、非同期のいずれで行われるかは、コール元のWSDLファイルによって決まります。エコー・オプションは、インバウンド・サービス操作に対してのみ使用可能で、イベント・サブスクリプションには使用できません。
エコー・オプションの目的は、メディエータのすべての機能をコール可能なサービスとして公開することによって、他のサービスへのルーティングの必要性をなくすことです。たとえば、メディエータをコールしてトランスフォーメーション、検証または割当てを実行した後、別の場所にルーティングすることなくアプリケーションにメディエータをエコーして戻すことができます。
1つのインバウンド操作またはイベントに複数のルーティングを指定できます。各ルーティングは、1つのターゲット・サービス起動またはイベントにマップされます。したがって、特定のターゲット・サービスに対して複数のサービス起動を指定したり、複数イベントを発生させるには、各ターゲットに1つのルーティング・ルールを指定する必要があります。たとえば、メッセージ・ペイロードに基づいて、サービスに定義された次の操作から、ある操作を起動できます。
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insert
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update
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updateid
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delete
このアクションを実行するため、各操作に1つずつ、4つのルーティング・ルールを作成する必要があります。その後、各ルールにフィルタ式を指定する場合は、図20-3に示すように、メッセージ・ペイロードに基づいて各メッセージ・インスタンスに適用するターゲットおよび操作を指定できます。