SOAコンポジットの実行中のインスタンスへのパッチ適用

Oracle SOA Suite 12c (12.2.1)では、コンポジット・インスタンスへのパッチ適用がサポートされており、コンポジットの実行中のインスタンスにパッチを適用したり、ランタイムにパッチを適用した後にフォルトが発生したインスタンスをリカバリできます。これらの修正は、コンポジット・インスタンスへのパッチ適用と互換性のあるパッチにのみ含めることができます。Oracle JDeveloperで「SOAパッチ開発者」ロールを使用して、修正を行い、パッチを作成します。

コンポジット・インスタンスへのパッチ適用により、長時間実行中のインスタンスが選択可能な緊急のコンポジット修正を配信できます。進行中のインスタンスを中断せずに、互換性のある/許可された変更を行うことができます。パッチが適用された実行中のインスタンスが、パッチによって修正されたBPELトランスフォーメーションなどのビジネス・プロセスに遭遇した場合、インスタンスはビジネス・プロセスに適用された修正を取得します。

ノート:

このSOA Suite機能は、Oracle Integration Continuous Availabilityの一部です。Oracle SOA Suite for Middlewareのオプションの詳細は、Oracle Fusion Middlewareライセンス情報を参照してください。

パッチを設計する場合、JDeveloperの「SOAパッチ開発者」モードによって、パッチに対して行うことができない変更は自動的に無効化されます。行うことができる互換性のある変更には、次のものがあります。

  • スキーマ関連でないXSLT変更、フォルト・ポリシー、センサー・データおよび分析データに対する変更。

  • トランスフォーメーション・アクティビティ、割当て操作などの互換性があるBPEL変更。

  • JCAアダプタ構成プロパティ。

デプロイメント時にはコンポジット・バージョンを指定しません。Oracle JDeveloperでは、パッチを作成するコンポジット・リビジョンがパッチのデプロイ先のコンポジット・リビジョンとなります。

パッチをデプロイする前に検証できます。

次のステップを使用して、パッチを作成し、ランタイムにデプロイします。

  1. Oracle JDeveloperで「SOAパッチ開発者」ロールを使用して、コンポジットに変更を加え、パッチを作成します。
  2. WLSTコマンドライン・ユーティリティを使用してパッチを検証し、デプロイします。
    詳細は、「WLSTを使用したパッチの検証およびデプロイ」を参照してください。

    パッチにコンポジットに対する修正が含まれている場合は、パッチのデプロイ後にEnterprise Manager Fusion Middleware Controlでフォルトが発生したインスタンスをリカバリできます。