参加者タイプ

簡単なケースでは、参加者はユーザー、グループまたはロールにマップされます。ただし、「タスクの割当ておよびルーティング」で説明したように、ワークフローでは、管理チェーンやグループ投票などの一般的なルーティング・シナリオに対して宣言的なパターンをサポートしています。使用可能な参加者タイプは、次のとおりです。

  • 単一の承認者

    これは、1人の参加者を単一のユーザー、グループまたはロールにマップする単純なケースです。

    たとえば、休暇申請がマネージャに割り当てられているとします。マネージャは、休暇が始まる3日前までに申請タスクを操作する必要があります。マネージャが申請を正式に承認または却下すると、その決定が従業員に通知されます。マネージャがタスクを操作しない場合、申請は却下として処理されます。正式な却下の場合と同様に通知アクションが実行されます。

  • パラレル

    この参加者タイプは、一連のユーザーがパラレルで作業する必要があることを示します。このパターンは通常、投票で使用されます。

    たとえば、雇用に関して複数のユーザーが応募者の採否を票決する必要がある場合です。結果が有効になるために必要な得票率(多数決や満場一致など)を指定します。

  • シリアル

    この参加者タイプは、一連のユーザーが順番に作業する必要があることを示します。ルーティング・ポリシーには、複数の参加者を順番に使用した順番による作業を指定できますが、このパターンは一連のユーザーが動的である場合に有用です。このシリアル・タイプの一般的なシナリオは、管理チェーン・エスカレーションです。このエスカレーションは、このパターンの指定内にある管理チェーンに基づいてリストを指定することで実行されます。

  • FYI (情報専用)

    この参加者は、単一の承認者と同様に、単一のユーザー、グループまたはロールにマップされます。ただし、このパターンは、参加者が通知タスクを単に受信し、ビジネス・プロセスではこの参加者のレスポンスを待機しないことを示します。FYIの参加者は、タスクの結果に直接影響を与えることはできませんが、場合によっては、コメントを提供したり、添付を追加できます。

    たとえば、採用候補者の採用について地域マネージャが承認し、その候補が承認または却下のために州全体の統括マネージャに渡されたことが、地域の営業所に通知される場合です。FYIはタスクの結果を直接左右できませんが、コメントを提供したり添付を追加できる場合があります。

詳細は、「タスク参加者の割当て」を参照してください。