Oracle BPM Worklistの概要

Oracle BPM Worklistを使用すると、ビジネス・ユーザーは自分に割り当てられたタスクにアクセスして操作できます。たとえば、ワークリストから、融資エージェントは融資申請を確認し、マネージャは従業員の休暇申請を承認できます。

Oracle BPM Worklistは、ユーザー・プロファイルに基づいて様々な機能を提供します。標準的なユーザー・プロファイルには、タスク割当て先、監督者、プロセス所有者、レビューアおよび管理者が含まれます。たとえば、ワークリスト・ユーザーは、承認や却下などの結果を提供してタスクを完了することに加えて、ペイロードやビジネス・データの更新、文書やコメントの添付、他のユーザーへのタスクのルーティングも実行できます。監督者やグループ管理者は、ワークリストを使用して、グループに割り当てられたタスクを分析し、そのタスクを適切にルーティングできます。

ユーザーは、ビューや保存済の検索を作成することによって、タスクをフィルタできます。

タスク割当て先は、Oracle BPM Worklistを使用して次の操作を実行できます。

  • ワークリスト内のタスクに対して認可されているアクションの実行、共有タスクの獲得およびチェックアウト、個人のToDoタスクの定義、およびサブタスクの定義を実行できます。

  • 様々な基準に基づいてワークリスト・ビューでタスクをフィルタできます。

  • 高優先度のタスク、期日の近いタスクなどの標準作業キューを使用できます。作業キューを使用すると、ユーザーは、カスタム・ビューを作成してワークリスト内のタスクのサブセット(高優先度のタスク、24時間以内に期限があるタスク、経費承認タスクなど)をグループ化できます。

  • カスタム作業キューを定義できます。

  • 別のユーザーのワークリストの一部に対するプロキシ・アクセスを取得できます。

  • カスタムの休暇ルールおよび委任ルールを定義できます。

  • グループ所有者による、共有タスクのタスク・ディスパッチ・ルールの定義を可能にします。

  • 完全なワークフロー履歴と監査証跡を収集できます。

  • タスクのためのデジタル署名を使用できます。

図32-1に、Oracle BPM Worklistを示します。

図32-1 Oracle BPM Worklist—タスク、フォーム、添付およびレポートへのアクセス

図32-1の説明が続きます
「図32-1 Oracle BPM Worklist—タスク、フォーム、添付およびレポートへのアクセス」の説明

ワークリストはタスクのリストです。タスク・フォームでは、タスクの詳細を表示および更新します。Oracle JDeveloperのADFタスク・フローを使用して、タスク・フォームを作成できます。詳細は、「ヒューマン・タスク用のタスク・フォームの設計」を参照してください。

ワークフロー・サービスのクライアントは、ワークフロー・サービスで公開されたAPIを使用して作成できます。このAPIにより、クライアントは、ローカルとリモートのEJB、SOAPおよびHTTPを使用してワークフロー・サービスと通信できるようになります。