インバウンドおよびアウトバウンド・ヘッダー

外部クライアントがSOA RESTサービスと対話するインバウンドの場合、次にクライアントが対話するリソースへのハイパーリンクを送信するためのサービス構成できます。このハイパーリンクは、リソースまたはHTTPリンクのレスポンス・ヘッダーのペイロードで送信できます。次の正規化メッセージ・プロパティが作成され、次のリンクが返されます。

  • rest.binding.requestBaseURI

    このプロパティは、リクエスト・メッセージ上で使用できます。RESTサービスのベースURIを保持します。SOAコンポジット・アプリケーションで、これを同じRESTサービスの別のリソースのパスに結合して、そのリソースに戻る絶対URLを作成できます。

  • rest.binding.http.Link

    このプロパティがレスポンス・メッセージで設定されると、リンク・ヘッダーがHTTPレスポンスに追加されます。このヘッダーの値は、正規化されたメッセージ・プロパティの値です。

SOAコンポジット・アプリケーションが外部RESTサービスを起動するアウトバウンドの場合、サービスによってリンク・ヘッダーまたはペイロードのいずれかにある次のリンクが含まれたレスポンスが返されることがあります。次の正規化されたメッセージ・プロパティは、次のリンクを取得し、そのリンクにあるリソースを起動するために使用できます。

  • rest.binding.http.Link

    外部RESTサービスからのHTTPレスポンスにリンク・ヘッダーが含まれている場合、rest.binding.http.Linkプロパティがそのレスポンス・メッセージに追加されます。このプロパティの値は、リンク・ヘッダーの値です。

  • rest.binding.requestURI

    次のリンクにあるリソースは、リクエスト・メッセージでrest.binding.requestURIプロパティを設定することで起動できます。設定した場合、このプロパティのURLが、設計時に指定されたURLをオーバーライドします。これは、外部RESTサービスを起動します。

SOAコンポジット・アプリケーションが、外部RESTサービスから受信した次のリンクに基づいてRESTリソースを起動するときに、満たす必要のある事前条件がいくつかあります。

  • 起動される可能性のあるリソースは、設計時にREST参照バインディング・コンポーネントで設計されている必要があります。

  • リクエストおよびレスポンスの構造は、既知のものであり、設計時にモデル化されている必要があります。

「プロパティ」タブの正規化されたメッセージ・プロパティの設定の詳細は、「メッセージ・ヘッダーを介した正規化メッセージ・プロパティの伝播」を参照してください。