相関セットの内容および概念の理解
この項では、主要な相関セットの概念に関する概要を説明します。
相関セットを使用する適切なBPELインスタンスは、次のように取得されます。
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BPELプロセスは、カスタム相関を許可するために、相関セットと呼ばれる構成を提供します。
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相関セットは、メッセージを受信するための適切なプロセスを特定するためにBPELプロセス・サービス・エンジンが使用するプロパティの集合です。
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相関セット内の各プロパティは、プロパティ・エイリアスを介して1つ以上のメッセージ・タイプの要素にマッピングできます。図9-1に概要を示します。
次の主な相関のガイドラインに注意してください。
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メッセージを受信するプロセスのみが相関に関係します。以前のアクティビティと関連付けるために送信サービスに十分な情報がメッセージに含まれているかぎりは、相関が発生していることを送信者が認識する必要はありません。
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相関プロパティは、それを設定するBPELプロセスが存続している間は一意である必要があります。
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2つのプロセスが同じ相関トークンを使用していることを確認します。たとえば、プロセスで2つの異なるインスタンスを開始する場合、経費請求プロセスを関連付けるために社会保障番号を使用することは推奨されません。
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プロパティは、値または注文書や発注番号などの実際のビジネス識別子から構成できます。文字列である必要はなく、任意の適当なXMLタイプを使用できます。
主な相関概念の属性は次のとおりです。相関ウィザードで相関セットを設計するときに、Oracle JDeveloperでこれらの属性を設定します。
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initiate属性は次のように設定されます。
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はい: 相関セットは、転送されるメッセージで使用可能なプロパティの値を使用して開始されます。
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いいえ: 相関セットは、メッセージで使用可能なプロパティの値を検証します。
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pattern属性は次のように設定されます。
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イン (BPEL 1.1の場合)またはレスポンス (BPEL 2.0の場合): 相関プロパティは、受信メッセージ上で設定および検証されます。
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アウト (BPEL 1.1の場合)またはリクエスト (BPEL 2.0の場合): 相関プロパティは、送信BPELメッセージ上で設定および検証されます。
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アウト-イン (BPEL 1.1の場合)またはリクエスト/レスポンス (BPEL 2.0の場合): 相関プロパティは、受信と送信メッセージの両方で設定および検証されます。
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プロパティ・エイリアスは、グローバル・プロパティを特定のメッセージ・パートのフィールドにマッピングします。このアクションにより、プロパティ名を、メッセージのパートと場所を表すエイリアスにできます。このエイリアスは、XPath式で使用できます。