参加者の割当て
タスクは、ユーザーによる実行が必要な作業です。タスクを作成する場合は、そのタスクに参加して操作するユーザーを割り当てます。実行時に、参加者はOracle BPM Worklistからタスクに対してアクションを実行できます。これらのアクションには、休暇申請の承認、発注の却下、ヘルプ・デスク・リクエストへのフィードバックの提供などがあります。参加者には次の3つのタイプがあります。
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ユーザー
タスクの操作に個別のユーザーを割り当てることができます。たとえば、特定のタスクに対してユーザー
jlondon
やjstein
を割り当てることができます。ユーザーは、SOAインフラストラクチャで構成されたアイデンティティ・ストアに定義されます。これらのユーザーは、Oracle WebLogic Serverの組込みLDAP、Oracle Internet Directoryまたはサード・パーティのLDAPディレクトリで定義できます。 -
グループ
タスクの操作にグループを割り当てることができます。グループには、タスクを要求して操作できる個別のユーザーが含まれています。たとえば、ユーザー
jcooper
とfkafka
は、タスクの操作を割り当てたグループLoanAgentGroup
のメンバーである可能性があります。ユーザーと同様に、グループはSOAインフラストラクチャのアイデンティティ・ストアに定義されます。
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アプリケーション・ロール
タスクの要求と操作に、アプリケーション・ロールのメンバーであるユーザーを割り当てることができます。
アプリケーション・ロールは、アプリケーション・レベルで認可するように論理的にグループ化されたユーザーまたは他のロールで構成されます。これらのロールは、アプリケーション固有のもので、アプリケーションJavaポリシー・ストア(アイデンティティ・ストアではなく)で定義されます。これらのロールは、アプリケーションが直接使用するもので、Java EEコンテナによって把握されているとはかぎりません。
アプリケーション・ロールはポリシーを定義します。アプリケーション・ロールにはJava権限を付与できます。したがって、アプリケーション・ロールは、直接的または他のロールを介して間接的に付与される一連の権限を定義します。ポリシーには、エンタープライズ・グループまたはユーザーに対するアプリケーション・ロールの付与を含めることができます。ファイル・ベースのポリシー・ストアの
jazn-data.xml
ファイルには、これらのロールが<policy-store>
の下の<app-role>
要素に定義され、デプロイメント時にファーム・レベルでsystem-jazn-data.xml
に書き込まれます。これらのロールは、デプロイメント後にOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用して定義することもできます。ロールが事前にデプロイされている場合は、設計時に、タスク所有者または承認者をアプリケーション・ロールに設定できます。
Oracle BPM Worklistの詳細は、「タスク・フォーム」を参照してください。