パートナ・リンクの概要

パートナ・リンクを使用すると、BPELプロセス・サービス・コンポーネントと対話する外部サービスを定義できます。パートナ・リンクは、SOAコンポジット・エディタ(推奨される方法)またはOracle BPELデザイナのBPELプロセス・サービス・コンポーネント内にサービスまたは参照(JCAアダプタ経由など)として定義できます。図4-15に、パートナ・リンク・アイコン(この例ではPartnerSupplierMediatorという名前)を示します。

図4-15 「パートナ・リンク」アイコン

図4-15の説明が続きます
「図4-15 「パートナ・リンク」アイコン」の説明

パートナ・リンク・タイプは、対話において各サービスが果たす役割を定義すること、および対話の中でメッセージを受信するために各サービスが提供するポート・タイプを指定することで、2つのサービス間での対話関係の特性を決定します。

図4-16に、サービスに対するパートナ・リンクの属性の例を示します。

図4-16 「パートナ・リンク」ダイアログ

図4-16の説明が続きます
「図4-16 「パートナ・リンク」ダイアログ」の説明

表4-4に、このダイアログの各フィールドを示します。

表4-4 「パートナ・リンクの作成」ダイアログのフィールド

フィールド 説明

名前

パートナ・リンクに対して指定する一意のわかりやすい名前です。

プロセス

BPELプロセス・サービス・コンポーネント名が表示されます。

WSDL URL

パートナ・リンクに対して選択するWSDLファイルまたはJavaインタフェースの名前と場所。使用するWSDLファイルまたはJavaインタフェースを選択するためにウィンドウにアクセスするには、「SOAサービス・エクスプローラ」アイコン(「WSDL URL」フィールドの左上から2番目のアイコン)をクリックします。

「参照」フォルダの下にjavaEJBの名前とともに表示される選択用のJavaインタフェース。このパートナ・リンクと接続するコンポーネントがWSDLファイルを使用し、Javaインタフェースを選択して「OK」をクリックすると、このコンポーネントにはWSDLインタフェースが必要であることを示すメッセージが表示されます。「はい」をクリックすると、Javaインタフェースに基づいて互換性のあるWSDLファイルが作成されます。

Javaインタフェースを使用するコンポーネントをSOAコンポジット・アプリケーションに統合する方法の詳細は、「Spring Frameworkを使用したSOAコンポジット・アプリケーションへの統合」を参照してください。

パートナ・リンク・タイプ

WSDLファイルで定義したパートナ・リンクです。

パートナ・ロール

パートナ・リンクによって実行されるロールです。

マイ・ロール

BPELプロセス・サービス・コンポーネントが実行するロールです。これが、同期プロセスの場合は、BPELプロセス・サービス・コンポーネントにロールはありません。

ノート:

「パートナ・リンクの作成」ダイアログの「パートナ・リンク・タイプ」「パートナ・ロール」および「マイ・ロール」フィールドは、BPEL標準で定義される必須フィールドです。

ベスト・プラクティス:

Oracle MediatorとBPELプロセス・サービス・コンポーネントは、常にSOAコンポジット・エディタ(Oracle BPELデザイナではなく)で作成して接続することをお薦めします。

Oracle MediatorまたはBPELプロセスのパートナ・リンクをOracle BPELデザイナでBPELプロセスに追加し、invokeアクティビティを介していずれかのパートナ・リンクをBPELプロセスに接続しても、その接続は、SOAコンポジット・エディタには自動的には反映されません。SOAコンポジット・エディタで、Oracle MediatorまたはBPELプロセス・サービス・コンポーネントをBPELプロセスに再度明示的に接続する必要があります。

Oracle BPELデザイナのヒューマン・タスクまたはビジネス・ルールのパートナ・リンクには問題はありません。SOAコンポジット・エディタでは、両方とも自動的に接続されます。

パートナ・リンクをプロパティ・インスペクタで編集する方法の詳細は、「BPELアクティビティをプロパティ・インスペクタで編集する方法」を参照してください。